Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

ヨーロッパ選手権2016男子SP

2016年01月28日 07時05分29秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権2016男子ショートプログラムジャッジスコア)。男子も35人出場!

<G1>
1 ミカエル・ノイマン(スロバキア) SP:42.03(34)
 「ワルソー・コンチェルト」♪ 地元の選手、シンプルに白シャツで。冒頭のルッツは途中で回転が開いてしまった。次のフリップに2回転トウループをつける。189cmの長身でポーズが決まれば見栄えがするけど、「(ステップの)ターンが荒い」と解説・岡部さん。

2 アレクサンデル・マスリアンコ(ハンガリー) SP:44.26(33)
 「山の魔王の宮殿にて」グリーグ♪ 黄緑と黒。最初のフリップは途中で回転が開いてしまったが、ループ・トウ3-2は決まった。アクセルはダブル。
 少しずつアップテンポになる曲で、会場が手拍子で後押し。どんどん速くなるパートで一生懸命ステップ。

3 ダニール・ズラフ(エストニア) SP:50.50(28)
 「Memories」♪ 黒Tシャツに白いタイと手袋。冒頭のルッツは傾いたが着氷。3回転トウループに片手上げ2回転トウループをつけてコンビネーションに。わりと一歩が伸びるステップ。後半ダブルアクセルもきれいに入った。シニアデビュー戦でいい演技。

4 エンギン・アリ・アルタン(トルコ) SP:40.60(35)
 「Melodrama」♪ 鮮やかなブルー。トリプルアクセルを予定していたがダブルに。フリップは転倒したがトウ・トウ3-3は成功。スピンで少しトラベリングしてしまうあたり、「スケーティングスキルがよくなると、エレメンツもよくなるはず」と岡部さん。

5 ラリー・ルポロヴェル(アゼルバイジャン) SP:44.46(32)
 「君の瞳に恋してる」♪ 黒のVネックの胸元に大きなペンダント。フリップの着氷で足をついてしまって、続けた1回転トウループは無効扱いに。ルッツはきれいに入り、ターンからのダブルアクセルは着氷でややつまった。
 サビのところでステップに入る部分で転倒 盛り上りたかったのに、残念。

<G2>
6 ヴァルター・ヴィルタネン(フィンランド) SP:52.07(26)
 「ラ・ヴィ・アン・ローズ」♪ ピンクのシャツにグレーのベスト。トウ・トウ3-2から入り、トリプルアクセルに挑んだが軸が曲がって痛そうな転倒になってしまった ループは頑張った。
 スピンでバランスを崩すところがあったが、レベルは取れた模様。

7 パトリック・ミジク(ポーランド) SP:49.26(30)
 「Come Together」「Black Betty」♪ 黒T。カナダの生まれ育ち、コーチはリー・バーケル。トウ・トウ3-2が入り、高さのあるダブルアクセルには拍手が起こる。ルッツは転倒してしまった。
 ハヴィエル・フェルナンデスのプログラムのイメージがある「Black Betty」だが、彼なりの力強い表現。速くて細かいステップもなかなか個性的。なんか“固太り”の体形で、あんまりフィギュアっぽくないかも^^;


8 アルメン・アガイアン(ジョージア) SP:49.32(29)
 「Assa Party (Gadi Gamodi)」♪ 民族衣装風。ルッツで転倒したが、ループ・トウ3-3はセカンドが回転不足。「スピンの軸を取るのが上手い」と岡部さん。ダブルアクセルでステップアウト。
 パーカッションで細かく足を動かすステップ、会場は手拍子。


9 アレクセイ・ミアリオンキン(ベラルーシ) SP:50.98(27)
 「エル・タンゴ」♪ 初出場。フリップで手をついたが頑張って3回転トウループをつける。ダブルアクセルは余裕をもって下り、ルッツはステップアウト。
 「タンゴが表現できてない」と岡部さん。

10 ダヴィド・クラニェック(スロベニア) SP:56.99(23)
 「Who Wants to Live Forever」クイーン♪ 元はオーストラリア代表。ベージュのグラデーション。ぐいぐいと大きく滑り出し、ルッツを決める。トウ・トウ3-3はなんとかこらえた。ダブルアクセルはOK。
 ステップに入ったところで転倒、いくつかターンかステップが抜けてしまった。スピンはきれいな姿勢のキャメルや回転の速いシットなど、悪くない。

11 トーマス・ケネス(オランダ) SP:53.86(25)
 「Nothing Else Matters」♪ 紫系のグラデーション。ルッツ・トウ3-2、ループと決める。ダブルアクセルはオーバーターン。スピンやステップは丁寧で、プログラム全体に統一感がある。

<G3>
12 ポール・フェンツ(ドイツ) SP:67.97(16)
 「Barcelona 1999」♪ 紺系の闘牛士風。いきなりトリプルアクセルがすっと決まった! ルッツもきれい。スピンはだんだん速度が落ちてしまうが、大きな失敗にはならない。トウ・トウ3-3も決まった。ステップは上半身がまっすぐ立ったままで、体を大きく使うという感じにはならなかったが、ノーミスの演技に会場が沸いた。

13 ステファン・ウォーカー(スイス) SP:57.23(22)
 「Wicked Game」♪ 白シャツをなびかせて。トリプルアクセルはもう少しで立てそうだったが転倒。フリップ・トウ3-3はセカンドが両足着氷だった。柔らかく体を使うステップはなかなか雰囲気がある。スピンのドーナツ姿勢など美しい。

14 イリ・ベロフラドスキー(チェコ) SP:60.53(19)
 「トッカータとフーガ」バッハ♪ ほぼ地元のチェコの選手に会場が大きな拍手。赤いスカーフに白いシャツ。ルッツ・トウ3-3が決まると大拍手。ダブルアクセルはターンから決めた。フリップも決まってドヤ顔
 クラシックのモダンアレンジで、元気いっぱいのステップ。スピンはまだ少し不安定かな^^;
 トマシュ・ヴェルネルがリンクサイドで見守っていた。初めての60点台にガッツポーズ。

15 フェリペ・モントーヤ(スペイン) SP:67.73(17)
 「ドン・キホーテ」♪ ハイウェストがバレエらしい感じ。ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセルときれいな着氷。キャメルスピンの姿勢が「美しいですね」と岡部さん。フリップも決まった。
 よく知られている曲で、音によく合っているステップ。バレエジャンプではどよめき カッコよくフィニッシュポーズを決めた。
 高得点&SPの世界選手権ミニマム獲得

16 マリオ-ラファエル・イオニアン(オーストリア) SP:54.16(24)
 「Mr. Bojangles」「Mr. Pinestripe Suit」♪ 初出場。裾がアシンメトリーなシャツ。サルコウ・トウ3-3、ループと決める。スピンはちょっと速度が落ちたり、トラベリングしたり^^; ダブルアクセルはちょっとステップアウト。
 曲が変わるところから、きびきびした動きのステップは楽しげ。ベスト更新にコーチたちのほうが嬉しそう。

17 ニコラス・ヴルドリャク(クロアチア) SP:59.02(21)
 「レ・ミゼラブル」より「彼を帰して」「フィナーレ」♪ 初出場、アメリカ生まれ育ち。トリプルアクセルは回避してダブルに。ルッツ・トウ3-3を着氷。フリップもOK。
 わりと淡々とできることをこなす感じ。「ちょっと姿勢が気になる」と岡部さん。いつも膝が曲がってて、上半身が棒立ちな感じかも。「爪先や指先、フリーレッグがもう少し」確かに・・・

<G4>
18 イワン・パヴロフ(ウクライナ) SP:68.78(13)
 「Pardon」♪ シルバーのシャツ。初出場の17歳。トリプルアクセルでステップアウト、ルッツ・トウ3-3もセカンドでやや乱れた。キャメルスピンで足換えのあと逆回転。最後までスピードが落ちず、シャープな動きのステップを見せた。シーズンベスト更新。

19 フィリップ・ハリス(イギリス) SP:63.93(18)
 「Le Desir」♪ 白シャツの襟元にストーンきらきら。トリプルアクセルはステップアウトで片手をつき、ルッツ・トウ3-3は間にターンが入ってセカンドも乱れた。フリップも片手つきとジャンプがクリーンに入らず。
 ちょっとした緩急をつける動きが素敵なステップ、フライング姿勢がカッコいいスピンに拍手が起こった。


20 スラヴィク・ハイラペティアン(アルメニア) SP:46.71(31)
 「ゴッドファーザー」♪ 位置につく前に十字を切った。トリプルアクセル転倒、ルッツはこらえた。フリップでステップアウトしてコンビネーションにならなかった。
 「スケートのエッジにきちんと乗って滑れるようになるといい」と岡部さん。

21 フランツ・シュトロイベル(ドイツ) SP:68.11(15)
 「Samba Pa Ti」「Oye Como Va」「Soul Sacrifice」サンタナ♪ 黒ジャケにルーズなタイ。トリプルアクセルはやや傾いたがこらえた。4回転トウループは転倒、ループ・トウ3-3は大丈夫。
 長身をもっと活かせる振付だといいのかな? コーチはアネット・ペッチ。


22 ソンドレ・オドヴォル・ボエ(ノルウェー) SP:59.12(20)
 「踊るリッツの夜」♪ 紫にオレンジのタイ。フリップ・トウ3-3のセカンドで手をついてしまった。ルッツは着氷したが「エッジはどうでしょうか」と岡部さん。スピンの入るところがうまく音に合ってていい。
 リミックスで現代風のアレンジ、面白い動きをところどころで見せるステップがなかなかいい。

23 ヨリク・ヘンドリックス(ベルギー) SP:79.13(7)
 「You Raise Me Up」♪ 黒の深いVネック。軸の細いトリプルアクセル、ルッツ・トウ3-3が軽やか。スピンの姿勢に入るのが速く、回転も速い。ターンからすっとループを跳んだ。
 ステップのしなやかな体の動き、足捌きがなめらかで、うっとり 最後のスピンでもう拍手とスタンディングオーベーション


<G5>
24 マテオ・リッツォ(イタリア) SP:74.91(12)
 「マラゲーニャ」♪ 初出場の17歳、お父さんは元アイスダンス選手。黒で前たてとカフスが赤。トリプルアクセル、フリップ・トウ3-3ときれいに入った。ルッツもしっかりと流れる。
 スピンも一つ一つ丁寧で穴がない。ステップで無理なくのびのびと音に乗せて動いている。こんなにちゃんと滑れる選手だとは知らなかった 高得点に大喜び。

25 ミハイル・コリャダ(ロシア) SP:77.58(9)
 「Nightingale Tango」「John Gray」♪ 緑のチェックのシャツ。4回転トウループ転倒、トリプルアクセルはステップアウトで手をついた。ルッツ・トウ3-3はきっちり。
 スピンの回転が速く、姿勢も一つ一つクリア。ひょうきんな振付のステップを軽快にこなして、終盤は盛り上げた。


26 フローラン・アモディオ(フランス) SP:78.28(8)
 「Happy」♪ この大会で引退を表明している選手。大きな水玉に赤いボウタイ。4回転跳びたかっただろうサルコウは3回転に。トリプルアクセルは見事に決める。ルッツ・トウ3-3は惜しいステップアウト。
 シャツの一番上のボタンをはずして、指差してから走り出すようなステップ。素敵な演技で、彼もみんなも笑顔

27 アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:76.34(11)
 「タンゴ・アモーレ」♪ 黒シャツ。ルッツ・トウ3-3はこらえて着氷、トリプルアクセルも頑張った。シットスピンは回転が速い。フリップは高さがあった。
 身のこなしにキレがあって、ちゃんとタンゴらしくなっていた。

28 イヴァン・リギニ(イタリア) SP:82.23(6)
 「You Raise Me Up」♪ 黒の網目模様。トリプルアクセル、両手上げフリップと高さもあってスムーズ。両手上げルッツ+3回転トウループも決まった。
 ステップの中で、膝をついて体を後ろに倒す姿勢などで盛り上がり、全ての要素がつながりながら丁寧で、とてもなめらか。すごく気持ちのいいプログラムで、終わって大きくガッツポーズ

29 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:68.32(14)
 「踊るリッツの夜」♪ 今大会最年少の16歳。白シャツに黒ベスト。トリプルアクセルは傾いたがこらえた。ルッツ・トウ3-3も頑張って下りる。キャメルスピンの姿勢がきれいで回転も速い。シットスピンもお地蔵様みたいな面白い姿勢で回転が速い
 フリップで転倒、思いきり体を伸ばしながらぎりぎりまでバランスを取って踏むステップ、やりすぎて(?!)転倒したが、何事もなかったかのように起き上がってさらに元気よく続ける。終わって日本人みたいな律儀なお辞儀
 JGPシリーズの頃より、さらにスケートが伸びやかで、フリーも楽しみ

<G6>
30 ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:84.30(3)
 「今宵の君は」♪ タキシードにほどいたボウタイ。ズボンのポケットに両手をつっこんだポーズから、小粋に滑り出していく。トリプルアクセルを鮮やかに決め、4回転サルコウは惜しくも転倒。ルッツ・トウ3-3は高さもあった。
 ダンスジャンプを織り込み、ミュージカルの舞台のようなステップはわくわくする 素敵なプログラムで高得点。

31 アレクサンデル・ペトロフ(ロシア) SP:76.95(10)
 「La Leyenda del Beso」♪ 初出場16歳、ゴールド系の衣装。トリプルアクセルを落ち着いて決めると、ルッツ・トウ3-3、後半のフリップとなめらかで着氷後の流れ方がいい。
 ステップを丁寧にこなし、足換えや姿勢変化でも速度が落ちないスピン。「まだあまり個性がない」と岡部さん、たしかにそうだけど まあ、これから。


32 ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:102.54(1)
 「マラゲーニャ」演奏:パコ・デ・ルシア、歌唱:プラシド・ドミンゴ♪ 世界王者の登場。スペイン国立バレエ団芸術監督に振付けてもらったプログラム。
 トウ・トウ4-3はセカンドでちょっとステップアウトしたが、4回転そのものは見事。4回転サルコウは柔らかに着氷。シットスピンの姿勢、指先の動き、どれをとっても
 「言葉を控えます、ご堪能ください」と岡部さんが言ったステップは、まさにスペインのマラゲーニャ。ついに、フェルナンデスも100点を超えた

33 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:84.09(4)
 「All Alone」♪ 黒にパープルを組み合わせて。トリプルアクセル、4回転トウループをしっかりと決め、しっとり系の曲でアクセントをつけながらステップ。ルッツ・トウ3-3も決まってノーミス。初の80点越えに充実の表情。

34 ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:82.73(5)
 「Still Loving You」♪ 背中にサソリの革ベスト風。トウ・トウ4-3、完璧! 4回転サルコウも深く膝を曲げて着氷。「その前のムーブメントが1つしかない」と岡部さん、SPでは減点対象ではある^^; トリプルアクセルは転倒
 スピンは基本に忠実に基本姿勢を見せていく。ロック系の曲でロックにステップ、膝をついて指差してフィニッシュ。


35 マクシム・コフトゥン(ロシア) SP:88.09(2)
 「I Can't Dance」♪ 黒シャツに描かれてるのはギター。サルコウ・トウ4-3をシャープに決めると、4回転トウループも下りた。課題のトリプルアクセルは転倒。
 フライングアップライトスピンはやる選手が少ないので個性的。ステップで「体はよく動いているが、感情があまり出てこない」と岡部さん。とはいえ、かなり頑張っていたと思う。

 結果、2位以下に大きく差をつけてハヴィエル・フェルナンデスがトップに立った。2位コフトゥン、3位ブレジナ、4位ビチェンコ、5位サモヒン、6位リギニ。7位ヘンドリクス、今大会で引退のアモディオが8位、9位コリャダ、10位ペトロフとロシア勢が続いている。
 フリーはもう今夜 日本時間で深夜1:45から

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする