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全米選手権2015男子フリー

2015年01月26日 09時36分05秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・全米選手権2015男子フリー

<G1>
パトリック・ルップ SP:56.29(17) FS:122.13(15) 合計:178.42(15)
 「ブルース・フォー・クルック」♪ 曲の情報は未確認だけど、音が鳴った瞬間、高橋大輔のあの曲?と思って 最後まで聞いた感じ、間違いないと思う。黒にベストがついている風。
 トリプルアクセル、3回転ルッツ+3回転トウループと出だし好調。ステップアウトやオーバーターンはあったが、転倒なく滑りきった。ステップなんかはあまり伸びがない^^;

セバスチャン・パヤネット SP:42.26(20) FS:99.14(19) 合計:141.40(20)
 「序奏とロンド・カプリチオーソ」♪ 白に黒襟。最初にコンビネーション予定が単独の3回転トウループになり、ルッツが2回転に。普通の滑走中に転倒してしまった それでも後半に3連続など頑張っていた。

ショータロー・オオモリ SP:55.60(18) FS:110.81(17) 合計:166.41(17)
 「シェヘラザード」♪ 紫と黒、バンドは緑で中東の王子様風。トリプルアクセルで転倒、ルッツが2回転に、2本目のトリプルアクセルが1回転に、とミスが続いてしまった。でも後半3回転ルッツ+3回転トウループや3連続コンビネーションなどを決め、懸命に滑っていた。
 「身体の動きが小さくなっている。もっと思い切って」と解説・杉田秀男さん。シニア全米初出場はちょっとほろ苦かったか


ロバート・プルゼピオスキ SP:50.07(19) FS:94.81(20) 合計:144.88(19)
 ポール・マッカートニー・メドレー♪ ほぼ全身黒。最初の要素がステップというのが珍しい。トリプルアクセルはなく、ルッツから3-2、フリップから3-2、後半ダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウが決まったらガッツポーズ。スピンのキャメル姿勢や片足を上げたアップライト姿勢でふらついてしまう^^; 「最後のジャンプから最後の要素のスピンまで1分近くある。プログラムのバランスとしてどうか」と解説・杉田さん。

<G2>
フィリップ・ウォーレン SP:61.13(15) FS:110.91(16) 合計:172.04(16)
 「マック・ザ・ナイフ」♪ ブラックタイにベスト。リズミカルなピアノで、ところどころクラシックの名曲のメロディが組み込まれ、終盤男性ボーカルが入るアレンジ。
 冒頭に4回転サルコウを跳んだが転倒、惜しい! トリプルアクセル2本も決まらず、本来の力は出せなかったかな。コレオシークエンスで変形イーグルなんかも見せた。

ジョーダン・モーラー SP:67.81(14) FS:138.19(13) 合計:206.00(13)
 グリーグ「ペール・ギュント」♪ 肩章つきで軍服風。すらっとしててカッコいい トリプルアクセル+2回転トウループを冒頭に決める。2本目のトリプルアクセルは片手つき。後半3回転ルッツ+1回転ループ+2回転サルコウの3連続も決まった。ジャンプの軸は細くてきれいだと思う。
 ピアニシモのほとんど音が聞こえないパートでステップ、だんだん音が大きくテンポが上がるところで盛り上がる。トウループ3-2では、セカンドジャンプで両手を頭のところに、これは珍しい。

アレクサンダー・ジョンソン SP:68.46(12) FS:149.81(10) 合計:218.27(11)
 「スウィーニー・トッド」♪ ふんわりしたシャツにベスト。ところどころボーカルが入る。単独のトリプルアクセルは両足着氷っぽくなったが、トリプルアクセル+2回転トウループが決まる。ループをはさむ3-1-3はルッツからフリップと高得点の組み合わせ。後半にダブルアクセル+3回転トウループなど頑張った。コレオシークエンスでは女子並みにきれいなスパイラルも見せ、全体にミュージカルのストーリーをよく表現していた。

ティモシー・ドレンスキー SP:68.41(13) FS:124.97(14) 合計:193.38(14)
 「Orchestral Variations on Themes of Chopin(ショパンの主題によるオーケストラ変奏)」♪ グレーの上に透ける黒を重ねてストーンでベルトに。ほとんど下りたかと思われたトリプルアクセルで転倒。片手上げルッツなども見せたが、後半3連続で転倒。「足首と膝の使い方が硬い」と解説・杉田さん。

ジミー・マー SP:59.09(16) FS:105.65(18) 合計:164.74(18)
 アストル・ピアソラ「アディオス・ノニーノ」♪ 黒の襟元は赤と白のフリル。果敢に4回転トウループに挑んだが回転不足で転倒。その後も転倒が何度も出てしまったが、決まったジャンプはきれいだった。
 コーチはエレイン・ザヤックさん。あの「ザヤック・ルール」の元になった人。

<G3>
ダグラス・ラザノ SP:74.01(10) FS:159.41(7) 合計:233.42(7)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 紺系、肩からウェストにかけてストーンでライン。この曲が鳴ると浅田真央のフリーを思い出す・・・。4回転トウループは惜しくも転倒したが、トリプルアクセル2本がしっかり決まる。後半にトウループ3-3も入り、イーグルからサルコウなども美しい。端正なスケーティングが魅力的

ショーン・ラビット SP:71.39(11) FS:139.85(12) 合計:211.24(12)
 「シング・シング・シング」「タキシード・ジャンクション」♪ 白シャツに結んでないブラックタイ。ジャズらしい振付で小粋な表情。トリプルアクセルは転倒したが、ルッツやフリップ、後半3回転サルコウ+3回転トウループなど頑張って決めてきた。キャメルスピンで足の長さが目立つ。本人満足のガッツポーズ。

グラント・ホッチスタイン SP:75.70(9) FS:154.58(9) 合計:230.28(9)
 「ドン・キホーテ」♪ ワインカラーのジャケット風。羽生結弦が世界ジュニア優勝したときに5位だった選手。冒頭の4回転サルコウで転倒した以外は、2本のトリプルアクセル、ルッツ・ループ・サルコウの3-1-3を含めて、全部のジャンプをクリーンに決めた スピンも軸にブレがなく、氷につくトレースがきれいな小さな円になる。

ネイサン・チェン SP:76.20(8) FS:154.79(8) 合計:230.99(8)
 ショパン「ピアノ協奏曲第1番」♪ 紺に明るいブルーを挿し色に。成長痛に伴うかかとの痛みがあり、棄権も検討したという。予定では4回転3本だったが、冒頭の4回転トウループで転倒した後に変更したようだ。
 3回転ルッツ+2回転ループ+2回転ループ、3回転フリップ+3回転トウループなど、質の高いジャンプを決めた。ステップの上半身の使い方、間の取り方が上手いのは、バレエなどをきちんと習っているのかな。

リチャード・ドーンブッシュ SP:79.24(7) FS:142.84(11) 合計:222.08(10)
 「Yellow」「Viva la Vida」♪ おなじみのグレーにワインカラーの布を巻きつけたような衣装。4回転で転倒、トリプルアクセルは片手をつく。両手を上げたルッツはステップアウト。しかし後半の3連続と2連続は、片手上げ両手上げ、手を背中に回すなどの工夫があって素敵。
 本来の力が出せたとはいえず、ちょっと残念そう。


<G4>
マックス・アーロン SP:85.78(4) FS:173.41(4) 合計:259.19(4)
 「グラディエーター」♪ 今日もぴたぴたの衣装でグレーと黒。いきなり4回転サルコウ+3回転トウループ、4回転サルコウ(両足着氷)。後半にトリプルアクセル+2回転トウループ、単独のトリプルアクセル(片手つき)。ダブルアクセルからコンビネーションの予定が、間違ってトリプルアクセル跳びかけた 2回転でなんとかやめたような感じ^^; ルッツ・ループ・サルコウで3-1-3も跳んだ。終わって疲れ果てて倒れこんだ。

アダム・リッポン SP:85.78(4) FS:187.77(1) 合計:272.48(2)
 リスト「ピアノ協奏曲第1番」♪ 白のストライプに大きなストーンで飾る衣装。4回転ルッツ片足で下りた 3回転のルッツは余裕の両手上げ“リッポン”ルッツ。トリプルアクセル2本も入り、後半3回転ルッツ+1回転ループ+3回転サルコウなど、全てのジャンプをしっかり下りた。
 レイバック姿勢の入ったスピンもきれい。柔らかな腕や上半身の動き、リッポンの美点が全て出た。終わる前から大喝采。終わって歓喜の雄叫び
 得点を見て涙ぐんだ。

ロス・マイナー SP:82.25(6) FS:167.03(6) 合計:249.28(6)
 アンドレア・ボチェッリ「Romanza」♪ 紫がかったグレーに濃いブルーのパンツ。4回転サルコウは着氷が少し乱れたが下りる。トリプルアクセル2本はなんとか、3回転ルッツ+3回転トウループはこらえた。後半3回転ルッツ+1回転ループ+3回転サルコウがきれいに入る。
 コレオシークエンスからスピンに入るラストは情感をこめて滑れた。リッポンと比べるとパーフェクトではないけど、今季の中ではよかったほうかな。


ジェイソン・ブラウン SP:93.36(1) FS:181.62(2) 合計:274.98(1)
 「トリスタンとイゾルデ」♪ 革などを使った中世風の衣装。トリプルアクセル+2回転トウループを下りれば、あとは落ち着いて滑れる。片手上げルッツ、後半にもトリプルアクセル(ちょっと両足着氷)、3回転ルッツ+1回転ループ+3回転サルコウ。3回転ループなどはほとんど助走なしでも跳べてしまう。
 後半に長いステップ、難しい姿勢で回転数多いスピン、盛り上るコレオシークエンスで悲恋の物語を表現しきった。

ジェレミー・アボット SP:89.93(3) FS:168.36(5) 合計:258.29(5)
 バーバー「弦楽のためのアダージョ」♪ シンプルな赤に左肩からストーンでライン。位置につくと"Go, Alexander!"と声がかかる。4回転トウループに挑んだが転倒。トリプルアクセル2本、1本は後半にコンビネーションで。3回転ルッツ+1回転ループ+3回転サルコウで惜しい転倒。
 ゆったりとエッジに乗って大きく滑っていく。見せられているというより、一緒に滑っているような気持ちになる一体感。
 終わって天を見上げたポーズ、しばらくそのまま見上げていた。

ジョシュア・ファリス SP:90.40(2) FS:177.58(3) 合計:267.98(3)
 「シンドラーのリスト」♪ グレーのグラデーション。冒頭にきれいなトリプルアクセル、続いて4回転トウループはオーバーターンしたがちゃんと回って下りた。後半にもトリプルアクセルが入り、ルッツやフリップのコンビネーションもしっかり跳んだが、、、2回転トウループが3つになってしまった 最後のコンビネーションが無効0点に。
 ジャンプが決まるたびにこっそりガッツポーズするのが、可愛いような、プログラムとしては邪魔なような^^; バイオリンの序盤、ピアノになってからの中盤、物語の起承転結をきちんと表現できる振付を滑りきって、演技構成点はトップだった。

 結果、ジェイソン・ブラウンが初優勝、2位リッポン、3位ファリス、4位アーロン。上位3人は演技構成点が90点台、リッポンは技術点も95.63 アーロンも技術点は90点を超えたが、演技構成点が80点そこそこ、このあたりが課題か。
 ジェレミー・アボットは5位、6位マイナー、7位ラザノ、8位ネイサン・チェン。GPシリーズで表彰台もあるドーンブッシュは10位だった。
 男子も見ごたえのある大会、堪能した・・・
 

コメント
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