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勝手に改革案

2010年03月02日 02時58分41秒 | スポーツ
 gooニュース畑のアンケート「キム・ヨナが浅田真央に20点の大差で金メダル あなたはこの採点に納得できますか?」。寄せられたコメントを見ると、「順位は当然だがGOE加点の差が大きすぎる」という意見が多かった。甘めの採点傾向を頭に入れても、ちょっとピンとこないのは私も同じだった。
 また、かつてジュベールが提起し、プルシェンコが主張する、「4回転ジャンプはもっと報われるべき」という議論。女子では浅田真央の3回転半についても、似たような状況になっている。
 ジャンプの点数では、「回転数が足りているか?」が天国と地獄(?!)を分けている。安藤美姫のSPの3回転+3回転が認められていたら、、、あ、また鱈レバ^^;
 あまり注目されてないが、スピンやステップについて、私は個人的に「この選手とあの選手のスピンが同じレベル3?」と納得できないことが・・・。GOEで差はつくけれど、同じレベルと判断されること自体、理解しがたいこともある。
 そこで、選手がよりバランスのよいプログラムを作り、より公平に採点されるように、採点システムに以下の改革を提案する。(素人の勝手な意見ですからあまり真剣にとらないでね

1.GOEは現行の-3~+3(1きざみ)を、-2.5~+2.5(0.5きざみ)とする。
2.2回転半、3回転半、4回転の基礎点を少しずつ上げる。(現在の配点
  ダブルアクセル:3.5→3.7 トリプルアクセル:8.2→8.5 各種4回転:プラス0.5 くらいが妥当か?
3.回転不足と判定されたジャンプは、基礎点+GOEから、そのジャンプの基礎点に応じて一定の点数を減点する。GOEが±0だった場合、減点後の点数が1回転少ないジャンプの基礎点を下回らないように設定する。
 (つまり、3回転に少し足りない=2回転にされるのは減点しすぎ! 4分の1回転以上足りないと不足と判定されるんだから、30%オフくらいでどうだろう? たとえば3回転ルッツは基礎点6点なので3割の1.8点マイナスとする。GOEは回転不足かどうかに関係なく判断されるから、場合によっては若干のプラスになることもある、という運用)
4.ショートプログラム女子シニアの必須要素アクセルジャンプを、現行の2回転から2回転または3回転とする。
 (浅田真央がコンビネーションでトリプルアクセルを跳んでたのは、ダブルアクセルを別に跳ばなければならなかったからだ。アクセルをトリプルにしてもいいことになれば、コンビネーションはアクセル以外の3回転+3回転、たとえばトウループ2つにして、あとで単独のトリプルアクセルを跳べばいい。これで基礎点がどれだけ上がるか?)
5.フリーで全種類の3回転ジャンプを回転不足なく成功させたら、ボーナス点を与える。(これは前にも話題になったような? ザヤックルールの精神からいっても、あっておかしくはない)
6.スピン、ステップ、スパイラルは現行のレベル1~4を、レベル1~5に判定する。

 さらに、審判教育用ビデオで採点基準の例を映像で示し、それをインターネットで公開して、選手コーチはもちろん、観客も見られるようにする。
 素人に理解できる採点、、、これは公平性を保つのに必要じゃないだろうか
 実際どんな議論が出て、どんなルール改正があるか? 世界選手権が終わったら、注目!

<追記>
 4.で、アクセルジャンプに3回転を跳んだ場合は、コンビネーションには3回転アクセルを跳んではいけないことにする。(さすがにショートで2回は跳びすぎ^^;)
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“史上最高”の闘い

2010年03月02日 01時47分19秒 | スポーツ
 あらためて、バンクーバー五輪フィギュアスケート女子、史上最高の闘いをふりかえってみる。
 NHK実況アナがぽろりと漏らした本音、「今の採点システムを最大限利用した」キム・ヨナ。NHKスペシャル「浅田真央 キム・ヨナ “史上最高”の闘い」の中で、キム・ヨナは語った。
 「真央はすごい。私は普通の選手、真央のようにはなれない」高難度のジャンプを軽々と跳んでいく浅田真央と、同じやり方をしていては勝てないと、早い段階で方針を決めたんだろう。数シーズン、プログラム構成をほとんど変えず、ひたすら完成度を高めてきた。
 一方の浅田真央は、新しいことに挑戦し続けた。コーチがどんな難しい要求を出しても、結局自分のものにできてしまうから、すごい・・・。トリプルアクセルを跳ぶ前にステップを入れて、調子を落とした時期があったけど^^;
 しかし今回、フリーで3連続コンビネーションジャンプを跳ぶ前に「これで9点もらえる」と思ってしまったという。演技以外のことを一瞬考えて、集中力が落ちてしまったのだ。
 ミスがなくても、あれだけキム・ヨナに加点がつけば、浅田真央の逆転は難しかったかもしれない。ただ、自分がパーフェクトだと思える演技ができなかったことは、悔し涙につながった。
 採点傾向が“ジャンプに甘め”という分析をしているこちらの記事のとおり、昨季のダウングレードの嵐と比較すると、明らかに今年は厳しくなくなっていた。“流れ”がある、つまり着氷後片足を上げたまま滑る時間と距離が長いジャンプは、確実に高い加点をもらっている。これは、高く跳ぶタイプのジャンプより、スピードにのって遠くまで跳びながら回転するタイプのジャンプに有利。キム・ヨナやパトリック・チャンのタイプ。浅田真央や小塚崇彦は、下りてからの伸びがもう一息!なのだ。
 記事が指摘する、浅田真央がルッツやサルコウを回避してたことは、ジャッジスコア(右端の+をクリック)をあらためて見て納得。ちょっと勿体ない、、、ていうか、そんなに苦手だった? 昨季、踏み切りエッジのエラーやアテンション(注意)を何度かつけられてたけど…
 NHKスペシャルでは、演技構成における二人の違いも取り上げている。タラソワコーチの厳しい演技指導、わずかな時間のつなぎにしっかりと演技させようとする。一方キム・ヨナは、めりはりをつけながら、うまく余裕を持たせている。
 SPのボンドガール、ステップの途中で指パッチンするところ、私は最初に見たとき「あ、休んでる」と思った。それは正しい推測だったようで、「ここで一息入れることで余裕が生まれるんです」とキム・ヨナが自分で言っていた。
 浅田真央もシーズンの中で少しずつ修正はしているけれど、ここまではっきりした“一息”時間はないわけで^^; ある意味、その才能を信じるがゆえに、採点システムを“利用”し尽くそうとはしなかった浅田真央陣営、ともいえる。
 
 オリンピックは終わったが、シーズンはまだ終わってない。世界選手権が23日から始まる。もう一度、二人の対決がある。
 正直、浅田真央の「鍾」は最初あんまり見る気がしないプログラムだったが、、、見慣れたせいか^^;オリンピックではかなり感情移入していた。シーズンを通して、プログラムが完成形に近づくのを見守ってきたような気分があるのかも。そして、パーフェクトまであと一歩までこぎつけて、いよいよシーズン最後の試合で最終形態が見られるか?という期待が出てくる。もちろん真央ちゃん自身、今度こそパーフェクトに演じたいと思っているだろう。
 一方、キム・ヨナの「007」やガーシュインは、初めから完成した形で見たせいか、もう十分…というところもある。演じる本人はどうなんだろう?
 銀メダルに終わり、まだまだ挑戦することがあり、もうソチに向けて・・・と前を向いている浅田真央。一方、プロに転向という噂も報じられるキム・ヨナは、このあと選手としてどんな目標を持つべきなのか。
 青嶋ひろのさんのコラムにあるように、「互いが存在したからこそ進化してきた二人」。二人の道がこのまま続いていくか、分かれ道に出るか、それは世界選手権の内容と結果次第かもしれない。
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ニュウエン≠グエン

2010年03月02日 00時20分23秒 | ××語
 バンクーバー五輪フィギュアスケートのエキシビション(録画)を見ていたら、カナダのジュニア選手(11歳)が出てきた。
 出演者リストと字幕によると、Nam NGUYEN。アナウンサーは「ナム・ニュウエン君」と紹介していた。この綴りはベトナム系?
 ちょっとググってみたら、ニュウエンという発音ではなくて、グエンらしい。漢字では阮と書く。
 日本代表としてペア競技に出場しているマーヴィン・トランも、お父さんはベトナム系ということだ(漢字ではトランは陳、ベトナム語の発音ではチャンが近いとか)。YouTubeには、高橋成美/マーヴィン・トラン組の映像に「Vietnamese pride」とタイトルをつけてUPされてたりする。

 このグエン・ナム君、とても11歳とは思えない演技力と、しっかりしたスケーティング。アジア系のルックスを逆手にとって、大きなサングラスと“つけ歯”でコミカルに演じる。1998年3月生まれ、ソチ五輪には15歳で出場可。パトリック・チャンに続く世代は安泰(?!)のカナダ男子か。
 全日本ジュニアに、ノービス優勝で出場した小6の男子がいたけど、スケーティングはグエン君に負けてるかも・・・。今大会のような採点傾向がずっと続くかどうかはわからないけど、小さいうちにしっかりスケーティングを身につけさせるようにしないと、世界のライバルに結局追い越される?!
 大勢で演じた“Child to Champion”にもアジア系のスケーターがたくさん出てたし、やっぱりカナダは移民の国だ
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