長男、北京へ

　浪人中だったはずの長男、いつのまにか受験する気をなくして、ゲーム三昧の無為な日々を送っていた。見かねたつれあいが、北京に留学させる手配をしてしまった！
　泣いて嫌がると思いきや、「それなら行く」と言う。さすがに自分でも、このままではどうしようもないと思ったのか?!
　まずは大学の中国語入門クラスに入り、半年から1年でHSK（留学希望者の中国語力を測る試験。アメリカのTOEFLのようなもの）6級以上を取得するのが目標。それから希望する大学の本科に進むのが一般的なコースだそうだ。
　長男が入るのは中央戯劇学院。昔ながらの街並みが残る地域の小規模な学校らしい。都心からやや離れたところに広大な敷地を持つ大学が多い中で、ちょっと独特の雰囲気がありそう。
　学校が始まるまでは、父親のところで毎日個人教授について勉強することも決まっている。お願いした先生は、なんと前に北京に住んでいたとき、私が中日青年交流中心の中国語クラスで教わってた先生だった
　これでものにならなかったら、もう道はない。そのくらいの覚悟で行くらしい長男。高校時代と違って、何かあっても逃げ帰ってくることもできない。あれがない、これを送ってと言ってもおいそれと送ってやれない。いよいよ、私の手元を離れる。
　といっても、実は高校入学で寮に入ったとき、もう手元は離れたのだ。あれを買ってこれを送ってと何かと言ってきたし、帰省してきたときは好き放題してたし、自立という点ではずっと家にいる次男のほうがよっぽど自立している。でも、家という巣とつながっている綱の何本かのうちの1本を、家から離れたときに確かにほどいたのだと思う。
　その綱をまたもう1本、ほどくことになる。出発まで気ぜわしい

4000円→2万円？！

　auKDDIから突然の電話。次男の今月のパケット代が、先月までに比べてものすごく高くなっているという。
　「来月以降もこのくらいご使用されるなら、ミドルパックかスーパーパックをお薦めしますが、、、どうされますか？」
　連絡以外にほとんど携帯を使わない次男、毎月3000円か4000円しか払ってなかった。突然こんなに使い出したということは、何かヤバいサイトにはまったのか
　本人に確認してみると、「学校の宿題の調べ物に、パソコンがわりに使った」という。携帯でいろいろ検索できることを覚えて、面白かったらしい。
　そんなことなら、パソコンでやればいいのに！　しかし、パソコンの前にはたいてい母が陣取っていて、「貸して～」というのも面倒だったかも
　「なまじ、携帯にそういう機能があるからいけないんだ」とつれあいは憤慨する　といっても、日本の携帯の便利さ、私も出先で頼りにしちゃってるし、手放せない＾＾；
　高校に入ると、次男の携帯の使い方も変わってくるかも。しっかりチェックしなくちゃ