一膳めし 黒ねこ亭

日々極貧、時に贅沢。
貧しく拙い食記録。

蕎麦前録 2013.01.26 吉祥寺『よしむら』

2013-01-27 10:43:06 | 蕎麦前録
かなり久々の蕎麦前。
今回は武蔵野市吉祥寺南町にある『よしむら』。

佳い店だと噂には聴いていたのだが、場所柄なかなか訪れる機会がなかった。
仕事で井の頭公園付近を訪れたので、脚を伸ばしてみた。
吉祥寺駅からだと距離がある。結構歩くが大きい通りに面しているので、分かりやすかった。




軒に出ていた品書きを見る。
「呑ませる気満々」の店だ。

私の望む処である。

空いているか不安だったが、何とか席に着けた。




付きだしで「揚げ蕎麦」とお茶が出る。
揚げ蕎麦には柚子切りも入っているようでサクサク食べているとふわりと柚子香が・・・。

品書きを眺める。蕎麦前も肴もかなり充実している。
蕎麦も、江戸蕎麦、田舎蕎麦、十割蕎麦、季節の変わり蕎麦(いまは柚子切り)もあり、何とも嬉しい。




寒風に晒されて歩いたので、先ずは宮城『一ノ蔵』を熱燗で。





肴、鯨の皮の味噌漬け。
晒し鯨のようなものかと思いきや、コロ然とした見た目と濃厚な味わい。酒が進む。




千倉の大根の揚げ出し、彩り野菜餡掛け。
熱々ホッコリの大根揚げに茸やこごみ、菜の花などの野菜の餡がたっぷり。おろし山葵が効いていて◎。
思ったより量が多い。
野菜好きなクズリは夢中でいただいた。温かいのがまたご馳走。




たまらず蕎麦前追加、高知『南』純米吟醸を冷やで。




酒肴を存分に楽しんだあとは、蕎麦。

蕎麦の実の真ん中を使った細打ち蕎麦、『吉祥寺』。
すっきりとして、甘みのある蕎麦だ。
酒で火照った口中、喉に冷たい蕎麦を手繰る、この心地佳さ。
それから、サラリとした蕎麦湯をいただき店を出る。


蕎麦屋は酒を呑む処と心得ている私には、とても楽しめた。


次回は、蕎麦前の後に、柚子切りや、十割生粉蕎麦なども是非いただいてみたい。

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