日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

4日の歌舞伎座

2009-11-06 | 仕事・建物
9月の歌舞伎座のさよなら公演の際、失敗した写真を撮り直した。
開演前なのか歌舞伎座前は人で溢れていた。
中高年・老若男女、高校生の修学旅行だろうかグレーの制服の子達が大勢混じる。



正面唐破風の上の「櫓(やぐら)」11月の顔見世公演の時だけのものだが
これから4月公演が終わって取り壊されるまで置かれる事になった。
右手には取り壊すまでのカウントダウンの表示(11月4日のもの)



横に回ると、正面の喧騒は何処へやら、静かな横丁



正面と同じく引きのない建物に大正の香りがするが

【現在の歌舞伎座は岡田信一郎の設計によって、1922年(大正13年)に竣工した。
 1945年の空襲で内部を焼失したが、1951年に吉田五十八の設計で改修した。
 松竹と歌舞伎座では一部保存なども検討してきたが、設備の老巧化が
 進んでいることなどから再改修を断念した。】

築後87年、改修後58年多くの人を視線を集め、よくぞ持ったものだ



9月にはガードレールに「鬼太鼓座」の足袋が干してあったっけ・・
舞台装置の搬入ロだろうか、両開き扉が固くしまっている。

一角に御稲荷さんでもあるのだろうか?
赤い幟が見える。



さらに裏へ回ると、なんの変哲もない倉庫のような・・
汚れも酷い。
この横丁には小さなお料理屋さんが粋に
「一見さんお断り」「通が来る場所」の雰囲気を漂わせている。

この歌舞伎座は4月公演が終った後に取壊し
3年を架けて新築し、平成25年春の完成予定。
同規模の舞台、同規模の客席数の劇場に上部はオフィス
地下4階・地上29階、高さ135m
設計監理:三菱地所設計+隈研吾建築都市設計事務所 による共同設計

スッタモンダで解任された、当時の大臣の意向で
今の建物の保存規模が拡大したが
正面入り母屋の瓦屋根・後方ガラスのオフィスビルになりそうな気配だが
どのような設計手腕が発揮されるのだろうか?

せめて、道路際の開演待ちと、
全体が見えない3階席はどうにかしてもらいたいものだ。

歌舞伎座の建替計画
コメント
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