日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

新橋演舞場「花形歌舞伎」

2009-11-05 | 趣味・遊び
9月の歌舞伎座でにわかに歌舞伎の虜になってしまった私と友人
たびたび行く懐のゆとりがなく、タダ券に応募して無事ゲット
勇んで、新橋演舞場「花形歌舞伎」に出かけた。



開場前の新橋演舞場は人の波
目の前は以前、政治密談で賑わっていた「金田中」



銀座新橋に近いこの当りを少し歩くと高い塀の料亭が少なくない。
ひっそりとしているが、今や密談は少なくなり、会社接待は絶滅寸前
経営は厳しいのだろうか?
それとも、その道の人達の懐具合は庶民とは違っているのだろうか?

出し物は通し狂言「盟三五大切」(盟―かみかけて/読めるわけないが)
四変化「弥生の花浅草祭り」
タダ券は3階の右脇の席
花道は見えず、舞台も1/3は無理
液晶スクリーンとイヤホンガイドで想像するしかない。



「盟・・」は、かなりこんがらかったストーリー
忠臣蔵もからんで、イヤホンガイドなしではチンプンカンプン
市川染五郎が殺人鬼と悪徳家主の一人二役
市川亀治郎が売れっこ芸者になり
売れっ子芸者の秘密の亭主が中村菊之助
当代の人気若手歌舞伎役者のそろい踏み
チャンバラあり、お笑いあり、しっとりとした場面・不気味なシーン、全て揃う
結果は人情ばなしに終わる。
読めないほど、人気の演目ではないが
忠臣蔵絡みの鶴屋南北作は「さすが!」と思わせる。

途中で30分の休憩
歌舞伎座前の「日乃出」のお弁当
変化に富んだ「あけぼの」840円也



「弥生の・・」は一転、尾上松緑と片岡愛之助の早変わりの踊り
漁師から何度も変り最後は、紅白の獅子の舞い
華やかで軽妙で伝統芸とは素晴らしい・・
暗い場面の「盟・・・」からまばゆいばかりの舞い
嵐のような拍手で「幕」

「歌舞伎は素晴らしい」
「また来ようね」
1階席は無理としても、3階席ならどうにかなりそう。
大向こうの「・・屋!!」の声も近くに聞けて臨場感たっぷり
少しくらい見えなくても歌舞伎なら大丈夫・・
(負けおしみ)

9月の歌舞伎座
新橋演舞場「花形歌舞伎」
コメント
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