日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

明治神宮「薫風茶会」

2009-03-16 | 趣味・遊び
昨日は好天気のもと明治神宮のお茶会に出かけた。
友達の母上が主宰する「薫風茶会」
毎年3月の今ごろに開かれるが、気候の変わり目かお天気が不安定。
晴れていたかと思うと嵐になり、雪まで降った日があったが
今年は土曜日の嵐で気が済んだか、雨具の心配のない陽気になった。

昨年開通した新都心線で明治神宮前で下車
原宿駅方面には千代田線のホームを経由して延々と歩く事になる。
東京メトロだけで行けて交通費は安くなったが
時間短縮とはならないようだ。

「ミシュランで三つ星を受けたため人出が多くなった」
友人の言葉通り外人さんが多く目に付く。
静かだった隔雲亭(茶室)の廻りもカメラを持った人が行き来するようになった。

着くとすぐに「お濃い茶席にどうぞ」と言われ
身支度もソコソコに席入り
「お正客に・・」声を掛けられるが
「とんでもございません」
「では、不調法ですが」と、手慣れた方がお正客になり私は末客をつとめる。
お軸は「竿先進歩」(さおさきあゆみをすすむ)
トップにいても留まる事なく先に進む、(精進を重ねましょう)との事。
シンプルな四方棚に新進作家の水差しが映える。



次はすぐに「お薄席へ」と案内され、高校生のお手前の立礼席へ入る。
毎年おなじみの赤い野点傘が見当たらない
「傘は持ってきたのですが、下の台を忘れて来まして・・」
華やかさは少ないもののシンプルでこれはこれで味わいがある。
お点前の高校生が一生懸命にお茶を立てて、終わりの挨拶でホッとした笑顔が素敵でした。

待つ間も無く二席を廻り、待合いで点心のお弁当をいただく。
ご一緒した友人の父上は91才、いまだ茶席のカメラマンを務めている。
「デジカメは使う気にならん!」とおっしゃる。



ガラス戸の外は春がすみがかかったようにウラウラとしている。
縁先の日だまりに座るとついウトウトしたくなる
「薫風」そのものの一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする