石田彰さんと氷上恭子さんがたったお二人だけで、昔話をwebラジオで語ってくれます。
むかしむかしのものがたり 第28話「月のウサギ」
http://radiotomo.typepad.jp/old/2011/09/28-10a4.html
↑ここからクリックして入って、緑の矢印のとこをポちっと押すと昔話を聴くことができます。
配信は過去2回までとなっていますので、お気を付けください。
このお話を知ったのは、まだ子供の頃で、何かの童話集ででした。
なんだろう。胸につまされるというか、説明のつかないものが深くずっと心に残ったままのお話です。
恭子ちゃんうさぎがとっても可愛くて、よけい哀しくなりましたね。
私にはとやかくいえるお話では無いので、まず是非聴いてみてください^^
仏教説話ということで、最後の方にお話して下さっています。最近いろいろ物語の説明をしてくれるので、楽しいです。
私もただ聴かせて頂くだけでなくて、ちょこっとでも勉強できると嬉しいですし。
このお話を聞いて、截金師として即思い起こしてしまうのは、
法隆寺 玉虫厨子
このお厨子には、いまのところ現存する日本最古と言われている、截金が施されているからです。
といっても、連弁というところに大きく菱形に切ったものが貼ってあるだけなので、截金といえるのか?というところもありますが。。^^
そしてこのお厨子の須弥山部には、おそらくこのお話の元になったであろう、インドの仏教説話「捨身飼虎」と「施身聞偈」というお釈迦さまの前世のお話が、密陀絵(みつだえ)で描かれています。
一方は、腹を空かせ、立ち上がり狩りをする事さえできなくなった幼い子をもつ母虎、太子はその身を高所より投じてあたえたという、菩薩の姿を描いたもの。
もう一つは飢渇に苦しむ羅刹、童子は羅刹より教えを受ける代わりに樹木より飛び降り、その身を施そうとするが、その羅刹の正体は童子の道心を確かめる帝釈天であったため、寸でのところで救われる。というものです。
なんだか、この二つをまとめたようなお話ですよね。
こういった、インドの古いお経の中のお話というのは、今私達が知っているような、小難しいお経ではなくて、その土地の民俗や神や風土を取り込んだ、詩歌のようなやさしく説いてくれるようなお話だったと思うのです。
その昔インドの一部の地域にはウサギを族霊とみなし、奉尊する民俗もあったそう。
日本でも気比宮や白山の神使、熊野では山の神の巫女、なようなので面白いですね。
ですが月に兎、となってくると途端に中国経由な匂いに変わってきます。
日本に現存する古い仏画の中には、仏さまの持つ月の中に仙兎が月で不死の妙薬をつくっていて、枯れない桂の木が描かれていたりします。蝦蟇(がま)も描かれていることが稀にあるかな?
これはもとは中国のお話なんですよね。
有名な中宮寺の天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)にも、月の兎さんがいますよ♪
日本でも月と兎はとても縁が深いのか、。文様にも沢山でてきます。
月は水気、私は自動的に龍もイメージしてしまいます。能・謡曲「竹生島」の所為かもしれませんが^^
緑樹影沈んで魚樹に登る景色あり 月海上に浮かんでは兎も波を走るか 謡曲竹生島より
深閑とした夜半ころ 月はのぼり 月光が銀の鎖帷子の道をつくり 白く波面を ゆらゆらとゆらす
草臥れきった仕事明け、帰宅しようと仕事場を後にし、山の中腹から望んだ琵琶湖の景色。
生涯忘れられない美しさのひとつです。
昔話をwebラジオで!
次回配信は、10月14日(金)「絵姿女房」
RADIO TOMO!
感想・リクエストページ→ http://www.radiotomo.com/mailform/mukashi2.html
RADIO TOMO!
むかしむかしのものがたり
着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
「ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室」
京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
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私にはとやかくいえるお話では無いので、まず是非聴いてみてください^^
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私もただ聴かせて頂くだけでなくて、ちょこっとでも勉強できると嬉しいですし。
このお話を聞いて、截金師として即思い起こしてしまうのは、
法隆寺 玉虫厨子
このお厨子には、いまのところ現存する日本最古と言われている、截金が施されているからです。
といっても、連弁というところに大きく菱形に切ったものが貼ってあるだけなので、截金といえるのか?というところもありますが。。^^
そしてこのお厨子の須弥山部には、おそらくこのお話の元になったであろう、インドの仏教説話「捨身飼虎」と「施身聞偈」というお釈迦さまの前世のお話が、密陀絵(みつだえ)で描かれています。
一方は、腹を空かせ、立ち上がり狩りをする事さえできなくなった幼い子をもつ母虎、太子はその身を高所より投じてあたえたという、菩薩の姿を描いたもの。
もう一つは飢渇に苦しむ羅刹、童子は羅刹より教えを受ける代わりに樹木より飛び降り、その身を施そうとするが、その羅刹の正体は童子の道心を確かめる帝釈天であったため、寸でのところで救われる。というものです。
なんだか、この二つをまとめたようなお話ですよね。
こういった、インドの古いお経の中のお話というのは、今私達が知っているような、小難しいお経ではなくて、その土地の民俗や神や風土を取り込んだ、詩歌のようなやさしく説いてくれるようなお話だったと思うのです。
その昔インドの一部の地域にはウサギを族霊とみなし、奉尊する民俗もあったそう。
日本でも気比宮や白山の神使、熊野では山の神の巫女、なようなので面白いですね。
ですが月に兎、となってくると途端に中国経由な匂いに変わってきます。
日本に現存する古い仏画の中には、仏さまの持つ月の中に仙兎が月で不死の妙薬をつくっていて、枯れない桂の木が描かれていたりします。蝦蟇(がま)も描かれていることが稀にあるかな?
これはもとは中国のお話なんですよね。
有名な中宮寺の天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)にも、月の兎さんがいますよ♪
日本でも月と兎はとても縁が深いのか、。文様にも沢山でてきます。
月は水気、私は自動的に龍もイメージしてしまいます。能・謡曲「竹生島」の所為かもしれませんが^^
緑樹影沈んで魚樹に登る景色あり 月海上に浮かんでは兎も波を走るか 謡曲竹生島より
深閑とした夜半ころ 月はのぼり 月光が銀の鎖帷子の道をつくり 白く波面を ゆらゆらとゆらす
草臥れきった仕事明け、帰宅しようと仕事場を後にし、山の中腹から望んだ琵琶湖の景色。
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