一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

ものつくりビトの業

2007-03-29 10:44:34 | 齋藤一陽の説明
ものをつくりつづける。これは苦しくもあり、楽しくもあり。いたって日常的なことでもあったり。

もう。私の人生の一部になっていて、それがなかったら生きていたって仕方がないような?べつだん生きていくために必要でもないような?
なんとも不思議なものです。

截金が、何か人さまのお役に立てるものでもなし。
また。淘汰されてしまう日が、きてしまうかもしれない。
でも。私は素直に、それは嫌だと思っています。
少しでも出来ることを、コツコツとやっていきたいと思っています。

あの。
雪の桂離宮をみせてもらった日。
まるでシャラシャラと音をたてて、池の水が凍ってゆくのを聴いたように想う。あの劇的な、私の宝物の日。
何かに背中を押してもらったような気がします。

自然を織り成す神様のまねをして、わたしも何かをつくりだしたいです。
私は、育った田舎で。また行く先々で神さまの業。自然の中で過ごしました。
ささくれた心に水がさすように、自然の美しさが胸に沁みると痛むほどのこともあります。
どんなかたちになっても、ずっとずっとかみさまのマネをしつづけることでしょう。




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