一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

京都国立博物館に行こう~vol.3 法然 生涯と美術

2011-04-27 00:07:14 | 京都国立博物館に行こう!!とその界隈
露の身は 

ここかしこにて きえぬとも

こころはおなじ 花のうてなぞ

法然上人 歌

人の身もまたいつどのように消えてしまうのか、儚いものですが、こころ(魂)は蓮華の座にて永遠のものであろうことを祈り、
故なくも、露の身となった方々への供養を捧げます。


法然上人八百回忌 特別展覧会前期・後期共に行ってきました^^



見どころは
法然上人絵伝四十八巻の国宝絵巻。
もちろん全ての巻というのは、難しいようですが、それでもこれだけの巻を一堂に拝見できるのは、とても稀なことだと思います。

そして米国・クリーブランド美術館所蔵より此の度日本にお里帰りしたという、融通念仏縁起。
この念仏縁起は現在のところ国内には残っておらず、海外に唯一流出したものが、今回初のお目見えです。
震災の影響で搬入が遅れ、展示も危ぶまれていましたが、後期までには何とか間に合ったとのこと。
秋?には東京国立博物館で『法然・親鸞展』が行われる予定ですが、こちらの作品は京博のみで東博に出展の予定はないそうですよ。

そして何より、滋賀県の玉桂寺という小さなお寺で発見された、三尺の阿弥陀如来さま。
清浄なとても良いお姿でした。
思わず手を合わせる方がとても多いのにおどろきます。
自然に、ただ静かに祈る姿を拝見するに、なにか人の心の内で意識が変わったのだろうか、という思いにもまた駆られます。

主題に記されているように、今回の作品展では絵巻を介しながら、法然の生涯を垣間見るような展示になっていて、なかなか感慨深いものがありました。

そして最後のお部屋では、截金が施された来迎図を拝することができます。

後期には知恩院さんからの、早来迎が展示されていて、山には満開の桜が咲き乱れる中、雲を駆り来迎されるお姿は、とても美しいものです。

隣には少し変わった知恩寺蔵の十体阿弥陀像があります。
なんとも優美で不思議な様子も感じられる絵です。
とても心にのこりました。

今回の仏画には、記載はありませんが、そのほとんどに截金が施してあり、久しぶりにじっくりと先人たちの截金を拝見させて頂きました。
堪能しました^^

でもやっぱりもう一回観ておこうかな~

法然展は5月8日(日)まで開催です~


前期の頃には博物館のお庭には桜が満開となっていました。




東のお庭の様子です^^


着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
「ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室」
http://ameblo.jp/fuwafuwapannookurimono/
京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいましたhttp://ameblo.jp/fuwafuwapannookurimono/entry-10820091491.html
ありがとうございます。

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