一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

金箔焼き合わせ

2007-05-16 10:44:13 | 截金の説明
金箔を三枚~四枚ほど合わせて、炭火で焼き合わせます。

この時。急に熱したりするとタワミが大きくでたり、焼きムラになったり、剥がれの原因になったりします。昔は焼きに七、八年と言われたそうですが、なるほどまだまだです。

こうして出来た箔は一面、やわらかい、あたたかい色の美しいちりめんのようになります。
この深い風合いは炭火ならではで、アイロンなどの電気の力では、私はだせたことがありません。

キリ金は、全てが些細な加減です。勿論焼きすぎたりしたら扱いづらく、色も白っぽくなってしまいますのでご注意を。