上村シュンスケのその日暮らし~アートと寺社、ときどき音楽~

現役大学生シンガーソングライター、上村シュンスのブログです。ライブ情報はもちろん展覧会や美術館についても書いていきます。

第32話 君の名は。

2016-09-17 13:11:14 | 映画
こんにちは。上村シュンスケです。

実は昨日、話題の映画、「君の名は。」を見てきました。
その感想を少し書こうと思います。



いつもならあまりにも話題になりすぎると、逆に見たくなくなるという天邪鬼な自分なのですが、なんとなくこれは見に行かねばならない!と思い立って行ってきました。

まずは色んなところで言われていますが、音楽がいいですね。ラッドの声って映画に合いますね。ジブリならまあ音楽が素晴らしいのはいつものことですが、この作品はラッドというバンドが音楽を制作しているというのがすごいところですね。(そういえば今日からジブリの新作が公開ですね。)

風景の描写、特に都会の描写がリアルで驚きました。正直最初は写真だと思いました。過去の新海監督の作品を見ていないので分かりませんが、それがこの監督の持ち味だったりするのですかね?

あと、瀧くんの制服のデザインがいいですねえ。あんな制服着たかった…制服…いいなぁ…



まあ正直な話、過大評価なのでは?と思ってしまいました。

正直、こんなに期待しすぎてなければ「いい作品だったなあ!」という感想だったと思います。

ラストはまあやっぱりね。という感じでした。というか最初に社会人の二人が出てくる時点で予想はついてましたが。
僕がバッドエンドが好き、というのもあるんですが、そんなに社会現象になるほどかなあ…と思ってしまいました。

でもこれはあくまで個人的な感想です。見て損はないと思うので、みなさんもぜひ見に行ってみてください。



第31話 松島瑞厳寺と伊達政宗

2016-09-16 01:06:02 | 美術

お久しぶりです。今回は展覧会についてです。

三井記念美術館で開催中の「松島瑞厳寺と伊達政宗」展を見てきました。

秘仏である五大明王像が特別公開ということでとても楽しみにしていました。



なによりこのポスターのビジュアルがカッコいいんですよ!なんですかこれは!!

本物はやはりよかったですね。展示室に入った瞬間の圧倒的な存在感。かっこよすぎ。

細かく見てみるとやっぱり顔がデカいなとか、思うところはありましたが、それもそれでその像の味ですからね。荒々しいというより、じわじわと迫ってくるような迫力というか。何時間でも、何日でも眺めていたいと思いました。

やっぱり仏像っていいよなぁ。なんだろう。自分のすべてを見透かしていて、しかもそれをすべて許してくれているような。何もかも話したい、と思えるような。そんな気持ちになります。

書きながらちょっと泣きそうです。なんだかんだ言ってたぶんさみしいんだと思います。自分は。

第30話 アンフレンデッド

2016-08-05 22:15:26 | 映画
お久しぶりです。

今日はホラー映画の「アンフレンデッド」という作品を観てきました。

〝全米で公開するやいなや斬新な設定とその恐ろしさが話題を呼び、BOX OFFICEに4週連続TOP10入り!興行収入は3200万ドルを超える大ヒットを記録した超話題作『アンフレンデッド』。『インシディアス』、『パラノーマル・アクティビティ』、『パージ』シリーズなど数々のホラー映画を手掛けるプロデューサー、ジェイソン・ブラムが全く新しい恐怖を突きつける!!

ネットいじめを苦に自殺した女子高生のアカウントが、その死から1年後、同級生たちがSkypeをしている最中に現れる。「私の恥ずかしい動画をアップロードしたのは誰?」彼女は仲間の秘密を暴露しながら疑心暗鬼に陥れ一人、また一人と呪い殺していく。「PCを切ったら死ぬ」というルールのもと、SNSを使った想像を絶する復讐が始まる─。″(「アンフレンデッド」公式HPより)


この映画をなぜ知ったかというと、「アリス・イン・ワンダーランド~時間の旅~」を観に行った時に予告で流れたからです。

感想としては、正直あんまり怖くはないけど映画としては面白いと思います。あんまり「怖い」を期待しちゃダメな気がします。

フェイスブックやGmail、スカイプなど我々が普段使っているようなインターネットサービスがそのまま映画になっているので、変にリアリティがあります。

まず、悪かった点としては、個人チャットとスカイプのチャットとメールなどが同時に流れることがあり、追うのが少し大変でした。まあそれも怖さや焦りを煽ってるのか。あと、途中から内輪喧嘩が始まるんですが、少し長いように感じました。「あれ?これは何を見せられてるんだ?」と思ってしまった場面がありました。

それから最大の失敗が、最後ですね。ネタバレにならない程度に言うと、「え、それ直接出しちゃう?」という感じです。得体のしれない、見えない何かが迫ってきているところにこの映画の恐怖ポイントがあるのに、最後それ?って感じでした。今まで割と単調だったから無理に怖がらせようと思ったのかな。そこがいいところなのに。

次に良かった点。まずアイディアが新鮮でよい。親しみやすいし、自分たちにも起こるのかも、というじわじわくる恐怖があるのが魅力です。あと、スカイプでビデオ通話していると、画面が乱れるときありますよね。それを効果的に使用していたと思います。直接会っていたら決してできない、今の時代、その年齢だからこそあり得るような話になっていました。あと音の使い方ですね。普段なら何でもない着信音にいちいちびっくりしてしまいます。また洋楽が流れるところでは笑ってしまいました。その場にあったタイトルの曲を流すのが「幽霊さんかわいい♡」ってなりました笑

まあ結果「おまえもかーい!」って展開になるわけです。

ソフトなホラー映画が好きな僕としては十分楽しめました。グロシーンはまあ一瞬ありますが、大丈夫だと思いますよ。個人的にはナイフや銃よりミキサーがゾッとしましたけど。公開されたばかりなので、みなさんも見に行ってみて下さいね!

今のところ次のライブ予定は決まっておりません!決まり次第お知らせしますね!それでは!

第29話 ポンペイの壁画

2016-05-10 16:36:50 | 美術
鑑賞環境 ☆☆
混み具合 ☆☆☆
満足度  ☆☆☆

連続の更新ごめんなさい、今回は森アーツセンターギャラリーのポンペイの壁画展のレポです。

GWの最終日の15:00くらいに行ったのですが、信じられないくらい空いていました(笑)さすがにびっくりしました(笑)みんな、もっと行きましょう!

質も高く、作品数もすこし少なめで気軽に見に行けます。ただ、チケットがこれ↓なのがちょっと…って感じですが、まあ中身はいいので。



まあ大体がギリシャ神話を題材にしたもので、特にこれ!ってのはあまりないのですが、ギリシャ神話だと僕はケイロンが好きなのです。半人半馬のケンタウロスは基本的に凶暴なのですが、ケイロンだけは温厚で博識なんです。そんなケイロンがアキレウスを教育するんですよね。



ケイロンいけめそ。

ポンペイといえば悲劇のまち、という感じですけど、こんなに芸術が発達していたんだなあと感心いたしました。陰影表現はけっこう簡略化しているように感じましたが、まあ壁画ですからね。芸術作品作ってるわけじゃないから。

こんな壁画に四六時中囲まれて生活してたって思うとすごいなぁって思いますね。

ぜひ行ってみてくださいね!空いてるし!

第28話 安田靫彦展

2016-05-09 11:59:30 | 美術
鑑賞環境 ☆☆☆
混み具合 ☆☆☆
満足度  ☆☆

お久しぶりです。今回は国立近代美術館でやっている安田靫彦展をご紹介します。

先生に招待券をもらったので行ってきました!



最初に言っておきますが、安田靫彦という画家、全く知りませんでした。何の知識も持たずに行ったので間違った理解があるかもですがご了承ください。

会場の混み具合としては、けっこう空いていました。快適な環境でみられると思います。



安田靫彦といえばこれ!と言っても過言ではない「額田王」

安田靫彦は紅と緑の使い方が上手いなぁと感じました。すーっと描いているように見えるのに実に計算された画面。そして背景の五重塔などの自社建築のまわりには霧がかかったように幻想的になっています。これも安田の特徴ではないでしょうか。さりげなくぼかしを入れるのではなく、ぼかしを効果的に使おうとするのです。



中国の故事を題材に制作された「鴻門会」です。高校のときにこれやりましたね。この作品は、なんと言っても色がとてもキレイです。どこか漫画チックで動きが大げさな感じもしますが、この色はすごい。鮮やかなんだけども、ビビットではない。ほわっとした色合いで見ててとても心地がいい。

安田靫彦は色と霧がかかったような印象的なぼかしが特徴的だと感じました。ただ、全体を通して動きが堅いなぁという印象は拭えませんでした。それも醍醐味なのかもしれませんが。

というわけで、この展覧会は今月15にちまでやっているので、気になった方はぜひ!