最初にお断りしておきます。
今回の記事は、極めて個人的な志向によって書かせていただきました。(もともとブログ自体が個人的志向に基づいて書かれるものなのですが)
今回は自分が度々取り上げている白鳥百合子さん個人に向けてのメッセージという意味合いが強いです。
従って出来れば今回の記事は読み飛ばしてください。
多分彼女と彼女のブログ仲間以外には、ここに書いてあること自体が理解できないでしょうから。
本当に申し訳ありません。
(もちろんこの記事を彼女が見てくれるかどうかは判らないのですがね)
ちょうど一年前の今日でした
あの日も今日のように暑い日で、僕は書泉グランデ近くの喫茶店で静かに時を待っていました。
この日は白鳥百合子さんのトレカの発売記念イベントがあるというので、書店の前には早くから多くの人たちが集まって、イベントが始まるのをいまや遅しと待っていました。
白鳥百合子というのは、このブログでも度々取り上げてきました、僕がはじめてファンになった女優でグラビアアイドルの女の子です。
当時、彼女は「仮面ライダー電王」という平成仮面ライダーシリーズのヒロインを演じていたこともあって、恐らく人気の度合いは絶頂だったのでしょう。
書泉グランデや福家書店は、数多くのタレントや作家たちが出版記念イベントを開くことで有名な書店なのですが、発売前にこれ程のファンを集めるタレントは珍しいと書店の店員さんも行列をみて驚いていました。
そう、当時彼女は、紛れもなく「金になるタレント」だったのです。
あのまま順調にいけば、しょこたんこと中川翔子や、事務所の先輩であったほしのあきにも劣らない人気タレントになっていたことでしょう。
ところが彼女はその前後、あまりにものハードスケジュールのために体調を崩し、肉体的にも精神的にも最悪の状態でした。恐らくは立っていることすらも辛かったに違いありません。
タレントとしてそれがどういうことなのか、自分には判断がつきません。
成功するタレントというのは、そういう時期を乗り越えてなおかつ輝き続けるものなのでしょうから。
その頃の状態や状況を、彼女は当時から現在まで途絶えることなく続いているブログ上でちくいち語っています。
だから僕はしばらく前から、彼女が肉体的にも精神的にも追い詰めれた状態であることを知っていましたし、今回のイベントも大幅に変更があることなども情報としては知っていました。
もともとあまりタレント等には興味がなく、誰かのファンとかにもなったことがなかった自分が、生まれてはじめて今回のようなイベントに参加する気になったのも、あるいはそんな状況の彼女を何とか応援したいという気持ちがあったのかも知れません。
そしてあの日御茶ノ水の会場に集まった多くの人々の何割かは、確実に自分と同じ気持ちでいたものだと信じています。
書泉グランデの裏側、サイン会場に続く長い非常階段のうえで、僕はひたすら時を待っていました。時間になってもサイン会はなかなか始まらないからです。
やはり状態は回復してはいないようです。
遠くのほうから救急車のサイレンが聴こえてきたときなどには、本当に倒れてしまったのではないかと心配になった程でした。
しかし事態はそれほど悪いものとはならず、やがてイベントは開始されました。
いまにして思えば、僕らがイベントの開始を待つ間、彼女とスタッフの間には喧々諤々のやり取りがあったのに違いありません。
恐らくスタッフは彼女の健康を案じて、イベントの中止を主張したに違いありません。
それを彼女が強引に押し切ったのでしょう。
彼女の性格上、せっかく集まってくれたファンを前に、何もせずに引き下がるとは思えないからです。
なんといっても、こういうイベントの前には必ず過去のブログへのコメントをチェックし、誰がどのような性格の持ち主であり、どのようなコメントを残しているのかまでちくいちメモに残し、短いやりとりのための準備をしてくる程のひとなのですから。
いよいよ順番がまわり、僕の前に居る彼女はもはや僕の知っている彼女ではありませんでした。
顔は真っ白で生気がありません。椅子に腰掛けているのがやっとという感じで、支えがなければ恐らくその場に座り込んでいたでしょう。
そこに彼女が居るのがまるで奇跡みたいでした。
そこまでして・・・
というのが、正直な印象でした。はじめて彼女に会えた喜びより、その時はただただ痛ましかっただけなのです。
このときのために自分なりには言葉を用意してきました。
彼女の体調のことは知っていましたから、なんとか元気づけられる言葉はないかと、前日あたりから色々と考えたものでした。
しかしそのような言葉もなにも、あのときの彼女の前ではまったく無力だったのです。
僕は言葉を失い、ただ握手を交わして逃げるようにその場を後にしました。
その後、どのようにして帰路に着いたのかは記憶にありません。
いろいろと後悔はありました。あのとき何故、一言だけでも声を掛けてあげられなかったのか。
何故、微笑んであげられなかったのか。
彼女の痛々しい姿が、僕にはショックだったのです。だから僕はその場から逃げ出したのでした。
それがずっと「後悔」として、僕の心の中に残っていました。
その後、彼女のTVでの露出は次第に減り、やがて長期休業に入りました。
レギュラーとして出演していた「電王」や「ジャイケルマクソン」では休養という形を取っていましたが、主演級の女優がその番組を休むということはどういうことなのか、芸能界に疎い自分にも容易に想像がつきました。
やがて彼女の存在はメディアから完全に消え、その存在を思い出すひとも次第に少なくなって来ました。
ただ、彼女のブログだけは、細々とながら続いていたのです。
そのことについては彼女もずいぶんと迷ったようでした。
「休業」状態のタレントがブログを続けてもいいのか。そのような書き込みが増えてきたようでした。
結局、彼女は迷いながらも今のままのブログを続け、多くのブログ仲間の暖かい支えもあって、次第にもとの元気を取り戻していくのです。
自分はといいますと、その頃から彼女のブログへのコメント数が多くなりました。
最初は、あのときの現場から逃げ出した自分への、負い目があってのことであることは否めません。
傷付いた彼女を励ましたり元気つけたりするコメントを書き続けたのは、半分はあの時逃げ出した自分に対する自責の想いからかも知れません。
今は・・・いまはどうでしょうね。多分生活の一部になっているのかも知れません。
それでいいのだと、最近は思うようになってきました。
多分、罪なんてものは自然に消えていくものなのでしょう。
現在彼女は、地方の実家に戻って普通の女の子として生活をしています。
少しづつ芸能界復帰に向けて努力を続けているようです。
もちろん夢が叶うように応援をしておりますが、このまま変わらない彼女でいてほしいという気持ちも確かにあるのです。
彼女はよく「縁側イベント」の話をします。
彼女のブログは縁側イベントに向けての電ライナーの旅だそうです。
もちろんそのイベントには参加させてもらうつもりですが、そのイベントがどういうものなのかイメージが湧かなくて困っています。
何故なら自分にとって、彼女のブログに参加させてもらう、今現在が立派な「縁側イベント」なのですから。
つまらない話を延々としてしまって申し訳ありませんでした。
一年前のあの日の事がなければ、彼女が芸能界から距離を置いていなければ、その後のブログを続けていなければ、恐らく自分の中から「白鳥百合子」の存在はきえていたことでしょう。
だから今日、7月21日は自分にとっても記念日なのです。
自分にとっての彼女との出会いはそのようなものですが、他のブログ仲間の皆さんにとってもそれぞれの出会いがあってのことなのでしょう。
人との出会いは不思議なものですね。
自分では気付かなくても、知らない所で多くの人と出会い、そして別れているのかも知れません。
百合子さんには感謝しています。
多くの人たちと出会い、そしてこのブログを立ち上げるきっかけを作ってくれた人だからです。
願わくばこの素晴らしいブログがいつまでも続くことを祈って。
長文失礼しました。
私はそれから彼女の事をすっかり忘れてしまってたんですよ。
今年になって急に思い出して彼女の事が好きだった事に改めて気付きました。
私も今彼女のプログにコメントを書いています。
それは、彼女を一年半以上忘れていた私なりの
罪滅ぼしのつもりです。
今私も一号さんのようにその行為が生活の一部になっています。
いつか私も罪が消えるのでしょうか。
彼女のプログが長く続きますように関西の地から祈ってます。
長文失礼しました。
平成ライダーシリーズでは
「仮面ライダーカブト」のヒロイン里中唯さんが
やはり同じように途中降板していますね
1年間を通しての撮影というのは
それほどハードなのでしょう
里中さんは芸能界を引退してしまいましたが
彼女は大丈夫
きっと元気な姿をみせてくれますよ
偶然こちらを見つけて読ませていただきました。
私は4歳男児の母親です。
そして家族で仮面ライダー電王の大ファンです。
冬に電王の登場者の皆さんが集まってのイベントがありました。そのDVDも購入しているほどです。
私達には何故彼女が突然降板になったのか、全く分かりませんでした。
イベントに彼女も登場するかと思っていましたが、それも無く、ただただ彼女は今何処?でした。
特に報道されてませんでしたよね?私が疎いだけ?
こちらを読んで、大体のことが分かりました。
一期さんのような優しいファンの方々に支えられている彼女は幸せですね。
私も「その日」が来るのを待っています。
ハナさんが「鍵」なんだもん。
いつか、きっと! ね。
突然失礼しました。
もちろんリンクは大歓迎ですよ
あの頃と現在とでは
心情も心境も大分異なってきています
今は心地よい距離と時間を
楽しんでいます
あまり気になさらないでください
かえって恐縮してしまいます
当時の彼女の周辺には
あなたのような方がたくさんいらして
それぞれが彼女の心配をしたり
心を痛めたりしていたのですね
ひょっとしたら
それが逆に彼女の負担になったのかも知れませんし
お互いがお互いに呪縛を掛け合っていたのかも知れません
そんな必要はなかったのに・・・
今ならきっと、そう思えますよね
はじめまして。
いつも楽しく拝見させていただいております。
静けさ漂う風景の写真に、
心を落ち着かせてもおります。
後程リンクさせていただいてよろしいでしょうか。
7/21当時の貴重なお話、ありがとうございます。
あの時はブログ仲間さんたちから、
メールをいただき状況は伺っておりましたが・・・
これからも変わらないお気持ちが、
未来の「縁側イベント」へのチケットでしょう。
ひとつお伝えするとして・・・
彼女がどんな状況下であったとしても、
お会いすることができたということは、
とても素晴らしいことですよ。。。
只今は彼女を心から応援させて頂ければ、それが直接関わった訳では無いにせよ、自分の謝罪なのかもと思います、
胡散臭い話かと思われるでしょうが、貴方の純粋な文面に反応してしまいました、申し訳有りません。
名前は伏せさせて頂きます、重ね重ねスミマセン