埼玉のおじいちゃん社長不動産コンサル奮闘記

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病院の延命治療に疑問

2011-08-01 09:54:36 | Weblog

 

去る5/31の日経新聞夕刊に病院の延命治療に疑問と言う題で映画監督の羽田澄子さんの在宅医療の現場を撮るという記事が掲載されましたが、羽田様の仲の良い妹が、35年前に42才の時に癌で亡くなり、痛みが激しく苦しんでいるのに医師は「モルヒネは体にわるいから」と対応してくれない。余命3ヶ月なのにどうして、と開いた口がふさがらない。モルヒネを使う緩和ケア技術がつたなかったからでしょうが、決定的な医療不信に陥ったそうです。そして高齢者ケアと医療に共通する大切なことは、障害や患部だけに着目するのではなく人間と向き会うことだろう。スエーデンでは医科大学に入学すると一人の患者を卒業するまで、チームを組んでズット診るのだそうです、人間の体が全体としてどのように動き、変わって行くかを通して診る。この教育法だと医療の限界が分かってくる。死を迎えるにはどうしたらいいのかが自然にまなべる。そこから緩和ケアは生まれてくる。日本の医学教育では、死を医療の敗北としか考えず過重な延命治療が盛んになる。医療は死を積極的に取り込んでゆくべきです。と主張され、急にポックリ死ぬ様なのは嫌。あとどのくらい生きられるかがしっかり分かっていたい。それにはペインクリニック(痛みを緩和する治療)を受けながらのガン死がいいと結んでいるのですが、後期高齢者となった今、私も全く同感で、最近ホスピスは癌の人しか入院できない事を知りましたが、全ての末期治療に緩和ケアが出来るホスピスの様なものがあれば良いのにと思うのです。少子高齢化社会で医療費が足りないと言いながら一方で医療費を削ったりするよりは、余分な延命治療はせずに自然にホスピスで死ねるような制度を普及すべきで、高度の先進治療を保険に組み入れたりすれば二律背反も良いところで、いつまでたっても社会保障の一元化などは出来ないのではないでしょうか。

 

(株)市川不動産