鎌倉に住んでる

うまいものを食べて飲んで、のんびり暮らしたい。

鎌倉美術館めぐり2

2011-02-20 23:30:00 | 日記

ひとりで鎌近、

まずは『辻晉堂』展。

辻晉堂(191081)の生誕100年、

四半世紀ぶりの大回顧展だそうだ。

ちょっと抽象がすぎないか、と心配だったが、

なかなかよかった。

敗戦後、材料がないなか、

コンクリートで人物像をつくってる。

塑像なのか、塊から削りだしたのか。

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鎌近といえば坂倉準三のこの建物。

建築史的にはコルビュジエの教え、

「近代建築の五原則」にならっているのだが、

だいぶ苦しくなってきてる



碍子がたくさん埋め込まれた像、

鉄、木、陶器、さまざまな材料から、

「人」ないし「人みたいなもの」を彫りだしてた。

生誕100年彫刻家「辻晉堂」展

神奈川県立近代美術館鎌倉

327日まで

110220_2.jpg

いつもコラージュ風にならべて撮ってますが、

これで著作権とかクリアということでご勘弁



続いて、鎌倉別館「山下菊二 コラージュ」展。

山下菊二(1919-86)、こっちは重かった

新潮文庫の大江健三郎のカバーデザイン、

というイメージしかなかった。

中国戦線でみた戦争をごまかさず、

戦後、戦争と差別を告発しつづけた。

いま声を出して「憲法9条」を唱えてるのは、

大江健三郎さんと日野原重明さんと、それから……。

わたしが子どものころ、

バブルまえの80年前後、

もっとたくさんの人が言ってた。

戦争とか権力とかに体当たりの人が、

まだまだいた。

そういうことを喚起された。

『山下菊二 コラージュ展』

神奈川県立近代美術館鎌倉別館

327日まで