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J・エドガー(映画)

2012-09-09 22:45:00 | 映画
今回の記事は『J・エドガー』(2011年、監督:クリント・イーストウッド)です。
クリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演という豪華な布陣で初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの生涯を描いた伝記ドラマ。

■内容紹介 ※goo映画より
FBI初代長官として、アメリカの秘密を握ってきた男、J・エドガー・フーバー。
彼は自分の業績を回顧録に残そうと考え、自らのキャリアについて語り始める。
1919年、当時の司法長官の家が爆弾テロ事件の捜査で注目された彼は、FBIの前身である司法省捜査局の長官代行となる。
独善的な彼には批判も多かったが、彼は成果を挙げ続けた。
そんな彼を支えたのは、生涯彼の右腕であったトルソン副長官と秘書のヘレン、そして母親のアニーだった。

だれよりも恐れられ、だれよりも崇められた男。

J・エドガー

J・エドガー

J・エドガー


■感想
はじめに言っておくと、この映画はエンタメ性はほとんどありません。とにかく丁寧に真面目に作られた伝記映画だった。
だから退屈に感じる方も多々いるだろうことは間違いないでしょう。
クリント・イーストウッド監督にレオナルド・ディカプリオという豪華なキャストに惹かれ観にいった方は、もしかしたら残念に感じた映画なのかもしれない。
僕も正直な感想としては、この映画は退屈に感じた。

けれどこの映画の出来が悪いのかというと、そんなことは決してない。伝記映画としての出来は良く出来た映画なのだと思う。
初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの生涯を非常に丁寧な筆致で描ききっている。

大統領からも恐れられるほどの力を持った男、J・エドガー。彼は自らの正義を実現すべく、強引・冷徹・容赦のない行動を徹底し、周囲に気を許すことはなかった。
しかしそんな彼にも生涯に渡り信頼し共に歩み続けた人物がいる。
それが秘書のミス・ギャンディと副長官のクライドだった。

クライドとエドガーの関係は「愛情にも似た信頼」なんて簡単な言葉じゃきっと表せない。
こんなことを書くとちょっと誤解を受けるかもしれないけれど、エドガーとクライドの関係は素敵な気がする。
だから、映画終盤ですっかり弱気になってしまったクライドをエドガーが励ますシーンや、クライドがエドガーの死を知るシーンは感傷的な気持ちにさせられた。
この二人がどれだけの想いを共有し、歩んできたのか。それを思うとズキリと胸が痛んで仕方がない。

まわりから恐れられ、強く傲慢に生きたエドガー。
彼が強く振る舞い続けたのは自らの弱さを隠すためだったのかもしれない。
だからか彼の内面に持つ弱さを垣間見たとき、不思議なほど切ない気持ちでいっぱいになってしまう。

■登場人物ちょいメモ
・J・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)
…初代FBI長官。FBIのトップに君臨し続け、歴代大統領さえも手出しできない強大な権力を得ていく。私生活ではごく一部の人にしか心を許さない秘密主義を貫く。
ディカプリオの演技は高く評価されているのだが、後半の老けたメイキャップが概ね不評だったというのはなんか不憫。

・ヘレン・ギャンディ(ナオミ・ワッツ)
…エドガーを生涯にわたり支えた秘書。ずっと独身のままエドガーの個人秘書を務め続けた彼女に、エドガーのプロポーズを断った理由以外の特別な感情があったのかどうかは結局のところはわからない。

・クライド・トルソン(アーミー・ハマー)
…エドガーが面接にて巡りあい、生涯に渡り彼を支える片腕として働く。エドガーとは友情以上の交際を深めていく。
エドガーの傲慢なやり方に反感を覚える一方で自らを必要とするエドガーには惹かれていく。

・アニー・フーバー(ジュディ・デンチ)
…エドガーの母。支配的な母であり、エドガーを厳しく育てる。誰に対しても厳しい態度のエドガーだが、母の前では本心がもれる。そんなエドガーの女々しい態度を諭すシーンも多い。息子への愛は大きい。

・キング牧師とニクソン大統領
エドガーの権威失墜後の舞台裏の人物。この映画の物語には大きくは関わらないが、ある程度の社会背景を知っておくと映画後半の理解が深まる可能性はある。知らなくても問題はない。

■予告編


映画データ 
題名 J・エドガー 
製作年/製作国 2011年/アメリカ 
ジャンル ドラマ/伝記 
監督 クリント・イーストウッド 
出演者 レオナルド・ディカプリオ
ナオミ・ワッツ
アーミー・ハマー
ジョシュ・ルーカス
ジュディ・デンチ
エド・ウェストウィック
デイモン・ヘリマン
スティーヴン・ルート
ジェフリー・ドノヴァン
ケン・ハワード
ジョシュ・ハミルトン
ジェフリー・ピアソン
ジェシカ・ヘクト
ジョーダン・ブリッジス
ジャック・アクセルロッド、他 
メモ・特記 脚本:ダスティン・ランス・ブラック

実話をもとにした映画 
おすすめ度★★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒J・エドガー - goo 映画

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