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永遠のこどもたち(映画)

2009-01-31 22:35:32 | 映画
(C)Rodar y Rodar Cine y Television, S.L / Telecinco Cinema, S.A., 2006

今回の記事は『永遠のこどもたち』(2007年、監督:J・A・バヨナ)です。
どこか悲しい雰囲気が全体に漂うミステリアス・ホラー。
終わりは静かな感動と、悲しいのに不思議と後味の良い印象を受けました。

■内容紹介 ※goo映画より
子ども時代を過ごした海辺の孤児院に30年ぶりにラウラが戻ってくる。
閉鎖されて久しい古い屋敷を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建する計画だ。
気がかりなのは、難病を抱えた7歳の息子シモンが空想の友だちに夢中になっていることだった。
そんな折に、怪しげな老女ベニグナの突然の訪問がラウラの不安を一層掻き立てる。
そして、子どもたちを集めたパーティの最中にシモンは忽然と姿を消してしまう……。

愛を信じたら、本物の光が見える。

永遠のこどもたち

永遠のこどもたち


■感想
この映画の製作総指揮はギレルモ・デル・トロがしています。
そう、あの『パンズ・ラビリンス』の監督です。
だからなのか、この『永遠のこどもたち』にも、パンズ・ラビリンスの時にも感じた悲しさを全体に感じました。
映画で描かれているストーリーはまるで違う。
けれど静かに胸に響いてくる痛みにも似た悲しさが似ているように思いました。

映画の前半は本格的なホラー映画です。
とは言っても、突然の音や恐ろしげな形相などで驚かせる類のものではありません。
じわりじわりと不安感や恐怖感を募らせてくるようなホラーです。
静かな恐怖感でほど良くドキドキできます。
それほど怖くないのでホラーが苦手な方でもきっと大丈夫ですね。

ストーリーも子供を想う母親の愛を主軸に描かれていて僕はけっこう好みです。
しかも所々に後半に向けての伏線がさりげなく張ってあります。
宝探しのくだりとか、外国版だるまさんが転んだ?とか。
これらは後半に別のシチュエーションで巧く物語に組み込まれていて、ハッとしてしまいます。

後半はとても悲しい展開となっています。
ラウラが知った真実はどこまでも残酷で、彼女の気持ちを思うと胸が痛くてたまらない。
そんな中で彼女が下した決断には感動しました。
彼女の決意は優しさと愛に溢れています。
だから、「永遠のこどもたち」なんですね。
この邦題をつけた方に拍手を送りたいです。
よくこんな見事なタイトルをつけられたもんだ。
(ちなみに原題はTHE ORPHANAGE《孤児院》です)
悲しい終わりだけど、観終わった後の気分はそれほど暗くはなりませんでした。
悲しいのに悲しくない。
何なのだろう、この気持ちは。

最後にカルロスが見たものはそれぞれが想像を膨らますことができる終わり方となっています。
けれど概ね皆、一緒の光景を思い浮かべるんじゃないかな。
彼が見たものは、きっと、子供たちに囲まれて幸せそうなラウラの姿だったのだろうと思います。

映画データ
題名永遠のこどもたち
製作年/製作国2007年/スペイン=メキシコ
ジャンルホラー/ドラマ/ミステリー
監督J・A・バヨナ
出演者ベレン・ルエダ
フェルナンド・カヨ
ロジェール・プリンセプ
ジェラルディン・チャップリン
マベル・リベラ
モンセラート・カルーヤ
アンドレス・ヘルトルディクス
エドガール・ビバル、他
メモ・特記製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ
おすすめ度★★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒永遠のこどもたち - goo 映画

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