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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(映画)

2013-03-18 00:30:00 | 映画
今回の記事は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年、監督:庵野秀明、ほか)です。
社会現象まで巻き起こした大人気TVシリーズのリビルド(再構築)、新劇場版の第3弾。
いったいこんな展開、誰が予想したのか。もはや驚きしかないぞ。

■内容紹介 
社会現象を巻き起こした庵野秀明監督によるオリジナルアニメーション「新世紀エヴァンゲリオン」(1995~96)を、新たに4部作で描きなおす「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ第3作。新キャラクターや新エヴァンゲリオンも登場し、TVシリーズにはなかった新たな物語が展開する。

新たな物語が、幕を開ける。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q


■感想
第1作:序はほぼTVシリーズのリマスター・リメイク(映像が綺麗になったり、新ビジュアルが加わったぐらいで展開はほとんど同じ)。
第2作:破はTVシリーズの展開をベースとして持ちつつも、新キャラクターの登場や新たな展開など描き、大きく新劇場版の方向性を変えた。
そして第3作:Q、完全新作です。TVシリーズの面影はほとんどかき消えて、完全オリジナルストーリーに取って変わっていました。

物語の冒頭からして前作からいきなり14年も経っているのだから驚きだ。それ以上に驚きなのが人物関係が変わりまくっていたりなどいろいろあり過ぎて、もう何と言ってよいのやら…。

内容ははっきりいってよく分からなかった。
初見だけで理解することは無理なのでは。何回か観たり、解説サイトを巡ってようやく分かってくるレベルなんじゃないかと思う。
専門用語がやたらと多いのに、説明は皆無なので、TVシリーズを見てなかった人、新劇場版の前作までを観てなかった人はもちろん、前作までを観てきた人でも当たり前のように置き去りをくらう難解な内容だったんじゃないかと思う。

だから正直な感想として、破は面白かったけど、Qは何だかよく分からないなーという印象が強いです。
よく分からない映画だったのだけど、何故か低い評価はつけたくない不思議なクォリティーの高さは誇っていたように思います。

分からない、混乱しまくる、以外に、かなりの鬱内容の映画だとも感じた。後ろ向きシンジの再来だよ。
まぁエヴァらしい展開と言えば言えるのですが。

そして次回予告、一体エヴァはどこへ行くのか。タイトルもQと来た時点でそれまでの流れを変えた(普通に考えると序→破→急だから)と思ったら、次回作はさらにタイトルが変わりまくる。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』もう何て読むのかすら分からない。
けど予告を見る限りだと今作よりは次回作の方が楽しめそうなので、次回作も楽しみに待っていようと思います。
普通に考えるとウジウジした主人公(=シンジ)が吹っ切れる展開が一般的に最も望まれると思うのですが、エヴァは素直にはそんな展開にはしない気しかしない。
TV版の終わり方を踏襲するのだけはちょっと止めて欲しく、しっかり何かしらの結末を描いてほしいなと切に思います。
(最終回おめでとう。だけは…)

ちなみにQと同時上映された東京に巨神兵現るがジブリっぽくない内容で意外だった。これもけっこう鬱な作品。

■登場人物ちょいメモ(カッコ内は声の出演)
碇シンジ(緒方恵美)
…主人公。エヴァ初号機のパイロットであったが、前作のラストにおいて「ニアサードインパクト」を引き起こした罪人として扱われ、ミサトらから「もうエヴァには乗らないように」と警告されている。
あまりにも変わってしまった状況に対し、誰も説明をしてくれないことに苛立ちつつも、何も言えないでいる。
そんな混乱した中でミサトの艦を強襲したエヴァから綾波の声を聞き…。

アヤナミレイ(仮称)(林原めぐみ)
…名前が仮称となっている時点でもはやおかしいと感づくと思いますが、何か書くとほとんどネタバレになるので何も書けない。
前作までと異なり黒い衣装に身を包んでいるが、感情を排したような話し方は確かにシンジの知る綾波なのだが…。

式波・アスカ・ラングレー(宮村優子)
…改2号機に搭乗するパイロット。前作で目を負傷し眼帯をしている。ウジウジした態度のシンジに苛立ちを覚える。
ミサト率いる艦でパイロットとして作戦を共闘するマリからは“ヒメ”と呼ばれている。

真希波・マリ・イラストリアス(坂本真綾)
…8号機パイロット。接近戦で戦うアスカに対し、主に援護射撃を行う。
アスカからは“コネメガネ”とよばれている。仲が良いのか悪いのかは微妙な関係。

渚カヲル(石田彰)
…「ゼーレの少年」とも呼ばれる第1使徒。今は碇ゲンドウの組織NERVのパイロット。
シンジのことを優しく気づかい魅了(?)していく謎多き少年。常に落ち着き払った理解力のある立ち振舞いにはシンジじゃなくても惚れる。

葛城ミサト(三石琴乃)
…ヴィレという組織の巨大空中艦・AAAヴンダーの艦長。ヴィレの目的が何かはネタバレなので伏せる。
ちなみに前作から最もいろいろと変わった人物のひとり。ほんの少しだけ彼女らしい感情を思わせるシーンがある。

碇ゲンドウ(立木文彦)
…碇シンジの父親。NERVの最高司令官。目的のためシンジを連れ戻すことをアヤナミレイ(仮称)に命じる。
キャラ的には前作からそれほどの違いはない。ただ立場が大きく変わっている。

■予告編


映画データ 
題名 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 
製作年/製作国 2012年/日本 
ジャンル SF/アクション/アニメ 
監督 庵野秀明
摩砂雪
前田真宏
鶴巻和哉 
声の出演 緒方恵美
林原めぐみ
宮村優子
坂本真綾
三石琴乃
山口由里子
石田彰
立木文彦
清川元夢
長沢美樹
子安武人
優希比呂
麦人
大塚明夫
沢城みゆき
大原さやか、他 
メモ・特記 シリーズ第3作 
おすすめ度★★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q - goo 映画

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