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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

2007-04-30 18:30:38 | 映画
(C)2007「東京タワー~o.b.t.o.」製作委員会


今回の記事は『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2007年、監督:松岡錠司)です。
言わずとも知れたリリー・フランキーさんの大ベストセラー小説の映画化です。
絶対観ないだろうな、という当初の予測を裏切り結局は観に行ってしまった作品。
想像以上に感慨深く、感動してしまいました。脱帽です。


■内容紹介
(※概ね公式HPから引用しています)

1960年代、ボクが3歳の頃。
オカンはオトンの家を出て、ボクを筑豊の実家に連れ帰った。
オカンは妹の小料理屋を手伝いながら、女手一つでボクを育ててくれた。
毎日、オカンは夜中に起きて漬け物の糠床をかきまぜる。
「朝ご飯の時間から逆算するたい。今起きて混ぜるんが、いちばん美味しく漬かるんよ」
とオカンは言う。ボクはオカンの作ってくれる美味しいご飯を食べて、大きくなった。

1980年代、憧れの東京に出て美大生になったボクは、ナウいヤングにもなりきれず、ただ自堕落な日々を送っていた。結局、ボクは4年では大学を卒業できず、オカンに甘え留年させてもらい、なんとか卒業するも、その後の進路は何も考えていなかった。
就職もせずに、ただ何もしないで過ごした。溜まっていったのは借金だけだった。

1990年代、ボクに関係のないところでバブルがはじけた頃。
今まで何にもしていなかった反動からか、ボクは何でもかんでも仕事を引き受けるようになっていた。
そしていつの間にか、イラストレーター兼コラムニストとして食えるようになっていた。
やっとオカンに心配かけずにやっていける。
……と思った矢先、オカンがガンの手術で入院したという知らせが届く。
オカンの手術は一応成功したが、完治はしなかった。残ったガン細胞を投薬で抑え続けていくしかない。
それでもオカンはまだあの寂れた田舎町で、働くつもりでいた。
ボクはオカンを東京に呼び寄せ、2人で暮らしていこうと決めた。

「ほんとに行っていいんかね……?」
「いいよ、来たらいいよ」

それからは幸せな日々が続いた。オカンの人柄や料理はボクの友達にも受け入れられていった。
オカンとボクの部屋はいつもにぎやかな笑い声が響く、温かな『家』になった。

しかし、つかの間の幸せに忘れたふりをしていても、ボクが恐れる「いつかやってくる日は」、確実に近づいていた……。

オカン、いろいろゴメンね。――そして、ありがとうね。

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 01

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 02



■感想
ああ、正直、どんな風に感想を書いていいものかよく分からない。
この映画、圧倒されるほど重たい映画だったから。それをどうやったらうまく伝えられるんだろう。
上手く書けないかもしれませんが、とりあえず、感想を書いてみます。

原作を読んでいない僕は最初この映画は、単純な母と子の家族愛映画だとばかり思っていましたが、そうではなかった。
さすがはベストセラー小説がもとの映画、予想よりもはるかに感慨深く、感動的で、そして重たかった。

オカンの愛嬌があり、気丈な様はとても魅力的だった。
何より、息子(=ボク)へ向けるまっすぐな愛情がとてもすごかった。
そしてボクもまた、オカンに対し負けじと愛情を返しています。
このオカンとボクの愛情というものは決してベタベタしたものではなく微妙な距離感があるんですが、揺るぎ無いものであるということがしっかりと伝わってきます。

この映画、タイトルが『~時々、オトン』となっていてオトンに対する扱いが低いようにも思いますが、この映画におけるオトンの存在はけっこう大きい。
もちろん映画のメインはオカンとボクですが、ボクの人生の節目節目ではオトンが出てきています。
ボクがオトンから受けた影響もまた大きいんじゃないかと思いました。
そして何よりオトンのキャラも魅力的でした。

年老いてから、久々に会い、気まずくも照れながらお互い想い合っているオカンとオトンは可愛らしかった。
こんな風に年を取っていけたら幸せなんだろうな。

『東京タワー オカン~』は、所々クスリとくるようなシーンもあったりもするんですが、今期観た映画ではダントツで一番重たい映画だと思った。(2007/4/30現在)
名犬ラッシーブラッド・ダイヤモンドも真っ青です)
なので、これから観ようと思っている方は覚悟だけはしておいて下さい。

この映画をまっすぐな目で観る事ができない僕は悲しい生き方をしてきたのかもしれない。
劇中の「ボク」のようなことは、なかなかできやしない。


映画データ
題名東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
製作年/製作国2007年/日本
ジャンルドラマ/家族/シリアス
監督松岡錠司
出演者オダギリジョー
樹木希林
内田也哉子
小林薫
松たか子
冨浦智嗣
田中祥平
谷端奏人
伊藤歩
勝地涼
平山広行
荒川良々
渡辺美佐子、他
メモ・特記原作:リリー・フランキーの同名小説
絶対日本アカデミー賞にノミネートしそうです
おすすめ度★★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP
+⇒東京タワー オカンとボクと、時々、オトン - goo 映画
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン | エキサイト:シネマ(映画)

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