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カイジ2~人生奪回ゲーム~(映画)

2012-03-10 23:25:00 | 映画
今回の記事は『カイジ2~人生奪回ゲーム~』(2011年、監督:佐藤東弥)です。
福本伸行の人気コミックスの実写映画化第2弾。再び負け組へ転落した主人公カイジが、かつての宿敵と手を組み、命を懸けた大勝負に挑む姿を描く。
主演は前作に引き続き藤原竜也、共演に伊勢谷友介、吉高由里子、生瀬勝久、香川照之。
強烈なキャラクターとオーバーリアクション演出、漫画的面白さは相変わらず高く、エンタメ映画としてはとても面白い映画だった。

■内容紹介 ※goo映画より
多額の借金のカタに地下の強制労働施設送りになった伊藤カイジ。
命懸けのゲームに勝ち残り地上に戻ったのも束の間、再び借金を重ねて地下へ逆戻りしていた。
仲間全員の借金2億円を返済するために2週間の猶予を与えられて戻った地上で、かつてカイジとの勝負に敗れ失脚した元帝愛グループ幹部の利根川に再会し、裏カジノへの招待状を手に入れる。
そこで待っていたのは執拗にカイジを敵視する冷酷な支配人・一条だった。

おかえり、クズの皆様。

カイジ2

カイジ2

カイジ2


■感想
実は映画公開前に深夜アニメで放送されていたカイジを観ていたのでカイジの沼攻略への道標は大体知っていました。
映画の内容は面白かったのだと思う。
元を知っていても楽しめるエンタメ映画としての仕上げ方は上手い。
相変わらずのナイス「ざわ・・・ざわ・・」だし、オーバーリアクション多用の展開は漫画的に楽しめる。
描かれる物語も緊迫した裏の読み合い、極限的などんでん返し、シーソーゲーム・ストーリーなので、初めて観る人は相当楽しく感じる映画なのではと思う。

けど、やはりオリジナルを知っていると展開のあまりの駆け足展開に驚いてしまう。
特にカイジの地下脱出までのエピソードのすっ飛ばし具合が凄まじい。
開始10分もかけずにチンチロのイカサマを見破り、仲間たちの思いを背負って地上へと這い上がってくるカイジのエピソードが凝縮されて描かれている。アニメでは1シーズンかかったエピソードをここまで圧縮できるものなのか。
オリジナルを知っているとその圧縮率にとにかく驚かされるばかりなのですが、オリジナルを知らない人もまたこの駆け足展開は呆気に取られてしまうのではとも思ってしまう。

映画のメイン展開部分であるカイジと裏カジノ支配人の一条との死闘は流石にしっかりと描かれていました。
原作にはないオリジナルゲームである「姫と奴隷」も新たに加えられていて面白かった。
このエピソード、カイジと利根川との協力関係が良い感じに描かれていて新鮮に楽しめました。
それにしても「姫と奴隷」の敗者はライオンに喰われるって凄まじいゲームだよなぁ…。

以下、各登場人物ごとの感想です。
(鑑賞直後に残した鑑賞メモには何故か主人公カイジの感想だけ書かれてませんでした。…忘れたのか?)

・利根川
利根川を演じる香川照之さんは流石の上手さで不思議な好感を感じてしまうほどだった。
前作にあった粘着的な悪どさは薄れ、カイジと同じくどん底まで落とされた実力者という立ち位置が効いています。
信じたら騙されるという思いと共に何故か信じさせられてしまう迫力があった。
ラストでは原作におけるかなりおいしい役回りをもらうという幸運な利根川さんですが、やはりこの人はそんな単純な善人じゃなかった。

・石田裕美
演じているのは吉高由里子。
『GANTZ』ではほわぁとした女の子をナチュラルに演じてましたが、カイジでは一転して、かなりクールな役どころでした。
カジノの裏事情をなぜか全て聞かされているというただの従業員にあるまじきVIP待遇に、カイジの閃きや唐突の幸運までもを一瞬の内に理解するという頭脳明晰ぶりが少し不自然かも。まぁ、この辺りは役割が解説者だからこその所以なんだろうけど…。
心の声で淡々と攻略解説をする姿は、クールな役なのに天然な印象も同時に感じる不思議さ。
ちなみに彼女の勝つ方に賭けるという理念は徹底されてますね。あの展開で乗らない手はないでしょ。だってもう攻略寸前だし。結果的に一番美味しい思いをしたのは彼女だったように思う。

・一条
小物感が凄まじい!
伊勢谷友介さんのキレキレの演技なのに何だろうか?この小物感は!!
特に沼攻略寸前でカイジに一度は断った引き分けの提案を自分からするシーンとかの追い込まれっぷりが哀しい。
このシーンのカイジたちの「こいつアホか」という視線が痛過ぎる。
ちなみに原作ファンによると、一条の余裕たっぷりから一転する動揺っぷりの可愛さは萌えキャラとして人気なんだとか。
それを思うと伊勢谷さんの演技はそうとう好演なのかも。

・坂崎
原作の坂崎が体を張る沼攻略のエピソードはまるまるカットされているという不運な役柄。
映画ではダメダメな人だけど憎めないおっさんというキャラに徹しています。
原作で描かれた極限状態過ぎて変態的なまでに鬼気迫る坂崎を演じる生瀬さんもちょっと見たかったけどなー。
演じている生瀬勝久さんがやっぱり良い感じです。

沼パチンコ攻略の話は、漫画だと読ませそうな内容だけど映画やアニメには不向きかなと思った。
基本パチンコ台の前に座った姿と顔のアップがメイン映像となるので絵面がどうしても単調になってしまう。
それでも極限の裏の読み合いが繰り広げられる展開はスリリングでドキドキさせられる。
藤原竜也さん演じるカイジの極限の心理描写は熱く魅せられてしまいます。

↓予告編


映画データ 
題名 カイジ2~人生奪回ゲーム~ 
製作年/製作国 2011年/日本 
ジャンル サスペンス 
監督 佐藤東弥 
出演者 藤原竜也
伊勢谷友介
吉高由里子
生瀬勝久
香川照之
松尾スズキ
柿澤勇人
光石研
嶋田久作
宇梶剛士
森下能幸
山本浩司
菜葉菜
菊田大輔
白石隼也、他 
メモ・特記 シリーズ第2作目
原作:福本伸行 
おすすめ度★★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+公式HP(Japanese)
+⇒カイジ2~人生奪回ゲーム~ - goo 映画

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