想いをかたちに

日々起こること、仕事のこと、気になること、
小さなことから気ままにつれづれに書いていきます。

4年。住宅の長寿命化。

2009-11-10 | 住まい・建築

皆さん、おはようございます。

ここのところ、私の就任4年が経ったのを機に、

いろいろと振り返りながら書いてきましたが、

折角なので、もう少し私の考え、想いについて、

書かせて頂きます。

 

住宅の長寿命化

昨年来、世間を賑わしています。

200年住宅、超長期住宅、長期優良住宅。

 

国興ホームでは、先代の時以来、工事シートには、

「外断熱、ハイブリッド換気システム、三世代耐久」

と書かせて頂いております。

「毎世代、毎世代、家を建て替えるのはおかしい。」

「全国、同じ家並みはおかしい。」

「気候風土を意識した工法でしっかりつくれば、

世代をまたいで暮らせる。」

先代は、よく話していました。

もちろん私も同感でした。

 

国から出された“ストック型社会”という言葉。

「いいものをつくって、きちんと手入れして、

長く大切に使う。」

 

これを目にしたとき、「これは!」と思いました。

この流れを追っかけながら、

今までは「つくる」に意識が集中していたところを、

「つくってから」「住んでから」どうするか?

をより考えるようになりました。

 

最近、ある経済学者は、

「日本人は毎年20兆円捨てている。

30年続けているから600兆円捨てられた。」

と言っていましました。

日本の住宅は建ったときから、

その価値は落ち始め、15~20年でほぼ0。

すると、住宅投資が結局、投資ではなく、

消費、浪費になり、お金を捨ててる事になる。

ということです。

日本人は生涯収入が多い割りに、

住宅支出が多く、余裕がないと言われています。

2000万円で買った家が、2000万円で売れる。

売らなくても、住み続けられれば、

住宅費用が少なくなり、その分、余裕が生まれます。

もちろん、手を入れる事が必要で、費用はかかりますが、

土地購入や解体・新築に比べれば安価になります。

一軒一軒が豊かになれば、それはもちろん、

社会全体にも繋がっていくと思います。

これが住宅長寿命化の一つのメリットです。

 

私ども家づくりに携わるものとしては、

やはり、この辺をしっかりにらんだ仕事が必要だと思います。

今すぐメリットを出せるかと言われれば、難しい面もあります。

しかし、あきらめては何も進みません。

国をはじめ、様々なところで“豊かさ”を目指し、

いろいろな仕組みが考えられています。

 

私ども、一地方住宅会社としても、

しっかり考え、行動していこうと思います。

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