新・兼好法師2世のつれづれ草~斜に構えて世の中を見る~

アンサンブルコンテストの思い出 ~あるバンドからの依頼~

今、各都道府県では吹奏楽のアンサンブルコンテストの予選がが行われる時期である。

また今月末から来月にかけては、各支部大会も予定されている。

参加団体が、3月に行われる全国大会への切符を目指して、多くのドラマが繰り広げられるであろう。


私自身はアンサンブルコンテストに出場することはなかった。

しかし、参加団体の指導は色々とさせていただいた。

それも県大会で銅賞しか取れない団体が多かった。

それら団体は、せめて県大会で銀賞くらいは欲しい・・・と。

その依頼のきちんと応えてきた。

中には金賞(ただし、カラ金だったが)もあった。


吹奏楽で言う銅賞は、第3位ではなく参加賞のようなものである。

つまり、音楽面での評価はには値しない、つまり最低であると言うこと。


ある年、県外の一般バンドの団体から、アンコン指導の要請があった。

その県の大会が行われる1ヶ月ほど前であった。

その団体の評判は私も耳にしていた。

かなりひどい状態である・・・・と。

依頼を受けて、私の『変人魂』に火がついた。

私の手で、銀賞どころか金賞を狙えるようにしてやろうと。


年末・年始を問わず、練習に通った。

高速を飛ばして2時間ほどのところであるから、通うこと自体は苦痛ではなかったが、練習の初期はしんどい思いをした。

音程の悪さ、アンサンブル技術の向上は大変だった。

ハーモニートレーナーやチューナーをフル活用し、メンバーの耳を作りながらアンサンブルの技術の向上を・・・・。

部門は「金打8重奏」であった。

私はスコアをコピーして、メンバー全員に渡して曲全体の構造や自分のパートの役割を認識させることもした。

メンバーも必死で付いてきてくれた。

『万年銅賞バンド』から脱却したかったのだ。

余談であるが、この楽団は前年の吹奏楽コンクールで、審査員から「もう出場するな」と言わんばかりの悪評を受けていたのだ。

その汚名返上をしたかったのだろう。


正月三が日も返上して、朝から夕方まで練習は正直きつかったが、演奏能力の向上が手に取るようにわかるようになった。

本番の1週間前には『金賞』が狙えるところまできていることをメンバーに伝え、最後の最後まで頑張ろうと励ました。

ただ、マリンバだけが心に引っかかっていた。

かなり速いパッセージがあり、その成功率が50%くらいだった。


そして迎えた本番、彼らは練習したとおりの演奏をしてくれた。

ただ、例のマリンバが一箇所だけ、少しリズムを崩してしまった。

でも、私としては満足の行く演奏だったと思っていた。


そして最後の審査発表。

残念ながら金賞は逃したが、銀賞をもらうことは出来た。

『「マリンバ」がきちんと決まっていれば、間違いなく金賞だった』という講評を下さった審査員が過半数おられた事は、大きな成果だった。


万年銅賞バンドがここまでやれたことは、他の団体を驚かせたようだ。

これで私は最低限の責任は果たせたと、胸をなでおろした。

と同時に、私の指導法は間違っていなかった・・・とさらに自分に自信が持つことが出来た。

私にとって、大きな勉強が出来たアンコンであった。


真剣勝負をすれば、弱者でも強者と対等に戦えることを、このバンドのメンバーは知ってくれたと思っている。





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