ずいぶん思い切ったことをしたものだ。
2ヶ月辛抱すれば、高校卒業・・・・できたのに。
と思うのは、ふつうの人間だけかもしれない。
藤井2冠のような非凡な才能を持った人間には、学歴など取るに足りないことだろう。
学校で余計な時間と神経を使うよりも、将棋に専念して実力を養う方が価値的なんだろう。
その辺がプロのプロたる所以であると思う。
平凡な言い方だが、『名より実』を取ったのだ。
実力の世界には、学歴などと言うものは無価値に等しいのだろう。
そう思うと、芸能界ではろくに授業や講義に出席できないのに高校生や大学生を名乗っている連中もいる。
まるで高校生や大学生であることが、自分の仕事のステータスを上げているように錯覚しているのかも・・・。
以前に、広末涼子が一芸入試で早稲田大学に入学したが、ほとんど授業に出ないまま退学した。
彼女のせいで、本当に勉強しようと思っていた人間が人生を変えられたのかもしれない。
またプロゴルファーの石川遼は大学進学するよりもプロゴルファーの道を選択した。
どちらがどうだと言うつもりはないが、プロの道への執念は違うのは明らか。
更に言うと、楽天の田中将大投手は大学進学よりもプロの道を選んだ。
彼のライバルだった斉藤祐樹は大学に進んで野球をした。
その後の二人の人生は、天地雲泥の差ができてしまった。
今回の藤井2冠の判断は正しかったと私は思う。
またその判断の正否は、時間がしっかりと証明してくれるであろう。
蛇足ながら・・・・
私事だが、音楽を始めたころは音大を出てないことを引け目に感じていた。
が、師匠であるS先生に厳しく教えられた。
「音楽の世界では、実力が物を言う。音大を出たからと言って使い物にならないものもいるし、音大を出てなくてもいい仕事をしている人もいる。学歴に拘る暇があったら、力をつけろ!」と。
それで吹っ切れたのか、色んな事にチャレンジした。
独学で色々な管楽器もマスターし、編曲も作曲も、そして自分独自の指導法や指揮法、全て人並み以上にはやれるようになったと思っている。
蛇足ながら、一言書かせてもらった。