新・兼好法師2世のつれづれ草~斜に構えて世の中を見る~

世間は狭いものだ ~お向かいさんとの出会い~

平成3年の秋の事だったと記憶している。

ヤ〇ハの店長のご指名で、結婚式の披露宴での演奏をさせていただいたことがあった。

会場は、全日空ホテルの一番でかい広間であった。

急な依頼だったので、事前に新郎新婦との打ち合わせができなかった。

披露宴の当日、早めに会場入りし司会者の方だけとの打ち合わせのみ。

ここで初めて新郎の方が地元の国立大学医学部の第一外科の先生であることを知った。

ただ、BGMなどは、すべて私に一任・・・と言うことで、開宴前に色々考えなければならなかった。

会場のエレクトーンの機種は、ヤ〇ハのD700だったので、不安はなかった。


新郎が大学付属病院のお医者さんだからだろうか、出席者の多いこと、多いこと。

こんなに大規模の披露宴は初めてであった。

出席者もほとんど医療関係の人ばかり。

媒酌人は、大学病院の教授ご夫妻であった。

会場の雰囲気を敏感に感じ取りながら、曲を選び弾いていった。

食事は洋食であったので、食事タイムに入ったとたん賑やかになった。

スタッフが会場を動き回り、皿の音が結構耳についた。

会場がざわついていたので、極力静かな曲を選んで弾いた。

披露宴の食事は、和食がいいな・・・・・と勝手なことを思いながらの演奏。

新郎新婦の友人たちは、すべて私の生伴奏で歌を歌ったり踊ったり・・・。

初見の曲もあり、内心ヒヤヒヤしながらの歌伴。(表面上は涼しい顔をしていたが・・・・、冷や汗が・・・・))

2時間半で終わるはずが、非常に盛り上がって3時間近くになった。

その日の務めを無事に果たして帰宅。


それから何年かして、私の家の向かいに家を新築して若夫婦が引っ越してこられた。

ご夫婦が引越しのご挨拶に我が家に来られた時、お二人の顔を見て「!?」と言う思いが。

少しの間お話をした後、思い切って訊いてみた。

「ひょっとして数年前に、全日空ホテルで披露宴をされたお医者さんではありませんか?」と。

「はい、そうですが・・・」との返事が返ってきた。

やはり・・・・・・。

「披露宴でエレクトーンを弾かせていただいたのは私なんです。」と打ち明けると、

ご夫婦も非常に驚かれていた。

なんと世間と言うものは狭いものである。

その時は、披露宴の話でかなり盛り上げってしまった。

その後、そのご夫婦のお子さんたちのレッスンもさせていただいた。

世の中には、こんな出会いもあるのだ・・・・と、つくづく思った。

だから、何でも真面目に誠実にやらねばならないのだとも。

もし、私が披露宴でいい加減な演奏をしていたら、今のようなご近所関係は築けなかっただろう。



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コメント一覧

ねも
いつもにもまして、素敵なお話ですね。さすがの名演だったと推測します。
亡き義父が若いころ、ロンドン留学中の師匠(大学院の指導教員)と同じ下宿屋にいたと聞いて驚きましたが(師匠も驚いていました)、ホントに世の中は狭いと思います。
icanplaythepiano
ねもさんへ

コメントを頂き、ありがとうございました。
このお向かいさんとの出会いには、びっくりしました。
私が披露宴で演奏させていただきたご夫婦が、お向かいに家を建てて引っ越してくるなど、夢にも思っていませんでした。
縁は異なもの味なもの・・・・・ですね。

ねもさんの義父さんも出会いも、不思議ですね。
師匠になられる方と、門下生になる方が、同じ下宿にいるとは・・・・。
まして外国で、とは本当に不思議な出会いだと思います。

いついかなる時も真面目に正直にしていないと、あとで自分の評価を下げるようなことになりかねませんね。
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