ICAN東日本大震災ブログ

人々の「ために」ではなく、人々と「ともに」活動しているアイキャン宮城出張所の日記。

心身ともに健康を目指して

2012年06月30日 18時55分18秒 | 日記
ゆか@東北

 先日、東松島市で、包括支援センター職員を対象に、仮設住宅住人の心と身体の健康を守るための勉強会を実施しました。この包括支援センターに所属しているのは、仮設住宅住人の戸別訪問を行なっている訪問支援員や、被災者サポートセンター職員、ケアマネージャー等の方々がいらっしゃいます。現在、仮設住宅の中で多くの住人が運動不足による歩行困難を訴える中で、この勉強会では、そんな状態を少しでも予防・改善できる様、学ぶ機会となりました。
 今回講師として来て下さったのは医療機関の方で、日頃はリハビリを担当している方々です。参加者は仮設住宅での運動不足を解消する運動やストレッチ方法を勉強し、実際に運動を体験していました。


【作業療法士等、有資格者の講師の方々】

 脚の不自由な方でも椅子に座ったままできるストレッチから開始し、全身の筋力を鍛えるゴムチューブを利用したストレッチや、体幹を鍛える為のボールを利用したゲーム等を体験しました。




【椅子に座った状態でもできるストレッチ】


【筋力をつける為のゴムチューブを利用した運動】




【体幹を鍛える為に、立っている位置から動かずにボールを前後の人に渡していくゲーム】


【反射神経・運動神経を測定する競技】

 日頃運動不足だと言う職員からは苦痛の声も聞こえてきており、私たち自身も日頃から身体を動かすことが必要だと痛感したと共に、狭い仮設住宅の中に1日中居ることの危険性を学ぶことも出来ました。また、大人数で身体を動かすことの楽しさは心も元気にしてくれる、という事を実感することが出来ました。

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短冊に願いを込めて

2012年06月30日 13時25分15秒 | 日記
ゆか@東北

 被災者サポートセンターにより仮設住宅の談話室にて隔週開催されるお茶会があるのですが、今回は七夕に向けての準備を住人の方々と実施しました。笹は、自然に恵まれた土地ならでは、サポートセンター職員の所有地より採取し準備を行ないました。


【笹を所有地からサポートセンターへ運ぶ職員】


【仮設の談話室内に飾ることができるサイズに笹を整えました】

 お茶会当日では、住人のみなさんは久々の七夕飾り作りをとても喜び、お茶を飲むことも忘れて夢中で作っていらっしゃいました。


【サポートセンター職員も一緒に飾り作りを行ないました】

 「孫が来たら、孫と一緒に飾りを作って持って来るね」「七夕の日が楽しみね」「何かを楽しみに毎日を過ごすことは嬉しいことだね」と話してくれた住人の方々も。一生懸命作った多くの短冊と飾りには、復興への願いや、季節の行事を楽しみたいという気持ちが込められていました。

【1時間半という短時間で見事に飾られた笹】

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心とからだの健康増進

2012年06月24日 03時15分23秒 | 日記
ゆか@東北

 毎年、世界各国で開催される「世界チャレンジデー」。これは、世界中で「同じ日の同じ時間帯に、15分以上の運動に参加した市内住人の人数」を競う日です。東松島市は昨年、震災の影響で開催できず、今年は2年ぶりの開催となりました。東松島市社会福祉協議会は、仮設住宅の住人を対象に、ラジオ体操やウォーキング等を組み合わせ、15分間の運動を呼びかけました。

【チャレンジデーに参加する市長と市のマスコットたち】

この日は過ごしやすい気候ということもあり、120人程の住人が集まり、ラジオ体操とウォーキングに参加しました。


【ラジオ体操を踊る住人と社会福祉協議会職員】

また市内運動公園では、スキーのストックのような物を利用して歩く「ノルディックウォーキング」の体験を実施しました。

【指導を受ける社会福祉協議会職員】

【2キロのコースを歩く住人】
チャレンジデーをきっかけに、みんなで体を動かして楽しくできる健康づくりが、住人主体の運動活動につながる可能性を見いだせた日となりました。


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地域と、ともに

2012年06月24日 02時11分16秒 | 日記
ゆか@東北

 震災により多くの企業が再生を断念する中、地域住人とともに頑張っている企業があります。味噌と醤油を工場で製造しているこの企業は、元々2箇所に存在した工場のうち一箇所が津波により全壊し、現在は残った工場で味噌と醤油を製造しています。仮設住宅から徒歩圏内にあるこの工場では、昨年より月に1度、即売会が開催されています。

【工場前の飲食スペース】

即売会は好評で、毎月、朝から引っ切り無しにお客さんが訪れます。冬にはお客さんに豚汁を振舞っていたそうです。また、この即売会では自社製品だけではなく、地場産の花や野菜、魚も販売しています。

【地域住民が栽培した地場産の花】

【味噌・醤油だけでなく、味噌を使用した菓子類も販売している】

【自慢の味噌は事前予約も多い】

仮設住宅の住人の方とこの工場の職員は、幾度に渡る即売会で親交を深めています。
地域と共に生きていくと言う方針の通り、この工場は地域の人と共に成長していることが即売会での様子を見ていてわかりました。


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