いぶろぐ

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天使突抜

2018-04-16 11:45:50 | 超・いぶたろう日記
昨日は古い友人のライブでした。
高田馬場・四谷天窓、松田 くばく氏率いる「アッコウ堂」のレコ発ライブ。

松田くんは大学時代に所属していたバンドサークルWFSの同期で、
当時から才気煥発、独特の世界観と言語感覚そしてパフォーマンスで
周囲から決して少なくないリスペクトと嫉妬を一身に集めていた人物。

思えば僕もまた、彼に嫉妬した人間の一人。
僕もヘンテコなバンドが好きで、彼らに憧れて、
「表現者」であろうと色々と奇抜なことをやろうとするんだけれど、
どうしても物まねとかフォロワーの域を出ない。
それはつまり自分の中に本当の意味での飢餓感とか、
一般社会での決定的な疎外感みたいなものがなかったからなんだけど、
そうと気づくのはおじさんになってからなんだよね(笑)。

思えば、僕にも(いまも引きずっているかも知れない)
マジョリティになりきれないアマノジャクというか、
センシティブな部分というのはあって、
それで大なり小なり摩擦を起こしてきたこともあるわけだけど、
僕の場合は幸か不幸か、ちょっと我慢さえすれば、
短期的には一般社会にアジャストできてしまう小器用さも持ち合わせていたが故に
(とはいえ長期的には破綻するんだけど・笑)
表現の世界を突き詰めていけなかったんだよね。

もっと正確に言えば、僕には胸の内のモヤモヤを
音楽という形で作品に昇華する才能も乏しかったし、
またそれを言語化して発散できてしまうがゆえに
その手段にこだわる必然性も薄かったというか。
そういうことに自ら気がついて、
僕は十数年前にバンドを辞めてしまったのだけれど。

20年ぶりに見た彼のライブは、
相変わらず独特の世界観と言語感覚だったけれど、
音楽的にも作品としても実に洗練されていて、
純粋にいい音楽をやっているなぁ、と感じさせてくれるものだった。
メロディがいい。歌詞も伝わってくる。演奏も素晴らしい。耳に残る。
いまや嫉妬する必要もなく、素直に喝采。
何より、ステージの上の彼はとても自由で楽しそうだ。
20年間も彼ならではの彼らしさを携えたまま、こうして熟成するなんて、
本物の才能とはこういうものなんだろうと思う。

若い頃は勝手にライバル視して、嫉妬して、
意地でも認めようとしなかった自分が、
こうして彼の才能を、在り様を素直に肯定的に受けとめられるようになったことで、
自分自身の人生をも肯定できているような気持ちがする。
とても味わい深い時間だった。

松田くん、がんばってください。
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