ばばの日記

団塊世代 仲良し夫婦の暮らし
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Nちゃん

2010年03月06日 16時30分58秒 | 日常生活
3月6日(土)曇り時々雨

「啓蟄」を調べたら・・・土の中で縮こまっていた虫(蟄)が穴を開いて(啓いて)動き出す日のことです。

具体的には、日本人が「さぁ働くぞ」と意気込み始める日のことを言います。

この時期は、一雨降るごとに気温があがってゆき、春に近づいていきます。

日差しも徐々に暖かくなってきます。 ...と書かれていた。


怠け者ばばも、そろそろ動き出しましょうか?

・・・と外に出た。

車のガソリン満タンにして、病院行って、イオン水を貰って

売り出しの卵を買って、花屋さんを覗いて・・・・・と用事を頭にインプット。


次々と用事を済ませ、あるスーパーに向かっていたら

向こうからトラックに乗った見覚えのある父子が・・・

ばばは、運転席から手を振った。

すると、対向車のお父さんと助手席の女の子がニッコリ。

ばばが車を止めてスーパーに入ろうとしていたら背中の方から

「ばばちゃ~~ん」と呼ばれ、ビックリして振り向くと

さっき助手席に乗っていた女の子、Nちゃん。

「ばばちゃ~~ん、お久しぶりです」って。

このNちゃん、10年ちょっと前、加計呂麻で2年間一緒に過ごした子だ。

今年はもう大学生になる。

お母さんが徳之島勤務なので、お父さんと一緒にお母さんの所へ来ていて

今月一杯は徳之島にいると言う。

Nちゃん・・・・とても優秀な子で頭の回転が速く、特に、素晴らしい国語力の持ち主だった。

ただひとつ、低学年の頃ちょっと苦手なのは運動だったが、

それでも一輪車もスイスイ乗りこなすし・・・ばばよりは遙かに優れていた。


前にも書いたことがあるが、3年間の加計呂麻勤務中、

ばばにとっては、まさに「魔の時間」の通称「走れ走れ」。

毎日、2校時の終わりに学校前の道路を約1キロ走るのだ。

児童数7名、職員4名が走るのだが、予想に違わず、いつもばばは最後尾。

先にゴールしていた子供達や同僚から

「ばばちゃん、頑張れ!」って声援を受けながらゴールしていた。

初めのうちは、Nちゃんもばばと良い勝負くらいで走っていたが

日にちが経つにつれ、Nちゃんはどんどんばばを追い抜き、先に走っていくようになった。

同僚も、まだ20代と30代でバリバリのスポーツマン。

ばばだけが萎びた茄子のように、よれよれで毎日走っていた。

走るコースが、また学校の前の、いわば集落の中央通り。

走る道すがら、両脇には集落のお爺ちゃんや、お婆ちゃんが門口で声援してくれるんだけど

これも、ばばにとっては気が重かった。

お爺ちゃんやお婆ちゃんが、ニコニコ応援する前を泣き顔で走るわけにも行かず

無理にでもニコニコ笑顔で走らなくては・・・と心がけていた。


Nちゃんは、最初こそばばのパートナーだったが、

そのうち逞しく自立していった。

あれから10数年。

今日会ったNちゃんが「ばばちゃん、痩せたねぇ~~」

続けて「ばばちゃん、小さくなったねぇ~~」って。

「痩せた」「小さくなった」って自覚したことはないけれど

10数年ぶりに会ったNちゃんが、ばばを見てそう感じたんだろうね。

幼かったNちゃんは、すっかり「今時の女の子」に成長している。

色々話したかったが、Nちゃんは島滞在中アルバイトをしたいので

その面接に行く途中だった。

ばばが車を運転しながら手を振ったのを、Nちゃんがめざとく気付いてくれ

お父さんも車を止めて、わざわざばばを追いかけてきてくれたのだ。

10年以上経っても「ばばちゃ~~ん」と慕ってくれるNちゃん。

有り難いし、本当に可愛いものです。

「今度ばばの家にゆっくり遊びにいらっしゃいね」ということで店頭で別れた。

近日中に、また再会できる・・・・・はず。

どんな話が聞けるか、楽しみだな~。