茨城生科研あぐりブログ

農作物の栽培情報や肥料等についてアップしていきます。

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イチゴ栽培管理情報~天候不良対策~ 一部重複しておりますが・・・

2015-09-25 16:53:19 | 日記
先の東日本豪雨で被害に遭われた方々へお見舞い申し上げます。

早いもので水害から2週間が経とうとしております。
被害に遭われた方々の御気持ちを察すると胸が苦しくなってまいります。

ましてや、農業業界に携わっているものとして、たわわに実った稲の穂が、あのような姿になってしまい、そしてその収穫を行おうとした矢先の出来事に農作物を生産する一人として、悲しくなってしまいます。

今願うのは、被害に遭われた方々の一日でも早い復興をただただ祈るだけです。


さて、話は変わりますが
シルバーウィークが終わりました。
幸いにも期間中は秋晴れが続き、農作物にとっても良かったのではないかと思っておりますが、
連休が終わったのを確認したかのように、また秋雨前線が活発になってきて雨模様が続いております。

こんな中、今年のイチゴ栽培もなぜか、昨年同様に花芽分化時期に天候不良に見舞われてしまいました。気温が低いので花芽の分化は進みますが、花芽の成長や葉の展開が悪く、昨年のように花数が少なく、小玉、奇形果が増えることが懸念されます。
そこで、下記の対策を参考に悪影響を最小限に抑えるよう管理を行ってください。

<定植後の管理>
1)ビニールのかかっていない圃場の管理
 ポイント
   雨による葉や土からの養分流亡を補いましょう。


強い雨で、土汚れによる芯や葉の焼け防止のために、苗が土で汚れてしまった場合はすぐに洗い流してください。また、強い前にあたると葉からは養分が流亡してしまいます。

☆ビニール被覆までの間  ・初期生育の促進と頂花の充実のために
  アミノメリット青500倍で2~3日おきに2~3回葉面散布して下さい。

☆ビニール被覆後  ・腋花の花芽の分化と奇形果の軽減に
  ホップアップ500倍 +エレマックス赤1,000倍を5~7日おきに定期的に葉面散布して下さい。

☆ベッドに強い雨が当たってしまった場合や根張りが悪くないのに生育が思わしくない場合
  粒状ジャンプを10aあたり1袋(20kg)程度ベッド上に追肥して下さい。



今年は、苗の状態が悪い上に天候不良が続いております。早期に草勢を確保するために、ビニールはなるべく早く掛けてくださいビニールのあるなしは腋果の花芽分化にほとんど影響がないことが、毎年の腋花検鏡で確認しております少しでも早くビニールをかけてやり、草勢を適正にしてあげることで、腋果や2次腋果の収穫を促進させてください。

2)屋根のかかっている圃場
ポイント
  適正な草勢を維持して花芽の充実を図りましょう


☆屋根のかかっている圃場は、軟弱徒長の軽減と花芽の充実のために
 ホップアップ500倍 + エレマックス赤 1,000倍 を5~7日おきに定期的に葉面散布を行ってください。

また、ビニールの張替えに関しては、ビニールを外しているときに雨に当たらないように張り替えてください。特に腋花分化後の低温はなり疲れの最大の原因です。

3)葉かきについて  葉はいちごの生産工場です。

葉が少ないと品質や収量の低下、なり疲れなどの原因になります。適正枚数でしっかりと管理して下さい。

展葉枚数の目安
<ポット育苗等>
定植時 4~6枚
出蕾期 7~8枚
開花期 8枚以上
収穫時 10枚以上

<無仮植等>
定植時 4枚
出蕾期 5~6枚
開花期 6枚以上
収穫期 10枚以上


4)腋果の花芽分化と充実のために
 腋果についても昨年同様花数の減少や奇形果、死花の発生が予想されますので、これらの軽減対策を取りましょう。

ホップアップ300倍を頂花の未展開葉2枚の頃から4週間の間の、2~3日おきに葉面散布を行ってください。
※開花開始以降はカルタス500倍を混用して下さい。


5)かん水で追肥について

雨に当たって圃場やベッドが崩れた圃場は、10aあたりMOXを
10kg、月1回のペースで定期的にかん水して下さい。


・活着後から収穫開始まで、トーシンPKを週1回定期的にかん水して下さい。
・マルチ後、新チャンス液S10kg/10aを10日おきに2回かん水して下さい。
・定植から3枚目展葉期と出蕾期にトーシンCa5kg/10aをかん水して下さい。


6)マルチング・温度管理について
今年は8月中旬以降から天候不良が続き、イチゴの生育はよくない状況です。毎年の作業時期やイチゴの生育ステージで作業を進めるのではなく、実際の気温や地温をしっかりと確認して、温度にあわせて作業を進めてください。そのためには、圃場内に必ず気温と地温を計る温度計を設置して下さい。

 ポイント
地温が20℃以下になると根の発生・伸長は止まってしまいます。


日中20℃以下になると生育が停滞し、奇形果や株疲れの原因になります。


<作業の目安>
ビニールの張替え→10月10日頃。(外気の最低気温が8℃以下の日は保温する)
内張りカーテン→10月中旬(外気の最低気温が6℃以下になったら夜間は閉める)
マルチ→頂花房開花初期(朝の地温を20℃以下にしない)


以上、上記を参考により良いイチゴ栽培を行ってください。
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