♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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■ヤコブの殉教 / 板倉邦雄

2019年10月08日 | Weblog
2019/9/3放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日は「ヤコブの殉教」という題でお話ししましょう。殉教とは自分の信じる信念や宗教のために身命を捨てることです。今日はエルサレム教会の指導者、イエス様の愛した弟子の一人ヤコブの殉教のお話です。使徒の働き12章に入ります。

 さて、エルサレム教会を襲った飢饉の次に待っていたのは何と自分たちの尊敬する指導者ヤコブ先生の殉教でした。紀元44年頃、ユダヤ地方を治めていた王様はヘロデ・アグリッパ1世で、ヘロデ大王の孫でした。ヘロデ王はエルサレム教会に対する圧迫の手を伸ばし、ヨハネの兄弟ヤコブを捕え、牢に入れた後、殺害してしまいました。その事はユダヤ人たちに歓迎されたのです。ヘロデ家はローマ皇帝によってユダヤ地方の統治を任されていました。ですからもしユダヤ地方をうまく治めないと、無能力者としてその地位を追われる可能性もあったのです。ですからヘロデ王はいつも自分の身の安全を考えていました。

 そこでヘロデ王はヤコブの殺害がユダヤ人の気にいったのを見たので、次にエルサレム教会の最高指導者であったペテロを捕えて牢に入れてしまいました。それは時あたかも過越しの祭が行われ、エルサレムには巡礼者でごった返していました。ヘロデ王の思惑は過越しの祭りの後でペテロを民衆の前に引きずりだし、ヤコブと同様に殺害するつもりだったのです。そうすればヘロデ王の人気は更に高まるでしょう。しかも祭りの最高潮の七日めに処刑すれば最も効果があると計算していたのです。

 さて一方、エルサレム教会ではペテロ先生のために熱心な祈りが捧げられました。ではヤコブがヘロデ王に捕らえられ処刑された時、教会の人々は熱心に祈らなかったのでしょうか? いいえ、教会はペテロ先生の時と同じように熱心な祈りをヤコブ先生のために捧げたことでしょう。しかし同じように熱く祈りながら、ヤコブは殉教し、ペテロは助かるのです。この分かれ目は何でしょうか。私には分りませんが、神様の深い隠れたご計画の中にあるのは確かです。

  (PBA制作「世の光」2019.9.3放送でのお話より )

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