2021.11.9放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
小学生の頃、私は少年野球チームに入っていました。水色のユニフォームを初めて着たときは、嬉しくて嬉しくて、バットを持って写真を撮ってもらいました。チームには、いつも試合で先発投手を務めた村上くんという先輩がいました。彼はチームの主役、まさにエースだったなあと思い出します。
旧約聖書の創世記には多くの人が登場しますが、アブラハムは間違いなく主役の一人です。また、孫のヤコブも大変劇的な人生を歩みました。
そこへいくと、イサクという人はその二人の間で地味な存在です。彼はアブラハムやヤコブよりも長く生きましたが、聖書の中の記録は三人の中で一番少ないんです。ある本には、「平凡な人イサク」と書かれています。
しかし、それはイサクという人や彼のしてきたことの価値が低いということでは決してありません。聖書は神について述べるとき、「アブラハム、イサク、ヤコブの神」と語っています。神は非凡な者の神であられるとともに、平凡な者の神でもあられるのです。
それに、イサクは大切な役割を担っていました。それは、「祝福を受け継ぐ」ということです。父アブラハムから信仰のバトンを受け取り、自分たちに与えられた神の祝福の約束に立っていつも神とともに生きた。それによって神の民は増え広がり、約束の地に生きたのです。
皆さんの中にも、数字や形では見えにくい、けれども大切な働きをされている方々がいらっしゃることでしょう。時には、報われないと感じることもあるかもしれません。けれども、あなたのしていることは確実に誰かを支えています。それは過去の誰かを守ることであり、今の誰かを生かすことであり、未来の誰かの祝福につながっています。
「ピッチャー、浅尾に代わりまして、岩瀬」 10年前、プロ野球で中日ドラゴンズが優勝した年、中継ぎの浅尾投手から抑えの岩瀬投手へのリレーは、最強の勝ちパターンでした。先発投手だけでなく、良い中継ぎや抑えがいることがチームにとって、どれほど重要なのかを人々は知ったのです。先発投手だけではチームは成立しません。
今日もあなたの尊い働きを「アブラハム、イサク、ヤコブの神」が、誰よりも見てくださっています。それを胸に、ご一緒に歩んでいきましょう。
( PBA制作「世の光」2021.11.9放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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