2020/9/3放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。
イエス様の誕生物語から時が動いて、イエス様が生まれてから40日後、ヨセフとマリヤ夫婦は赤ちゃんのイエス様を抱いて神殿に行きました。
そこで出会ったのが、イエス・キリストに会うまでは死なない、という神様からのお告げを受けていたシメオンです。
聖書には、「聖霊がシメオンの上にとどまっていた」と記され、シメオンはこの日、神様の導きに従って神殿に来ていたのです。シメオンは日々、聖霊なる神様の働きを感じる人、神様からの語りかけに敏感である人物でした。
私たちの人生には神のお働きだとしか言いようのない不思議な経験というものが実は一人一人持っているのだと思います。不思議と、あの時に死んでいてもおかしくはなかった。しかし神様が私を生かしてくださった。ある日、神様の導きとしか言いようのないひらめき・気づきを得るということがあります。
しかしそのような神様からの語りかけ導きをなかなか認めようとしない私たちがいるようにも思います。シメオンのような神の語りかけに敏感な存在は、素直に神の導きを信じない、待ち望もうともしない、諦めてしまっている私たちを浮き彫りにしてきます。果たして私たちはシメオンのようにキリストを見るまで死なないという約束を神様から不思議な形で受け取ったならば、そのことを信じて私たちは待っていられるでしょうか。いやいやこういう人は特別な人だ、と今日も片付けたくなるのではないかと思います。私たちは聖霊の導きよりも自分の経験、自分の感覚の方をより信じやすいものです。そして熱心に祈り続ける人を見て、あるいは神の御心を純粋に待ち望む人を見て、あの人は熱心だからね、と冷ややかに見てしまうことがあります。神様のくださる導きを待つことを子供っぽい恥ずかしいかのように生きているということがあるのではないかと思うのです。
しかしもっとシミオンのように素直になれば見えてくることがあるのです。私たちが素直さを失ったために、本当の意味で神と出会うことを失ってしまっているならば、今朝もっと素直に、もっと純粋に、信じてみていただきたいと思います。今朝も神様は、シメオンに導かれたように、あなたに神様からの語りかけを与えて下さっています。その語りかけに従うとき、神様はシメオンのようにキリストと出会う機会を必ず与えてくださるのです。
( PBA制作「世の光」2020.9.3放送でのお話しより )
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