♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■叫びを聞かれる神

2005年05月31日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。

 旧約聖書にナホム書という短い書物があります。そのナホム書の1章7節のことばを今日は最初に紹介しましょう。「主はいつくしみ深く、苦難の日のとりでである。主に身を避ける者たちを主は知っておられる。

 このナホムという人が生きた時代はどんな時代だったかと言いますと、アッシリヤという国が猛烈な勢いで国力を増してきました。ナホムが住む国さえもですね飲み干してしまいそうな勢いだったんですね。そのアッシリヤは順調に勢力を伸ばし、ついにあのエジプトにまでその領土を広げて行きました。ですからアッシリヤと言えば、当時泣く子も黙る大変恐れられていた国であったんですねえ。まあある意味では、自分のやりたい放題を行っていた少し傲慢な国でもあったんです。

 そんな状況の中でこのナホムという人は、アッシリヤの首都であるニネベに対して、こんな事をしていたらニネベは滅ぼされるぞー、こう宣言しました。まあ巨大なアッシリヤに対して殆ど無名の力のないナホムが大それた宣言をした訳ですよね。勇気がありますよね。

 あなたがナホムの友人ならきっとこんな注意をしたと思いますよ。お前そんな事を言ったらアッシリヤの兵隊に逮捕され、お前殺されちまうぞ、馬鹿だなあお前よせよ、そんな事を言うのは。もっと違う事を言わないと大変になるぞ。また別の人は、お前のことばはほんとにはっきりしていてすっきりした。俺が言えない分、もっとあの悪しきニネベに対して語れ、と心で応援した人もいたかもしれません。

 ナホムという人は、神様は御自分の愛する者が虐げられている時いつまでも黙って放っておかれる方ではないという確信を持っていました。でもどうでしょうねえ。多くの人は現状だけを見て、神様は本当にいるのかなあ、神様は私たちを支えてくださるくださるのかなあ、そんな疑問を持つ人もたくさんいます。そんな中でナホムは、神を神としない高慢な人生が何を刈り取るのかということを痛烈に語ったんですねえ。そして歴史を見ると、確かにそのことばのとおりになっていきました。

 旧約聖書の詩篇の91篇の4節という所には、「主は、ご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。」と記されています。聖書ははっきりと伝えているんですね。それはこの天地を造られ、歴史さえも支配しておられる神様がその御翼であなたを覆ってくださるんだということ。だから私たちはへりくだってこの方に信頼して歩んでいくこと。これが人生の基本になるんですね。

 ( PBA制作「世の光」2005.5.31放送でのお話しより )

*****

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。










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