♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■自覚から求道へ /関根弘興

2019年02月15日 | Weblog
2019/1/11放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
今日はヨハネの福音書4章に記されていることですが、イエス・キリストがサマリのスカルと言う町にある井戸の傍らに腰を下ろしておられた時のことでした。

 一人のサマリアの女性が昼の12時頃に水を汲みに来ました。イエス様はこの女性に、「「わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」(ヨハネの福音書4章14節 ) と言われたんです。井戸の水ならばすぐに渇いてしまいます。しかしイエス様は、渇くことなく心の底から湧き出るいのちの水を与えよう、と言われたんですね。そしてイエス様はこの女性が人目を避けてでしか生きていけない彼女の状態、それは何度も結婚と離婚を繰り返し、渇き切ってしまった彼女の心の状態をズバリ指摘なさいました。イエス様との出会いは自分自身の心の問題、自分の姿がどうであるのかを自覚させていくものになっていったんです。そして自覚していくとき、今度はその問題の解決のために求道、道を求めていくんですねえ。

 私は時々、説教の後にこんなことを言われることがあります。「関根先生、今日のお話、私のことを知っていてあの説教をしたんですか? あのことばが心にぐさっと刺さりました。」 こんなことを言われることがあります。念のために言っておきますが、私は特定の誰かの問題を事前に知っていて、その人に向けて説教するようなことはありません。でも不思議なことですが、私たちは聖書のことばがまるで自分に向かって語られているかのように感じたり、その語りかけられたことばによって自分の問題や自分の状態に気づかされるということはよくあるのです。ま、同じように、この番組で紹介される聖書のことばがあなたに語りかけられていると感じたら、そのことばをぜひ大切にしていただきたいんです。サマリヤの女性はイエス様のことばによって自分の魂の渇きに気付き、問題を自覚し、解決を求めるようになっていったんです。そしてこの問題の解決の鍵は、神様を礼拝するという事の中にあると理解していきました。つまり神様と自分との関係がまっすぐにされ、神様に向かって「天のお父さん」と祈り、礼拝をささげていくとき問題が解決されていくという事を感じていったんです。それは今も同じなんですね。

     (PBA制作「世の光」2019.1.11放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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