2022/9/23放送
「世の光」の時間です。お聞きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
今週は旧約聖書イザヤ書からお話しします。
イザヤ書は今から2800年ほど前の中近東のことが語られている書物です。
その当時のイスラエルは既に北王国イスラエルと南王国ユダに分かれてしまっていました。
この時代の南北イスラエル王国は神の教えを守らず、自分勝手な礼拝をし、外国の神々を拝む偶像礼拝も盛んに行っていました。偶像礼拝とは、イスラエルの神がしてはならないと厳しく命じておられたことでした。
その当時はアッシリアという国が勢力を伸ばし、イスラエルの地域にまで侵略をしてきていました。
今日お話しするイザヤ書 9章で語られているのは、北王国に攻撃をしてきたアッシリアが、北王国の都であるサマリアまでやってきた頃のことです。
アッシリアの侵略攻撃に苦しんでいる人々に、神は言われました。
「闇の中を歩んでいる民は、大きな光を見る。彼らの上に光が輝く。」(イザヤ書9章2節参照)と語って、北王国のガリラヤ地方ですばらしいことが起こることを告げられたのです。
一人の男の子が生まれ、その子は「平和の君」と呼ばれ、その王国を治め、さばきと正義によって国を建て上げるというのです(イザヤ書9章6節7節参照)。このことばは神が遣わされる救い主メシアについての預言です。
神は罪を犯し続けるイスラエルをアッシリアによって懲らしめておられました。それはイスラエルを滅ぼすためではなく、イスラエルが自分の罪を知り、神に立ち返るようになるためだったのです。
しかしこのときのイスラエルは神の救いを求めず、外国に助けを求めたのでした。
そして神が語られた救い主の預言は、神が語られてからおよそ700年後、イエス・キリストによって成就しました。
イエスはイザヤ書9章で預言されていた通りに、ガリラヤ地方で宣教活動をされました。イエス・キリストこそ輝く光であり、世界を治める平和の王なのです。
イザヤ書は私たちにも神の救いの福音を語っているのです。明日もイザヤ書からお話しをします。
( PBA制作「世の光」 2022.9.23放送でのお話しより )
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