2024/12/28放送
「世の光」の時間です。日本キリスト合同教会の教師で、お茶の水聖書学院の大井満です。
パウロという伝道者は、ギリシャのコリントという町でイエス様から与えられた幻を見ました。その中でイエス様はパウロに語りかけておられるのですが、次のように書かれています。
「ある夜、主は幻によってパウロに言われた。『恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。』」
使徒の働き18章9節と10節です。
イエス様の福音を告げ知らせて歩いた多くの町々で、パウロは土地のユダヤ人たちに迫害されてきました。このコリントでも彼はすでにユダヤ人たちの抵抗を受けていましたから、彼は本当に不安だったと思うのです。
そのような状況で不安に感じている彼にイエス様が語りかけてくださったのが先ほどのことばです。主イエスご自身がパウロと一緒にいてくださる、と約束してくださったということが、どんなに彼を励ましたことでしょうか。
クリスマスの前によく読まれる聖書、マタイの福音書1章23節に、「その名はインマヌエルと呼ばれる。それは訳すと『神が私たちとともにおられる』という意味である」と書かれています。イエス・キリストは、「インマヌエル」というニックネームがあって、その名前の通りに、信じる者たちと共にいてくださるという約束です。
初めて一人でアメリカを経由してカナダへ出張したときのことを覚えています。とても心細くて不安でしたが、空港に迎えに来てくださっていた知り合いの顔を見つけた時、とても安心したことを、よく思い出します。あれが一人旅ではなくて二人旅なら、しかも旅慣れている人と一緒だったら、全然不安など感じなかったことと思います。
私たちの人生も旅です。あなたはその旅を誰と一緒に歩んでいらっしゃるでしょうか。家族や友人とご一緒でしょうか。あるいはお一人で過ごしていらっしゃるでしょうか。その旅に、永遠の救い主であるイエス・キリストが同伴してくださっているなら、あなたの人生はどんなに安心でしょうか。
イエス様と共に歩む人生を過ごされるよう、祈っています。
( PBA制作「世の光」 2024.12.28放送でのお話しより )
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