2024/12/26放送
「世の光」の時間です。日本キリスト合同教会の教師で、お茶の水聖書学院の大井満です。
キリスト教会の牧師をしていますと12月25日まではクリスマスの行事が忙しく、個人的にクリスマスの雰囲気を味わうのがむずかしいときがあります。
そんなとき、慌ただしいクリスマスを終えて、12月26日あたりに町のどこかにクリスマスの様子が残っていないかと探し求め、ターミナル駅のデパートに向かったことがあります。
ところがそこにあるのはクリスマスではなく、新しい年を迎えるための装飾だらけで、がっかりしたり、納得したりすることもあります。
聖書のエペソ人への手紙5章15節と16節にこう書かれています。
「ですから、自分がどのように歩んでいるか、あなたがたは細かく注意を払いなさい。知恵のない者としてではなく、知恵のある者として、機会を十分に活かしなさい。悪い時代だからです。」
「機会を十分に活かしなさい」ということばに注目したいと思います。機会を活かすとは、チャンスを活かすということでもあります。その時その時にすべきことをしっかりとわきまえ、するべきことをするということです。
もしデパートが12月26日になってもクリスマス用品を売っているとしたら、それを買ってくれるお客さんは殆どいないでしょう。でも年末や年始の商品を用意したら、大勢のお客さんが買い物をしてくれるのは当然です。
エペソ人への手紙の宛先はエペソという実在の町に住んでいたクリスチャンたちです。エペソは今日のトルコにあるセルジュクという町のことですが、そこには世界の七不思議の一つといわれたアルテミス神殿などギリシア神話の神々を祀る神殿や石像などがあり、大きなとても繁栄した都市だったのです。
この環境は、この町にいたクリスチャンたちにとって「悪い時代」と言われても仕方のないものでした。
ですから彼らには、「知恵のある者として」生きていく必要がありました。
年末からやがて新しい年を迎えようとするこの日々、私たちの罪を赦すためにこの世に来てくださったイエス・キリストを思い、聖書のみことばに耳を傾けて歩んでいきたいですね。
( PBA制作「世の光」 2024.12.26放送でのお話しより )
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