♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■逃げるが勝ち / 福井 誠

2011年07月21日 | Weblog
2011/7/21放送
  
 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。
 今日のバイブル・メッセージは「逃げるが勝ち」です。それではマタイの福音書6章13節から読んでみましょう。
 
 「私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。

 私たちは「試みに会わせず」というよりは試みに打ち勝つことの方をいつも考えているものではないでしょうか。「頑張ろう、為せば成る。」 そんな掛け声で苦しいところを乗り越えていく、そういう生き方が良いのだと考えていることはないでしょうか。

 戦国時代の武将で山中鹿之助という人がいましたが、その武将は三日月が出ると、三日月に向かって「我に七難八苦を与えたまえ」と祈ったと言います。様々な苦しみや悩みを克服して強くなることを求めたのだと言われます。どうやら苦しいところを乗り越えていくのが善であるという発想が日本人の DNA にはあるのかもしれませんねえ。

 しかし聖書の教える事は、試みに打ち勝つよりも試みに会わないように求めることですね。一言で言えば「逃げるが勝ち」という感覚が教えられているような気がしますね。

 イエス様は私たちに「私たちを試みに打ち勝たせてください。悪に打ち勝たせてください。」と精魂込めて祈るようにはお勧めになりませんでした。むしろ「私たちを試みに会わせないで悪からお救いください。」と祈るように勧めたのです。戦闘的な生き方ではなくてむしろ逃げの姿勢で生きることが許されているというのは驚きですが、ある意味でほっとするところですねえ。

 イエスの使徒パウロも、神様は試みに耐えることができるように脱出の道を備えてくださる、と語りました。脱出ですね。逃げ道を用意してくださっているというのです。

 それは物事には変えられるものとそうでないものがあるからなのかもしれません。変えることのできないものを変えようと努力することほど辛いものはないですね。努力が必要な時もあれば、あっさり逃げてしまうことが良しとされることもある。神様はいつでも私達にふさわしい助けを用意してくださっているということを信じて、肩肘張らずに歩ませていただきたいものですね。

  ( PBA制作「世の光」2011.7.21放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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