院長の独り言より
http://onodekita.sblo.jp/article/54200496.html
SPEEDI“存在も知らず”2月28日 6時38分
去年3月の原発事故で、放射性物質の広がりを予測するシステム「SPEEDI」が住民の避難にいかされなかったことについて、菅前総理大臣ら、事故の対応を中心となって行った政治家たちが「所管する文部科学省などから説明を受けず、事故から数日たってもその存在すら知らなかった」と民間の事故調査委員会に対して証言していることが分かりました。
原子力事故が起きた際に放射性物質の拡散を予測するシステム「SPEEDI」は、開発・運用に120億円の費用が投じられながら、去年3月の原発事故で住民の避難に生かされず、政府の対応に批判が出ています。
これについて、28日に公表される民間事故調の報告書の中で、事故対応を中心になって行った菅前総理大臣ら5人の政治家が「所管する文部科学省などから説明がなく、事故から数日たってもその存在すら知らなかった」と証言していることが分かりました。
調査の対象となった5人のうち、当時の枝野官房長官と福山官房副長官は、2号機から大量の放射性物質が放出された去年3月15日ごろ、マスコミからの指摘で初めてSPEEDIの存在を知ったと話しているほか、当時の海江田経済産業大臣は「存在すら知らなかったので、データを早く持ってこいと言うことができなかった。本当にじくじたる思いだ」と述べたということです。
SPEEDIの説明がなかったことについて枝野前官房長官は「予測の計算に必要な放射性物質の放出に関する数値が得られなかったためデータの信頼性が低く、説明の必要はないと判断した」と文部科学省から報告を受けたと話しています。
これについて民間事故調は、28日公表する報告書で「SPEEDIは原発を立地する際、住民の安心を買うための『見せ玉』にすぎなかった」と厳しく批判したうえで「住民の被ばくの可能性を低減するため、最大限活用する姿勢が必要だった」と指摘しています。
また、災害時の情報発信に詳しい東京女子大学の広瀬弘忠名誉教授は「原子力災害が起きている最中に指揮官である官邸の政治家が存在さえ知らないというのは通常は考えられない。SPEEDIの存在を政治家に報告しなかった官僚も問題だが、官邸にも危機管理能力がなかったと言わざるをえない」と話しています。
なぜ、事故の検証を民間でやっているのでしょう。本来なら、国会議員が中心となって委員会を立ち上げ、強制力のある捜査をしなければならないはずです。非常におかしな話です。警察権力を使って、きちっとするべきではないのでしょうか。民間の捜査ですから、東電は事故対応の方が優先されると公言してはばからず、協力すらしていません。
東電「優先順位は事故収束」と釈明 民間事故調の聴取拒否2012.2.28 14:25 [エネルギー]
東京電力は28日、民間の有識者からなる「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」の聴取に応じなかった理由について、「基本的に民間の任意団体。事故収束に取り組むことを優先順位の第1とした」と釈明した。
東電の寺沢徹哉広報部長は会見で「(民間事故調から)幹部へのインタビューの要請があったが、事故の一刻も早い収束や中長期の課題、賠償に全力で取り組んでいるので、インタビューへの協力は控えた」と述べた上で、会社として一部の質問事項には回答していると説明した。
民間に任せて良い話でしょうか。検察の行うべき内容だと私には思えますが。
放射能放出を伴う原発災害が起きたときには、風向きを気にするのは当たり前の話です。
この漫画はお薦めです。この漫画で言う最悪の事態が起きました。1984年7月の作品。ゴルゴ13の中でも名作です。私は、この漫画を読んでから、東電原子力に入社し、その描写が正確であることに驚いたものです。(この原発は加圧水型ですが)そして、この漫画を読んでいたからこそ、原子力安全神話に洗脳されなかったのだろうと今では思います。
是非ご一読ください。
所長のバリーは、放射能漏れが起きた時に、一番に風向きを気にしていますね。
日本はどうだったのでしょうか。一次資料として、東京電力(株)福島第一原子力発電所 異常事態連絡(事業者報告)があります。要保存です。
これは3月12日の3時頃に官邸、市町村に送られたFAXの控えです。当時の海江田経済産業大臣は「存在すら知らなかったので、データを早く持ってこいと言うことができなかった。本当にじくじたる思いだ」と述べたということですが、本当でしょうか。私には、これはSPEEDIに等しい情報にしか見えないのですが。
また、事故当初の風向き・・・なぜかしら計器故障でごっそり抜けています。
気象庁が風向きを隠蔽?福島原発周辺から
そして、このような話もあります。
〔原発事故〕菅直人首相(当時)が「SPEEDI」の存在を知っていた傍証
下記は訓練の動画です。なぜ、SPEEDIを知らなかったと言えるのでしょうか。少なくともここに出た役人は、きちんと説明しなければならないのではないですか。
少なくとも、周りにいる役人達は、知っていたはずです。東電から送られてきているFAXを見て、誰も何も説明しなかったのでしょうか。不思議でなりません。
これでも、まだ原発再稼働ですか?
(追記)
拡散予測、米軍に提供 事故直後に文科省
東京電力福島第1原発事故直後の昨年3月14日、放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による試算結果を、文部科学省が外務省を通じて米軍に提供していたことが16日、分かった。
SPEEDIを運用する原子力安全委員会が拡散の試算結果を公表したのは3月23日。公表の遅れによって住民避難に生かせず、無用な被ばくを招いたと批判されているが、事故後の早い段階で米軍や米政府には試算内容が伝わっていた。
2012/01/16 22:21 【共同通信】
文部省は外務省を通じて、米国に情報を渡していたにもかかわらず、原発の所管大臣である海江田氏は何も知らなかったと。一体、この大臣はなんのためにいたのでしょうか。何も知らないまま、玄海の再稼働を言ったのでしょうか。不思議な国です。
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SPEEDI“存在も知らず”2月28日 6時38分
去年3月の原発事故で、放射性物質の広がりを予測するシステム「SPEEDI」が住民の避難にいかされなかったことについて、菅前総理大臣ら、事故の対応を中心となって行った政治家たちが「所管する文部科学省などから説明を受けず、事故から数日たってもその存在すら知らなかった」と民間の事故調査委員会に対して証言していることが分かりました。
原子力事故が起きた際に放射性物質の拡散を予測するシステム「SPEEDI」は、開発・運用に120億円の費用が投じられながら、去年3月の原発事故で住民の避難に生かされず、政府の対応に批判が出ています。
これについて、28日に公表される民間事故調の報告書の中で、事故対応を中心になって行った菅前総理大臣ら5人の政治家が「所管する文部科学省などから説明がなく、事故から数日たってもその存在すら知らなかった」と証言していることが分かりました。
調査の対象となった5人のうち、当時の枝野官房長官と福山官房副長官は、2号機から大量の放射性物質が放出された去年3月15日ごろ、マスコミからの指摘で初めてSPEEDIの存在を知ったと話しているほか、当時の海江田経済産業大臣は「存在すら知らなかったので、データを早く持ってこいと言うことができなかった。本当にじくじたる思いだ」と述べたということです。
SPEEDIの説明がなかったことについて枝野前官房長官は「予測の計算に必要な放射性物質の放出に関する数値が得られなかったためデータの信頼性が低く、説明の必要はないと判断した」と文部科学省から報告を受けたと話しています。
これについて民間事故調は、28日公表する報告書で「SPEEDIは原発を立地する際、住民の安心を買うための『見せ玉』にすぎなかった」と厳しく批判したうえで「住民の被ばくの可能性を低減するため、最大限活用する姿勢が必要だった」と指摘しています。
また、災害時の情報発信に詳しい東京女子大学の広瀬弘忠名誉教授は「原子力災害が起きている最中に指揮官である官邸の政治家が存在さえ知らないというのは通常は考えられない。SPEEDIの存在を政治家に報告しなかった官僚も問題だが、官邸にも危機管理能力がなかったと言わざるをえない」と話しています。
なぜ、事故の検証を民間でやっているのでしょう。本来なら、国会議員が中心となって委員会を立ち上げ、強制力のある捜査をしなければならないはずです。非常におかしな話です。警察権力を使って、きちっとするべきではないのでしょうか。民間の捜査ですから、東電は事故対応の方が優先されると公言してはばからず、協力すらしていません。
東電「優先順位は事故収束」と釈明 民間事故調の聴取拒否2012.2.28 14:25 [エネルギー]
東京電力は28日、民間の有識者からなる「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」の聴取に応じなかった理由について、「基本的に民間の任意団体。事故収束に取り組むことを優先順位の第1とした」と釈明した。
東電の寺沢徹哉広報部長は会見で「(民間事故調から)幹部へのインタビューの要請があったが、事故の一刻も早い収束や中長期の課題、賠償に全力で取り組んでいるので、インタビューへの協力は控えた」と述べた上で、会社として一部の質問事項には回答していると説明した。
民間に任せて良い話でしょうか。検察の行うべき内容だと私には思えますが。
放射能放出を伴う原発災害が起きたときには、風向きを気にするのは当たり前の話です。
この漫画はお薦めです。この漫画で言う最悪の事態が起きました。1984年7月の作品。ゴルゴ13の中でも名作です。私は、この漫画を読んでから、東電原子力に入社し、その描写が正確であることに驚いたものです。(この原発は加圧水型ですが)そして、この漫画を読んでいたからこそ、原子力安全神話に洗脳されなかったのだろうと今では思います。
是非ご一読ください。
日本はどうだったのでしょうか。一次資料として、東京電力(株)福島第一原子力発電所 異常事態連絡(事業者報告)があります。要保存です。
これは3月12日の3時頃に官邸、市町村に送られたFAXの控えです。当時の海江田経済産業大臣は「存在すら知らなかったので、データを早く持ってこいと言うことができなかった。本当にじくじたる思いだ」と述べたということですが、本当でしょうか。私には、これはSPEEDIに等しい情報にしか見えないのですが。
また、事故当初の風向き・・・なぜかしら計器故障でごっそり抜けています。
気象庁が風向きを隠蔽?福島原発周辺から
そして、このような話もあります。
〔原発事故〕菅直人首相(当時)が「SPEEDI」の存在を知っていた傍証
下記は訓練の動画です。なぜ、SPEEDIを知らなかったと言えるのでしょうか。少なくともここに出た役人は、きちんと説明しなければならないのではないですか。
少なくとも、周りにいる役人達は、知っていたはずです。東電から送られてきているFAXを見て、誰も何も説明しなかったのでしょうか。不思議でなりません。
これでも、まだ原発再稼働ですか?
(追記)
拡散予測、米軍に提供 事故直後に文科省
東京電力福島第1原発事故直後の昨年3月14日、放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による試算結果を、文部科学省が外務省を通じて米軍に提供していたことが16日、分かった。
SPEEDIを運用する原子力安全委員会が拡散の試算結果を公表したのは3月23日。公表の遅れによって住民避難に生かせず、無用な被ばくを招いたと批判されているが、事故後の早い段階で米軍や米政府には試算内容が伝わっていた。
2012/01/16 22:21 【共同通信】
文部省は外務省を通じて、米国に情報を渡していたにもかかわらず、原発の所管大臣である海江田氏は何も知らなかったと。一体、この大臣はなんのためにいたのでしょうか。何も知らないまま、玄海の再稼働を言ったのでしょうか。不思議な国です。
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