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酒とバラ銭の日々 (旧i9Tunes)

酒、音楽、パソコン・・・辺りについてあらためて語ります。

Robert Palmer 『Pride』

2010-05-27 | Q~R
ロバート・パーマーの82年作。当時彼のレコードを輸入盤屋で探すのに結構苦労した覚えがあります。その頃ってニュー・ウエーブが大はやりで、彼のようなありきたりのポップスでもなく、かといってニュー・ウエーブとして括ってしまうのもためらわれるようなレコードって、いったい何処の棚を探して良いものやら・・・でした。その代わりあまたのニュー・ウエーブが瓦解してしまった80年代後半も彼はしっかり健在でしたけど。

ブルー・アイド・ソウルというのとも違うんですよねぇ・・・本当にナチュラルにポップでソウルフルで、しかもプログレッシヴ。その最もカオティックな様相を一枚のアルバムに詰め込んだのがこの『Pride』でした。

タイトル曲「Pride」はシングル・カットされましたが、シングル・ヴァージョンはさらに手が込んでいて楽しいです。『Addictions Volume 1』で聴けます。「Want You More」は隠れた佳曲。ベスト盤『Some Guys Have All The Luck』に取り上げられていたのはやるナと思いました。それにしても彼はベスト盤が多いですよね。「You Are In My System」は『Addictions Volume 2』の際のリミックスも良いですが、ベスト盤『Gold』(ただしモノクロ・ジャケットの方)にはアルバム・ヴァージョンの頭をトリミングしたエディットが収められています。クール&ザ・ギャングの「You Can Have It」も渋いですよね。そして最後の「The Silver Gun」がまた泣かせる。今聞いても本当に良いアルバムです。

23 Skidoo 『Tearing Up The Plans』

2010-05-12 | T
異形のバンド23スキドゥー。彼らは82年にファンク色の濃いファースト・アルバム『Seven Songs』をリリースしています。しかし翌年のアルバム『The Culling Is Coming』は全く趣の異なる彼岸の作品となっており、その橋渡しになったのが82年のEP『Tearing Up The Plans』だと言えるでしょう。

『Tearing Up The Plans』は4曲入りで、03年のコンピュレーション『The Gospel Comes To New Guinea』に部分的に収められました。08年に『Seven Songs』が再発された際のボーナス・トラックとしてようやく全てのトラックがデジタル化され、iTunesストアでもバラで購入することが可能になっています。ちなみに『Seven Songs』の最後の4曲がそれにあたります。

『The Gospel Comes To New Guinea』はiTunesストアには並んでいませんね。そのかわりもうひとつのコンピュレーション『Just Like Everybody』がありました。ここには「Last Words」の12インチ・ヴァージョンとかの珍しい音源が含まれています。しかしなぜかこのアルバムは曲目が微妙にずれており、例えば「Shrine」は13曲目となっていますが実際は9曲目が正しいです。バラで買うには注意が必要なので、以下の一覧を参考になさってください。

T07. Language Dub はホントは Kongo-Do
T08. Kongo-Do はホントは Language Dub
T09. Celestial Flutes はホントは Shrine
T10. Ooze はホントは Assassin
T12. Assassin はホントは Last Dub
T13. Shrine はホントは Ooze
T16. Last Dub はホントは Celestial Flutes

Durutti Column 『LC』

2010-05-06 | 
このところボックス・セットのリリースが続いているドゥルッティ・コラム。
初期の4枚のアルバムのセット『Four Factory Records』がリリースされています。

『The Return Of The Durutti Column』『LC』『Another Setting』『Without Mercy』をほぼ忠実に再現。『Without Mercy』が2曲のみなのはもったいない気も。当時新宿のシスコでシングルの値段が付いていたのを思い出します。どうせならファクトリー・ベネルクスから『LC』の後にリリースされた『Deux Triangles』をセットにできなかったものか・・・とか、ついつい無い物ねだりをしてしまいます。

どうにも解せないのが『The Return・・・』の5曲目「Beginning」が初めて耳にする曲に差し替えられている件。私がこれまで「Beginning」と思っていた曲は『Demos / Studio Bonus』の方に「In "D"」としてアウトテイク扱いで収められていました。でも「In "D"」は『The Return・・・』のラストの曲(内容は「Sketch For Winter」の別ヴァージョン)のタイトルでもありますね。ややこしいことこの上なしです。

まあ多少の文句はありますが、おまけの『Demos / Studio Bonus』収載のデモ音源およびアウトテイクがあまりにも素晴らしいのですべて許してしまいます。少々詳しく書いておきましょう。

①~④は1978年のホーム・レコーディングとなっています。音質はけっして良くないですが、『The Return Of The Durutti Column』に向けての習作が収められています。特にエコーたっぷりの「Conduct」の浮遊感が面白いです。

⑥からは Graveyard Studio Demo と記された『LC』の貴重なデモ音源です。
⑥「The Act Committed」は『LC 』収録のものより1分ほど長く、余韻たっぷりのギターでしめくくるエンディングがいい感じです。⑦「Portrait For Frazer」はパーカッションが『LC 』特有のパシャパシャとしたやつになっていて、時間も5分以上あります。⑧「Detail For Paul」は原曲とそれほど違わないのですが、ギターが終わってもさらに延々1分40秒ほどパーカッションだけが鳴っています。⑨「Never Known」はヴォーカルがほとんど聴き取れない感じでインストに近いです。⑩「Experiment In Fifth」は『The Fruit Of The Original Sin』に発表されたものですが、あっ、こんな続きがあったのかという感じで最後の1分ほどを楽しめます。⑪はタイトルすら付けられていませんが『LC 』収録曲と差し替えられても何の違和感もないクオリティです。エコーのたなびく口笛の音色が物悲しく、なぜこんな佳い曲が埋もれていたのか不思議としか言いようがありません。

⑫はふたたび「Never Known」。こちらはホーム・デモで、ややラフな感じでテンポも早め。そして⑬「Mavuchka」は初めて耳にする『LC 』のアウトテイク。「Enigma」に似た感じの曲です。iTunesストアでばら売りされるといいですね。