石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

昨日のブログ記事に反響をいただきました

2011-04-21 22:49:05 | 活動レポート
昨日のブログ記事、「衆議院厚生労働委員会での大変残念な政府答弁」が、いつもに増して大きな反響をいただきました。

「残念」「酷い」「腹立たしい」「いい加減・・・」などなど。また、R.N.さんからは、コメント欄に「ブログの内容は、その通りだと思います。政府と、石橋議員との立場は、異なるものなのでしょうか?」という問いかけをいただきました。

「現場で作業している労働者の皆さんの安全と健康を守るために最善を尽くす」という立場は、政府も同じだと思います。そう信じたいです。もしその根本が違ってしまうと、もうぐちゃぐちゃですからね。

その大前提は同じだとして、じゃあそのために何をしなければならないのか、どこまでやるのか、どうやってやるのか、などの手段・手法について、残念ながら考えが違うのだと思います。私たちは、「やれることはとことんやるべき」という考え。政府の方は、「法律なり規則なりに決めてある範囲でやればいい」という考えなのではないでしょうか。

ではなぜ、私たちが、その政府の考え方ではダメだと思っているかと言うと、福田えりこ議員が指摘をしたように、もはや「平時」ではないのです。東電も言っているでしょう?「想定外」の事態だと(認められませんが)。もし、想定外の事態が進行しているのだとすれば、既存の法律や規則がいかほどの意味をなすでしょうか? あれだけの放射能汚染の作業場で、これだけ長期間にわたって作業員が作業をすることなど現行の法律・法規は想定していたのでしょうか? していなかったからこそ、今、いろいろな安全衛生上の問題が生じているのではないでしょうか?

であれば、現行の法規の範囲内で対応していればいい、なんて回答は論外なのですよ。いや、すでに被曝線量の上限値を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げているわけですから、安全衛生上の対応も、既存の規定の倍以上、いや、命の問題なわけですから、2乗か3乗に引き上げて当然だと思うのです。

そこのところを、政府に訴え、政府も同じ考えに立ってとことんの対応をして貰いたい、それが私たちの考えであり、今後も対応していく積もりです。

衆議院厚生労働委員会での大変残念な政府答弁

2011-04-20 23:33:06 | 活動レポート
今日の衆議院厚生労働委員会で、長崎2区選出の福田えりこ民主党衆議院議員が質問に立ちました。「命をつなぐ政治を!」がモットーで、かつ長崎出身の福田議員らしく、今日の質問はその大半が放射線被害に関するもので、特に、福島原発で作業をしている作業員の方々の安全・健康管理問題が取り上げられました。

とっても大切な質問であり、政府には真摯に答弁をして欲しかったのですが・・・

結論から言うと、大変残念な答弁だった・・・いや、全く理解できない答弁だった、と言わざるを得ません。皆さんも、衆議院のインターネット録画中継でぜひ、その生のやり取りをご覧いただきたいと思います。そうすれば、きっと、同じ思い、とっても残念な思いを持たれることでしょう。

ゆっくり中継を見る時間の無い方のために、以下、私が中継を聞きながらメモしたものを抜粋して掲載します(注意:正確な記事録ではありませんし、公式なものでもありません):

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【福田議員】
 まず、一番被爆の可能性が高い、原発作業員の皆さんの健康管理についてお聞きします。驚くべきことだが、最近まで、線量測定器を全員が持って作業していなかったことが判明した。全員が線量計を持って作業をするようになったのはいつからなのか?

【松下・経産副大臣】
 3月24日に、3号機のタービン建屋内の水たまりに、足を長いあいだ漬けてしまって、被爆したのではないかという疑いのある作業員が3人出た。それで、全員が被曝線量計を持っていなかったことが判明した。直ちに対応して、全国からかき集めまして、4月1日からは1,000個の線量計を持って対応している。

【福田議員】
 事故後、20日もたってからです。しかも、3月18日には、800個近く入手していたとも聞いている。足りなかったのではなくて、平常時の規定の通り、グループ長が持っていれば良かったという対応だったのではないか? 今は平常時ではなく、非常事態だということを理解して欲しい。
 また、作業員の中には、求人サイトで、時給1万円で募集したアルバイトもいると聞いている。そのサイトの募集要件には、研修無し、雇用形態はアルバイトとなっている。原発や放射能について知識がない人に作業をさせるのはいかがなものかと思う。こういった短期間での作業にあたった人たちの健康管理のフォローや、補償はどうなっている?

【岡本政務官】
 今、資料でお示しをいただいた「縁結び」と書いてある求人サイト、こういった形で募集されているという実態について、重要なご指摘をいただいた。
 厚労省としては、緊急作業に従事された方の作業期間や被爆線量に応じて、どういったデータベースを構築していくかは、現在、考えているところです。健康管理をどうしていくかというのは大変重要な観点なので、専門家の皆さんのご意見を聞きながら、その実施を検討していきたいと考えている。

【福田】
 被曝量が、250ミリシーベルトに達さないように管理されていると理解している。その250ミリシーベルトという基準は、厚労省によると内部被爆、外部被爆を併せて計算していると理解しているが、ホールボディカウンターによるチェックの対象となるのはどういう人で、測定のタイミングはいつになるのでしょう?

【松下・経産副大臣】
 福島原発で作業している人たち、日中は400名から500名。夜が200名から300名。24時間体制で、ローテーショを組みながら作業している。安全装備品を装着して、完全防備で作業しているわけだが、不測の事態が発生する、そのことで内部取り込みが発生する人が可能性としているかも知れない。転んだり、ずれてどこかから中に入ってしまったりすることがあるかも知れない。そういう人たちについては、まず、Jビレッジという、20キロ地点に基地があるので、そこに入って貰って、スクリーニングをして、洗浄(除洗)をする。そして、小名浜に(ホールボディカウンターが)一台設置してあるので、そこでチェックして貰うという手続きでやっている。
 4月14日まで、179名の方々にボディカウンターによるチェックをした。今のところ、内部被爆があったという報告は受けていない。

【福田議員】
 タイミングはいつ? 測定をするタイミングは? 作業の途中なのか、終わってからなのか?

【松下・経産副大臣】
 考え方だが、累積線量が100ミリシーベルトを超過したと考えられる、可能性がある人について、即座に対応するということになっている。安全装備品を装着しているのだが、取り込んだり、吸い込んだりした可能性があるかも知れないので。

【福田議員】
 これまで、28人が100ミリシーベルトを越えたと。最高では198ミリシーベルトだったという結果がある。チェックを受けた179名のうち、28人が100ミリシーベルトを越えている。6.4人に一人が100ミリを越えたということだと思う。しかしホールボディカウンターによるチェックは小名浜まで行かないと出来ない。作業員の白血球数については、東電には管理を指示しているけれども、厚労省としては把握までしていないということだと思う。万が一に備えて、虎ノ門病院の谷口先生を中心に、作業員の方々の造血幹細胞の事前採取の必要性を主張しておられる。が、原子力安全委員会は、現時点で採取の必要はないと回答している。この件について、厚労省の考えは?

【岡本・厚労大臣政務官】
 ご指摘の、自己の造血幹細胞を事前に採取しておくということについては、原子力安全委員会からは現時点では必要ないという見解をいただいている。関係者や学会からは様々な意見をいただいており、重要な点だと考えている。
 厚労省としては、今回の事故で、労働安全衛生法上の上限値を、100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた。この範囲内で、出来るだけ押さえることが肝要で、まず、その点に注力していくことが必要だと考えている。

【福田議員】
 想定されるリスクを軽減する医療技術が存在することが分かっているわけだから、必要無いというのではなく、最善の策を取って欲しい。
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どうですか? 福田議員の質問に対して、まともに答えが出てきていないのがお分かりでしょう。

すでに先日、小宮山副大臣が作業員の被曝線量管理のためのデータベースを作る、と答弁したにもかかわらず、今日の岡本政務官の答弁は「その実施を検討したい」になっています。えっ、まだ検討している段階だったの? また、全く知識のないアルバイトをこれだけ危険を伴う作業場に投入することの是非や、その事後の健康管理の問題などについてはゼロ回答です。造血幹細胞の事前採取についても、重要な点だと言いながらも、結局はゼロ回答ですね。

なぜホールボディカウンターが小名浜に置かれているのでしょう? そこまで行かないとチェック出来ないというのは、一体どういうことなのでしょうか? Jビレッジでは放射線量が高すぎて、正確な計測が出来ないということであるならば、すでにJビレッジの放射線量もそれだけ高くなっているということになってしまいます。

とにかく、今日のこのやり取りだけを見れば、厚生労働省は何もやってないと言われても仕方ありません。がっかり、というか、悔しくて仕方ないです。とにかく私たちは、政府と関係省庁に対して、現場で作業している労働者の皆さんの安全と健康を最大限守っていくことを引き続き要求し続けていきます。

情報通信関連三法案、参議院総務委員会を通過!

2011-04-19 23:58:54 | 活動レポート
今日の参議院総務委員会で、電波法、電気通信事業法及びNTT法、電気通信基盤充実臨時措置法の一部を改正する法律案という、いわゆる情報通信関連三法案の質疑が行われ、採決の結果、賛成多数で可決しました。

質疑に確保された時間は約2時間。重要な法案の割に審議時間が短いのも、いろいろな背景事情があってのこと。特に、与党民主党が質疑を行わないことが大きいです。本当なら、私も質疑に立ちたいところでしたが、ここは与党の一員として審議時間の短縮に協力しなければなりません。

それでも、野党各党の質問は、一部を除いてまずまず評価できる内容だったと思います。特に、各党から周波数オークションについて慎重な意見が続出したのがとっても印象的でした。当然と言えば当然なのですが、国民の共有財産であり、有限資産でもある周波数を、市場原理に委ねて切り刻んでしまって良いのか?という疑問は、至極まっとうな問いかけです。

この点、総務省では、ICTタスクフォースの結論を受けて次世代の4G携帯に向けて電波オークションを議論する懇談会を立ち上げており、そこで長所短所を踏まえながらしっかりと議論していくことが必要ですね。

なお、三法案には与野党共同で提出した付帯決議も付けられており、その中でも電波オークションについては「幅広い国民の意見を十分踏まえつつ慎重な検討を行うこと」とされていることを報告しておきます。

これで、来週の参議院本会議で可決された後、衆議院へ回ることになります。衆議院でも早々に可決してもらって、被災地の通信インフラの復興や、災害に強い情報通信基盤の確立に向けて新たなスタートを切っていかなければなりません。

引き続き、しっかり頑張って行きます!

統一地方選挙、後半戦初日の模様

2011-04-17 22:33:32 | 活動レポート
今日、いよいよ統一地方選挙の後半戦がスタートを切りました。



東京都内も、今日の朝からいきなり賑やかになりましたね。当初、東日本大震災の影響もあり、選挙活動を自粛しようという動きもあったようですが、ここに来て、自粛するよりもむしろ正々堂々と政策を訴え、有権者にきちんと考えを聞いてもらった上で判断して貰おうという方向に流れがはっきり転換したように思います。それ自体は、私は正しい方向だと思います。

しかしそれだけに、有権者の皆さんにはしっかりと候補の訴えを聞いて欲しいと思います。ただ自分の名前を連呼しているだけの宣伝カー、自分の言葉で政策を語っていない候補者、旗を持って練り歩いているだけの運動員 --- 数多い候補者の選挙活動を見ていれば、自ずと、本気で市民や区民のための政治をやろうとしている人、そうでない人、分かると思います。分からなかったら、候補者に直接、質問をぶつけてみて下さい。その答え方で本物か、まがい物か、はっきりするでしょう。

4月24日の投票日、皆さんの暮らしのために、子どもたちの将来のために、ぜひ正しい選択をして下さいね。

さて、私は今日、4人の仲間たちの出陣式に参加して、激励をメッセージを送ってきました。

まずは、台東区の根津へ。今回初挑戦の候補、緊張しながらもはっきりと自分の決意を述べ、元気に出発していきました。

続いて、中央区の月島へ。こちらはベテランらしく、地域の後援会の皆さんが大勢集まってくれていました。決意表明も、ジョークを交えながら、しかし地域への思いがタップリこもった温かい言葉。とっても安心感のあるスタートでした。

そして、江東区の門前仲町へ。こちらも初挑戦の若手候補。今回、車を使わずに自転車だけで選挙戦を戦うことを決意したということで、事務所前には揃いの自転車が並んでいました。そして本人、まだつたないながれも、気持ちのこもった決意表明で、応援する仲間たちも気合いが入ったことと思います。

私もその後、時間があったので、そのまま候補とスポット街宣を3個所で。主にショッピングセンターの前での街宣でしたが、マイクを握って熱く支援を訴えてきました。

最後は、墨田区へ。こちらも3期目の挑戦ということで、多くの地元の皆さんが集まってくれて、大変賑やかな出陣式になりました。ただ、非常に厳しい戦いだということで、応援団の皆さんも非常に気合いの入ったメッセージを送っておられました。

応援する全ての候補の出発式に行くことが出来なかったことが残念でしたが、残りの期間で行けるだけ応援に行こうと思っています。候補の皆さんたちには、とにかくしっかりと、思いを、メッセージを伝えて欲しい。私たちも、しっかりと支えていきます!

統一地方選挙後半戦が始まります

2011-04-16 23:28:03 | 活動レポート
明日、4月17日は、統一地方選挙後半戦の公示日。いよいよ決戦第二弾のスタートです。

先週の日曜日に終わった第一弾では、9日間の選挙戦で8府県を回り、先輩や仲間たちを応援して歩きました。しかし今回は、国会の審議が継続中。月曜日から金曜日までは、基本的に永田町に張り付いていないといけません。ということで、基本的に東京中心の応援予定を組ませていただきました。

明日以降、4月23日の土曜日までの7日間、江東区議に初挑戦する鈴木あやこさん、台東区議に初挑戦する本目さよさん、北区議に初挑戦する平方ゆきえさん、中央区議に7期目の挑戦をする渡辺ひろとしさん、清瀬市議に4期目の挑戦をする斉藤実さん、そして世田谷区議に2期目の挑戦をする藤井まなさん --- 以上の6名を中心に応援行脚を展開する予定です。それぞれの地域に在住の方、もし見かけたら声をかけて下さいね。

今回の東京での市区議選、東日本大震災の後だけに、首都東京での災害対策をどうするか、という点が大きな争点の一つになることは疑いありません。恐らく、全ての候補がこの問題に触れて、政策プランを示してくれるものと思いますが、一つ注意が必要です。

ひと言で「東京の防災・災害対策」と言っても、地域地域でそれぞれ課題は違うわけです。例えば、江東区の南側と、清瀬市の西の端とでは、災害時に想定するべき課題も違えば、その対処法も違うのですね。その点をしっかり踏まえて、本当にそれぞれの地域の課題を理解し、適切な案を提案していける候補を選ばなければなりません。いやもちろん、現時点で具体案を持っていなくてもいいのです。その問題意識を持っていることが重要なのですね。

そしてもう一つ。私自身は、東京の一極集中を解消することが最善の防災だと思っています。いや、一極集中が解消されなければ、東京で都民の安全を守ることなど出来ないのではないかと考えています。「日本一暮らしやすいまち」「誰もが安心して暮らせるまち」「日本一住みやすいまち」と言った目標を実現するために適切な人口規模や人口(住宅)密度はどのようなものなのか、もう一度考え直さないといけないわけです。その意味では、私自身、各候補の主張をしっかりと聞かせていただいて、これからの東京のあり方を再考する機会にしていきたいと思っています。

皆さんもぜひ、一緒に考えてみて下さい。

では、4月24日をめざし、力を合わせて頑張りましょう!