石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

iPodと児童労働

2010-03-16 23:58:09 | 政策
私、実は「マックユーザー」です。いやいや、マックと言ってもあの食べるマックではなくて、コンピューターの方のマック(Mac)です。アップル社の。

巷で良く使われる「マック信者」とまでは行かないと思いますが、それでももう20年以上、マックを使い続けています。職場ではWindowsマシン(やむを得ず?)なので、両刀使いなのですが、自宅では一貫してマックです。なぜ? マックの使い易さはもとより、ユーザーが「やりたいことをやる」ことに熱中させてくれる「モノ」としての価値が好きなのですね。

そんな私ですから、iPodも二代目の時代から使っています(ちなみに、フィリピンにいた頃は初代のiPhoneにも飛びつきました)。当時はそれほど街中で見かけなかったのですが、今はもう、右見ても左見てもiPodやiPod Touchが溢れています。今さらながら、iPodというツールが私たち日本人の生活にも定着したことを実感します。

ただそれだけに、この記事には注目しました:

「アップル社 工場での児童労働と低賃金労働を認める」
 (ACE 世界の児童労働ニュース  : 2010年3月4日)

 元ネタはこちらです(=英文です)。

アップルが発表した「サプライヤーに関する年次報告書(Annual Supplier Responsibility Report)」によると、iPodやiPhoneを製造している3つの工場で、当該国の法律が定めた就業の最低年齢(=16歳)に満たない15歳の子どもが11人、働いていたことが見つかったということです。アップルは「どこの国のどの工場」というのを特定していないようですが、記事では「中国ではないか?」と匂わせるような書き方がされていますね。

また、

 ・102の工場のうち55工場で、労働時間が週60時間以上だった(中国の法律では上限週49時間)
 ・24の工場が最低賃金違反をしていた(中国では月800元=約1万円ちょっと)

ことも報告書で明らかにされているようです。

そして、ACEの日本語訳には書かれていませんが、元ネタの記事にはもう1つ、大切なことが書かれています。

マイク(石橋).jpg
それは、「サプライヤーの製造工場における労働環境チェックをしているのは、アップル社だけだ」と現地のサプライヤーが発言している、という点です。つまり、中国で同種の製品を生産している他のブランド(米国籍に限らない)は、児童労働のチェックや、労働コンプライアンスのチェックを行っていないのではないか、という疑問が投げかけられているわけです。

私は、少なくともスポーツ衣料やシューズの分野では、アディダス社やナイキ社など、コンプライアンスに非常に力を入れて努力している多国籍企業を知っています(特にナイキは過去に痛い目にあったので・・・)。だからこの記事が言及するのは、コンピューター・ハードウェアー系の企業における話なのではないかと思いますが、それにしてもこの話が本当だとすると、由々しき事態ですね。

アップル社には、世界中で多くの人たち、子どもたちがiPodなどのアップル製品を愛用しているという現実を踏まえて、今後も児童労働の撲滅と労働コンプライアンスに一層力を入れて欲しいと思います。と同時に、そのような「当たり前」の取り組みが他の企業にもちゃんと広がるように、私たち自身もしっかり声を上げていきましょう!




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