今日、沖縄で、辺野古を視察する機会をいただきました。そこには、綺麗な海と、豊かな自然がありました。そして、とても静かな、癒しの場所でした。この場所に、V字滑走路が建設されて、綺麗な海が、自然が、そして静かさが失われてしまう・・・この地を訪れた人なら、誰もが「それは絶対に止めさせなければ」と思うことでしょう。その辺野古でお会いした、東京から来たというご夫婦がこう仰っていました：「沖縄って、こんなに基地だらけだったんですね。知りませんでした。なぜ、普天間を移設する必要があるのでしょう？ 返還でいいじゃないですか」と。至極真っ当なご感想・ご意見だと思います。
そして、今日の行動でお会いした、多くの沖縄の仲間の皆さんが私に投げかけてくれた言葉はただ一つ：「基地なき沖縄を実現して下さい」という切なる訴えでした。今日、第2クール沖縄行動の初日、皆さんのその切なる思いをしっかりと受け止めながら、終日活動してきました。
さて、今朝はまず、NTT城間ビル前での門立ちからスタートしました。外は生憎の雨模様でしたが、NTT労組・沖縄総支部役員の皆さんのご協力をいただきながら、多くの仲間の皆さんにご挨拶させていただくことができました。
その後、挨拶周りに出かけ、夕方までかけてコザや名護まで足を伸ばしながら、下記の組織にご挨拶に伺ってきました：
<情報労連>
・通建連合 沖縄通建連合（光通工支部、光電気支部、琉通工支部）
<NTT労組>
・沖縄総支部（城間、アネックス、コザ、コザLMC、宜野座SF、名護104、名護LMC、南風原）
・東日本本社総支部 インフラネット分会 沖縄部会
・退職者の会 沖縄県支部協、名護地区協
そして夕方は、NTT労組沖縄県グループ連絡協議会の主催で行われた政治学習会に参加して、お集まりの皆さんに約25分間、講演をさせていただきました。
講演の中で一番力が入ったのが、最後にお話しした「沖縄の皆さんに向けたメッセージ」です。私自身の平和に向けた思いをお話ししながら、（1）米軍基地問題というのは沖縄だけの問題ではなくて、日本全体の問題であること、（2）それは、この国の安全保障をこれからどうしていくのかという大きな課題の中で議論されるべき話であること、（3）今の世界の流れや今後のアジアの潮流を考えれば、米軍に頼らない日本の安全保障の在り方を考えるべき段階であること、（4）それらの点を踏まえて、在日米軍基地のトータルな縮小と、在沖米軍基地の削減に向けてしっかりとした道筋をつけるべきであること、をお話ししました。
また、沖縄の雇用問題というのは、量の問題だけでなく、質の問題であることもお話ししました。沖縄の県民所得が全国で一番低いことは良く知られていますが、実は1,000万円以上の収入を得ている人の数が他の地方都市よりも多いことはあまり知られていません。つまり、県民の所得格差が大きいわけで、経済成長の成果が労働者にきちんと配分されるようになっていないのです。そこを改善しなければ、たとえ経済成長を実現しても、県民の生活は良くならないわけです。
そして最後に、「沖縄の仲間の皆さんとともに、基地なき沖縄の実現、基地に依存しない自立的な沖縄経済＆社会の発展、そして、労働運動の強化による県内の雇用・労働条件格差の解消を目指していきます！」と訴えて、講演を終了しました。皆さんからいただいた激励の声、「しっかりやれ！」というエールだと受け止めさせていただきます。
さあ、明日もまた、沖縄で行動します。引き続き、沖縄の仲間の皆さんの声をしっかりと聞かせていただきながら、私のスタンスをさらに固めていきたいと思います。
