石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

PJPA-JPPLF会合の模様をレポート

2012-05-04 23:59:11 | 活動レポート

マニラで二日目の活動。今日は、昨日のアキノ大統領との会談に続いて、フィリピン側の比日友好議員連盟(PJPA)の皆さんとの合同会合を行いました。


日本側の日比友好議員連盟(JPPLF)は、1986年に設立された比較的古い超党派の議員連盟で、定期的にフィリピン側議連との交流も実施してきたそうですが、この合同会合の開催はなんと10年ぶりだったとのこと。今回の会合のために日本側は15人の議員が参加したわけですが、この規模も過去最高だったそうです。

そんなこともあってか、当初は約2時間程度の会合予定だったのが、政策議論に入ったらもう双方とも気合いが入りまくってしまい、結局は3時間超の会合になってしまいました。予想外の展開に、サポート側のスタッフもてんやわんやだったと思います(笑)。

主なテーマは二つで、それぞれにいくつかの具体的課題を設定。例えば、最初の「経済的な連携強化」というテーマでは、PPP(官民連携プロジェクト)のあり方、看護師・介護士受け入れ制度の課題、地デジ日本方式の採用問題などが話し合われ、二番目の「政治・安全保障の課題」というテーマではシーレーンの確保や領海警備における両国間の連携強化などが議論されました。

いずれのトピックも熱の入った議論が交わされたのですが、中でも特に、日比経済連携協定の下でのフィリピン人看護師・介護士受け入れ制度の問題や、地デジ日本方式の採用に関する問題では、フィリピン側から懸案事項についての具体的な解決策が提示され、日本側が持ち帰って検討することになりました。

例えば、フィリピン人看護師・介護士受け入れ制度については、フィリピン人の合格者数が非常に少ないこと、そのため送り手側・受け入れ側双方に課題が生じていること、そして、すでに非常に高いレベルの能力と資格を持ったフィリピン人看護師が試験をパスするためにその能力を十分に発揮せずに数年間を失ってしまうこと、などの問題について懸念が示されました。

その上で、更なる試験問題の改善や、日本語教育の拡充、労働条件の改善などについて要望が出されたので、日本側としても今年後半の制度見直し議論に合わせて、これらの要望を真摯に検討していくことを約束し、会議を終えました。


(共同文書に調印する両議連の会長と、周りを囲む議連のメンバーたち)


私も、このような国会議員同士の会合に出させて貰ったのは初めての経験でしたが、予想以上に率直な議員間のやり取りが出来て、とても充実した内容の会議だったと思います。今後、議論した課題のフォローアップが双方で出来るように、引き続きネットワークを強化していく必要がありますね。

以上、今日の活動報告でした! 明日は、沖縄選出の玉城デニー議員と一緒に、朝からパンパンガ州へ行き、クラーク米軍基地の跡地利用の現状について視察してきます!