石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

インドネシア地方代表議会(DPL)訪日団との意見交換会

2011-02-21 23:30:55 | 活動レポート
さあ月曜日、新しい一週間の始まりです。今週も気合い入れて、がんばっていきましょう!

今日は珍しく、議員会館から外へ出ずに終日、仕事していました。毎週、月曜日は比較的静かなのですが、朝から夜までずっと会館に居るというのも何だか不思議な気分です。とは言え、会議から会議へ、参議院議員会館と衆議院の第一・第二議員会館の間を早足で行ったり来たりというのはいつもと同じパターン。何せ、参議院議員会館から衆議院第一議員会館までは結構な距離があるので、時間をおかずに3回ぐらい気合い入れて往復すると結構いい運動になります。

さて、今日の主な会合は:

・民主党政調「APEC、EPA、FTA対応検討PT」総会
・民主党政調「化学・技術・イノベーション小委員会」役員会
・インドネシア地方代表議会(DPL)訪日団との意見交換会
・ILO活動推進議員連盟 役員打ち合わせ

などでした。ここではその中から、『インドネシア地方代表議会(DPL)訪日団との意見交換会』について報告したいと思います。

この会合は、民主党の「日本ーインドネシア友好議員連盟」が主催したもの。JICAの招待プログラムで来日をしていたインドネシア地方代表議会(DPL)の代表団と意見交換を行うという内容でした。会合自体は時間も限られていて、それほど突っ込んだ議論は出来なかったのですが、それでも約1時間にわたって、DPL議員の皆さんと通訳を介して和やかに懇談することが出来ました。

代表団の主な目的は、議会運営のあり方や地方の経済・社会開発施策について学ぶこと。とりわけ、環境問題への対応について、日本の地方自治体の経験を勉強して帰りたいというお話でした。団長さんが皆さんの抱負を代弁してくれたのですが、一番印象に残ったのは次の言葉でした:

「経済成長の途上で、環境汚染や破壊が起こるのは多くの先進国が経験していること。しかしインドネシアは、経済成長もまだ遂げていないのに環境が破壊されている。私たち地方代表は、その解決に向けて各国の経験から学んでいきたい」

なるほど。確かに、多くの途上国では、社会開発が進まず、国民生活が一向に良くならない一方で、環境破壊だけが進んでいく例が良く見られます。例えばインドネシアでも、各地で森林破壊が起こっているのは良く知られていることです。しかし地方住民の暮らしは全然、豊かにならない・・・。ポイントは「誰が環境を破壊しているのか」ということ。そして「誰がその恩恵を得ているのか」ということだと思うのです。

途上国では、往々にして、環境破壊をしているのは外国資本か、外国資本と手を結んだ国内の大資本や大地主。税制や社会保障制度による再分配機能がほとんど機能していないので、結局、環境破壊から恩恵を受けているのは彼らだけ。国民全体、特に地方住民は一向にその恩恵を受けず、環境対策も全然進まないという悪循環に陥っているのではないでしょうか。その点で、DPL代表団の皆さんには、日本で「環境対策」という上物だけを見て帰るのではなく、成長の果実をしっかりと分配して国民生活を豊かにし、地方税収を上げながら環境対策を施すという大局的なアプローチを日本の(昔の)経験から学んで、インドネシアでも実践することを考えてみていただきたいものですね。