石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

運輸労連神奈川県協の労使懇談会で挨拶しました

2010-02-14 23:53:26 | 活動レポート
今日は、熱海で開催された、運輸労連神奈川県協の「第66回労使懇談会」にお招きをいただいて、会の冒頭で、ご参集の皆さんにご挨拶をさせていただきました。

会が始まる前には、神奈川県協傘下の単組の委員長さん達と名刺交換をさせていただいて、ついでにツーショットで写真撮影もしていただきました。会の挨拶では、今後の取り組みについての抱負を中心に述べさせていただきましたが、特に、運輸・物流業界で日夜がんばって仕事をしていただいているトラックドライバーの皆さん方の労働環境や生活環境の向上のために、運輸労連の皆さんと一緒にがんばっていきたいと決意を表明してきました。

昨年来、運輸・物流業界の労働事情や業界事情について勉強させていただいていますが、規制緩和による過当競争、荷主からの運賃引き下げ圧力、底を知らないコスト削減圧力、高速道路の渋滞、ガソリン価格の乱高下、強まる環境対策への要請、駐車問題、不景気による輸送量減などなど、業界を取り巻く環境は本当に厳しい状況です。

その中で、トラックドライバーの皆さんたちに相当なしわ寄せが来ているわけです。2004年に放映された「トラック運転手の過酷な労働」というNHKスペシャルを最近、見る機会がありました。言葉を失うほど過酷な労働です。

私たちは、物流システムや宅配便の発達などで大きな恩恵を受けています。全国どこにでも、どこからでも、安く、早く、安心して荷物を送り、受け取ることができます。朝獲れた魚が、その日のうちにスーパーに並んでいたりします。が、私たちが当たり前のように感じている「安く、早く」の裏側には、その物流を担っているトラックドライバーの皆さんたちの低賃金、長時間・過重労働があるわけです。

最近は、ネット書店などで「配送料無料!」を売り文句にしている業者もありますが、これなどはまさに、物流にかかる適正なコストをオブラートに包み隠してしまう行為に他なりません。物流にかかる適正なコストは、モノの価格とは別にちゃんと購入者に明示し、購入者が負担するべきものだと思うのですが・・・。

「他にも業者はあるんだからな!」という荷主の殺し文句に対抗するためには、産別最低賃金の制定など、労働コストの切り下げによる競争に陥らない対策が必要だと思います。そのためには、業界全体で労使の対話を進めていくことが肝要です。その意味で、今回のような労使懇談会が県単位でも行われていることは素晴らしいことだと思います。

今後とも、そういう運輸労連の皆さんの取り組みを応援して行ければと思っています。

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「もったいない」新型インフルエンザのワクチン・・・

2010-02-14 23:13:49 | ニュース
「『MOTTAINAI』インフルエンザワクチン」
 http://blog.livedoor.jp/medicalsolutions/archives/51532398.html
 (T&Jメディカル・ソリューションズ 2010年2月12日)

私がフォローしている上記サイトのブログからの紹介です。

新型インフルエンザ、どうやら国内では「収束傾向にある」ということになってきたようです。一時期のあの騒動から考えると、確かに「静かになったな~」というのが実感です。

その中で、あの「新型インフルエンザ用のワクチンはどうなったのだろう?」と疑問に思っている方も多いと思います。私もその一人。で、どうなったかと言うと、「余りまくっている!」ということらしいのです。先日も、新聞紙上を賑わしておりましたが、海外から確保した9900万回分のワクチンは、ほぼそのまま余ってしまうのではないかと言われています。国内で製造された5400万回分のうち、1000万回分がまだ出荷されずに余っているというのですから、輸入分は行き場がなくなるのでしょうね・・・。

確かに「もったいない!」

推移の予測が難しい新型のインフルエンザですから、どこかにこの「もったいない」結果になったことの責任を問うのは酷なのかも知れません。ただ、この記事が言うように、ワクチンの接種が求められていた段階で、なぜもっと柔軟な対応が出来なかったのか、という疑問は残ります。ぜひとも、「もったいなかったな~」で終わるのではなく、しっかりと検証し、今後の教訓にして欲しいと願うばかりです。

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外国人看護師・介護士受け入れ制度について

2010-02-14 09:37:00 | 政策
「誰のためにもならない外国人看護師受け入れ制度(出井康博)」

日比経済連携協定(EPA)の批准問題がフィリピンで議論されていた時、現地の労働組合や社会団体はこぞって「反対!」していたのを思い出します。看護師・介護士の限定的・制限的派遣との引き替えに、自動車など完成品の輸入関税撤廃や廃棄物の受け入れなどを呑まされるという「差別的」な協定である、というのが主な理由ですが、同時に、この看護師・介護士派遣制度は「フィリピン人のためにならない!」というものでした。

実際にインドネシアとフィリピンとの間で結ばれたこの看護師・介護士派遣制度が始まってみると、まさにこの記事が言う通り、「誰のためにもなっていない」というのが現状ではないかと思われて仕方ありません。今年度の受け入れでは、国内の看護・介護施設からの募集が大幅に定員割れをしているようですし、インドネシア・フィリピン側でも思うように応募者が集まっていないように聞こえています。

私はかねてから、このような看護師・介護士派遣制度を「経済連携協定」などのような経済・貿易の枠組みの中で扱うことが間違いである、と主張してきました。人の命を扱うこと、人の労働を扱うこと、国境を越えた人の移動を扱うことを「モノの貿易」と一緒に扱うことはそもそも違うだろう、ということです。

2055年には高齢化率(65歳以上の高齢者の割合)が40%に達するという予測が出されています。今現在でも逼迫している看護・介護分野での人手不足がこれからますます拍車がかかるであろうことはもはや議論の余地がないところでしょう。もちろん、看護・介護分野での賃金・労働条件を改善して、すでに資格を持つ国内の潜在労働者の復帰を促進していきつつ、これから資格をとって担い手になってくれようとしている方々の就労を支援することも喫緊の課題です。が、少子化が進む中で、それでも10年後、20年後には十分な人手が確保できないということになるのであれば(その可能性は高い)、今からその対策を立てておかなければならないことは言うまでもありません。

その対策の一つが、海外から看護師・介護士を受け入れ、看護・介護を担ってもらうということであるならば、海外の皆さんに「いかに安心して、やり甲斐を感じて、日本に来て看護・介護を担って貰えるか」という視点で制度設計をやり直す必要があるでしょう。もちろん、看護・介護サービスを利用する利用者の安心・信頼と、国内の看護・介護施設の利便性も同時に検討し、しっかりバランスの取れた制度であることが必要です。モノの貿易と同列の枠組みで論じて足るようなものではないのです。

もう一度、関係者がしっかりと議論して、国内の利用者、国外から来てくれる看護師・介護士さん、国内の介護・介護施設、みんながWIN-WIN-WINでハッピーになるような制度を創ることが求められています。

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子どもの学力の低下と推薦入試

2010-02-14 03:05:22 | ニュース
「推薦入試 廃止8県...埼玉、千葉など公立高」
 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20091120-OYT8T00845.htm
 (YOMIURI ONLINE 2009年11月20日)

ちょっと古い記事ですが、興味深い内容です。

先日松江で、同窓生たちと懇談していた際に、彼らが異口同音に言ったことが「子どもの学力がすごく低下している!」ということでした。「気のせいじゃない?」と聞いてみたのですが、「いや間違いない。きっとゆとり教育のせいだ!」と。

何でも、子どもの学年なら当然知っているはずの歴史や漢字、はたまた簡単な数学の計算など「知らない、出来ない」状況なのだそうです。

そんな時に、この読売新聞の記事を見つけました。確かに、昔に比べると推薦入学というのが増えています。推薦さえ決まってしまえば、あとは全然勉強しなくて良い、という状況を招いているのかも知れません。高知のように、公立高校の募集定員の半数が推薦だと、それが学力低下の一因だと疑いたくもなりますね。

しかし、ゆとり教育にしても、推薦入試にしても、中高(中高大)一貫教育にしても、かつての「受験地獄」から子どもたちを守り、もっと余裕を持って学問に勤しむことを目指したものではなかったのでしょうか? それが「学力低下」の原因(一因?)だと責めたくなる気持ちは分からないでもないですが、かといって、それが子どもたちを昔以上に厳しい受験地獄に落とし込め!という議論だとすると賛同できないですね。

日本のような受験地獄がない国で、高い学力を誇っている国もあるわけです。それを考えれば、やはり考えるべきは教育の中身であり、方向性であると思うのは私だけではないと思うのですが、いかがでしょう?

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