石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

IT連絡網が情報格差をなくし、子どもの安全を守る!

2009-11-21 23:04:15 | 雑記
久しぶりの日本で心配なことの一つと言えば、やはり、子どもの安全です。もちろん、これまで住んでいたイタリアやフィリピンに比べれば、日本はずっと安全な国だと言えます。子どもたちが自分たちだけで通学したり、自由に遊び回れるなんて国は、そうそうあるものではありません。

しかし残念ながら、日本は昔から比べればずっと子どもたちにとって危険の多い国になったこともまた事実でしょう。それは、単に子どもを危険にさらす犯罪や災害が増えた、ということだけではないと思います。子どもに何かあった時、またはありそうな時に、子どもを厄災から守る"伝統的なシステム"が壊れてきている、のではないかと思うのです。

その伝統的なシステムとは、家(お母さんやお爺ちゃん・お婆ちゃんがいつも家にいる)であり、コミュニティ(商店街のおじちゃん・おばちゃんや、お節介焼きのご近所さんたち)です。核家族化、共働き化、職住遠離、学校選択制(学住遠離)、シャッター通りなどの要素も含め、子どもたちの行き帰りを温かく見守ると同時に、不審者の侵入に敏感であり得る伝統的なシステムが失われてきていることにも、私たちは注目する必要があるでしょうね。

では、そういう難しい現代の環境の下で、いかに子どもたちの安全を守るか? このテーマに果敢に挑み、答えを提供しているのが、NTTデータが提供しているFairCast~子ども安全連絡網というシステムです。これがまた、とっても良く出来たシステムなのですが、昨日、そのシステムの発案者であり、開発者であり、推進者でもある方と直接、お話しして、開発秘話(?)なども含め、いろいろとお話を伺うことができました。

まだ取材が続きますし、その結果は別途記事になるのでここではあまり詳細は述べられないのですが・・・でもちょっとだけ書いちゃうと・・・

何と言ってもFairCastのコンセプトがいいのです。ICTを駆使して「誰でも使えて、充実していて、安価な」子ども安全連絡網を提供することで「情報格差をなくす」こと。いいじゃないですか!

そもそも、ある事件が実際に起こったとき、既存の学校連絡網(いわゆるツリー型の電話連絡網)では「迅速に伝えたい情報が全然伝わらなかった」という問題に直面したことから開発が始まったそうです。そしてまず最初にやったことは、「現場の人にニーズや意見を聞くこと」。問題は現場にあり、答えも現場にある・・・だから「現場主義」って、大切なんですね。

そして、このシステムの大きな可能性は、ICTによって「コミュニティ全体を巻き込むことが出来る」ことだと思うのです。学校だけでなく、親だけでなく、地域の人々にも安全網に参加してもらうことで、より大きく確実な安心・安全網を提供できます。そしてそれは、子どもだけでなく、シニア世代や、障害を持つ方々などへの安全・安心にも広がる可能性があるのです。まさにそれが、私の目指す「つながってささえあう社会」でもあります。そこのところを、今後の取材でもう少し突っ込んで聞いてみたいと思っています。

それではぜひ、後追いのレポートと特集記事をお楽しみに!