どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

忌日に黒鳥はいなくなる

2014-03-12 11:55:11 | インポート
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311でございます。あの日から311は4回目になります。早いものです。

復興は遅れに遅れていますが、まあ日本国憲法の財産権の問題が大きい。土地の問題です。話し合いがまとまらなかったのも、ここが大きい。右寄りの人たちからは、財産権の制限とまで出てきましたが、さすがにそれはどうかと。第二次世界大戦の家屋疎開(空襲対策で道路を拡張して防火帯にする計画・代表例が青森市)問題とか、強制収用問題はとても大きい。GHQによる農地解放もほぼ強制収用。それが今の農業問題に繋がっています。それをすっかり忘れてしまっている政治家が多い事。


ローマがなぜ共和制から独裁制になったのかと言う問題は、実はこの辺りが大きい。国境が長くなりすぎて、軍事が大きくなったために、即断即決の帝政に移行したのだ。だが財産権だけは彼らは守っていたらしい。財産権を侵害されたと感じる人が増えれば、当然帝政は危うくなる。金銭での補償での強制収用になっていた。かなり律儀に守っていたようだ。もちろん例外はある。犯罪者の財産だ。ということで、冤罪がまかり通るがその帝政の寿命は短い。

政治家たちが、戦前の土地収用とか家屋疎開をうらやましがるのはよくわかります。でもそれを口に出したら本当はアウトです。


逆に、国会議員はその財産の半分以上が日本国債でなければいけないと言う法を作るのはどうでしょうか。政治家も財産法の本当の意味を知ると思います。





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高松の池から黒鳥がいなくなりました。どうも12日の夜に飛び立ったようです。その姿は誰も見ていません。



今日の高松の池は、静かです。




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ハヤブサらしき鳥が飛んでいます。当ブログ最小サイズの写真です。原盤は横3センチです。

311と言うのは何だったのでしょうか。最近よく考えます。この10年間の人類の不幸の一つかもしれません。20年と言ってもいいのですが、顕著になったのはこの10年、特に2008年リーマンショック前年からでしょうか。天災も中国の四川と日本の新潟・東北、台風はアメリカ・フィリピン、数えきれないほどあります。そして、人災、リーマンなんかそうです。経済問題で言えば間違いなく1998から始まる問題が山積みになっていても誰も解決できません。
現在ウクライナとロシアが対立しています。過去の中東の春もそうですし、今のシリアもそうです。


世界中に散らばっている断層が一気にふくれあがって崩壊しているように思えます。






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白鳥が赤くなっています。


311は終わりの始まりと捉えた人も多かったと思います。私もそうです。でも時間が経つにつれ、変な希望がわいて来ています。国家の復活です。多国籍企業や大金持ちにやりたい放題された国家が、法で攻撃を始めていると思います。スイスのプライベートバンクが秘密を保持できなくなったように、そのうちケイマン諸島などにも流れは押し寄せてゆくのでしょう。そしてロンドンが陥落する日があるかもしれません。


でもウクライナ問題は、その国家の問題です。魑魅魍魎と例えられましたが、なにしろウクライナは放っておけば金銭で滅亡する国家だからです。でもそこには人がいると言う事実があります。そしてウクライナ国民は意思を示しています。


希望の持てないウクライナ情勢ですが、明らかな妥協点があるのが幸いです。クリミヤのロシア海軍基地存続を認める事です。






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さて話しがめんどくさくなりました。


高松の池の最大の問題は、餌の供給です。平等な分配が不可能であると言う事実を目の当たりにみます。





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なら餌が無ければいい。そうなりますが、人の善意は尊いものです。




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311以降ポストモダン状況が明快化したのは間違いがありません。価値観の多様化、そう言われてきましたが、それがかなり極端に振れています。例えば原発推進(今現在この言葉はおかしい。ほとんどが現状維持から30年後の廃止を唱えている。4世代原子炉やトリウム原子炉については誰も触れない)と原発即時停止派の極端な対立がよく言われます。


ただ今問題になっているのは、理想的な価値観の共有ではなく、価値観の排斥、そう言った事だと思います。


これこそがポストモダンなのですが、逆説的に価値観が不安定な時代だからこそ、共有しにくい価値観だからこそ、大きな可能性があるのではないのかと思います。


というのはポストモダン状況では、多様化があるからです。両極端に振れていても、サイレントマジョリティが圧倒的に多いのです。両極端に振れられない人たちが多いのです。




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両極が嫌いな私としては、ずいぶん生きにくい感じがします。税制がどうもイマイチなのです。
確定申告時期のグチです。アメリカみたいに国民全部が確定申告のほうがいいような気もします。


国が解りやすくなりますよ。





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311よりも、その後の人間関係のほうがよほど堪えたのですが、このところの便秘が急に治りました。




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ヨーグルトのドカ食いかどうかは解りませんが、多分経営上の問題。


その間にしていた思索は、まず恐ろしいもので、出来ればやりたくないものです。

写真家もしくはカメラマンと言う職業は技術職ではなくなり、サービス業になったと言う事です。元々サービス業的側面はあったのですが、技術が簡単になる事でサービス業の側面が強くなった。更にデジタル化で原価が知られてしまったわけです。アマとプロの差は全くありません。


ここから先は、ブログではかけません。真面目に商売のネタです。ただ最も重要な事は、サービス業である製造業的な世界はどういったものかと言う事です。残念ながら料理人の方が確実に上でしょう。腹を満たしてくれます。




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311と言えば原発問題でしょうか。

この話しの難しい所は、人による捉え方が極端に違う事です。この二極化が話しを難しくして中間の意見を排除していると言う事です。

人は二つの事を同時に求めているように感じます。豊かになる事と、リスクフリーです。そこそこに豊かに、それでいてリスクは共有しましょうとはならないわけです。



豊かになる事とエネルギーの使用量は密接に関係しています。そして今最も強力な電源は、原発です。



人の合理性の問題もあります。例えば同じような事業者でも、東北電力と東京電力は全く対照的でした。東北電力は非合理的な原発を作りましたが、震災で壊れる事は無かった。東京電力の原発は、地震の度に壊れています。経済合理性は東京電力でした。でも壊れてしまったら価値が逆転するわけです。


そのそも合理性と言うのは、豊かになる事が前提です。



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ということでドイツですらこの議論が終わっていないわけで、EFI(Expertenkommission Forschung und Innovation=研究・革新専門家委員会)のリポート記事があった。




「ドイツの気候とエネルギー政策の核心的な道具としての再生可能エネルギー法は、失敗に終わった。電力生産における再生可能エネルギーの割合は、2000年に同法が施行されて以来、7%から23%に伸びたが、そのため巨額なコストが掛かった。同法で保証されている助成金の額は、2000年には8億8300万ユーロであったが、2013年は230億ユーロに膨れ上がっている。今では、消費者の支払う電気代の5分の1がこの助成金に充てられている。同法が気候変動の防止に役立つということが根拠とされ、消費者負担の増大が強いられてきたが、実はその実態がないというところが、EFIが同法を批判する最大の理由である」




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そして増税。いや消費税3%アップだけではないのです。復興特別所得税というのが今年から掛かります。率は基準所得税額に2.1%かかります。消費税に比べれば微々たるものです。


その前に、税制を複雑にするのはとても良くない。




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311が広げた世界が、あります。

でもこの問題はずっと前からあるもので、世界中で問題が大きくなっています。



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粉雪が降ってきました。

4年前と同じです。




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錯乱したままの、4年後の311です。