伊勢すずめのすずろある記

伊勢雀の漫歩…。
 伊勢の山々から志摩の海までの、自然史スポット&とっておき情報など…。
  感性の趣くままに-。

四月に入って、桜花爛漫の中、新年度がスタート

2014年04月06日 | 随筆・雑感・回想など

対岸より眺めた宮川堤の桜

 二月に続き、今年は三月も足早に過ぎてしまい、アッと言う間に四月となった。目下桜花爛漫であり、桜の名所はどこもかしこも、花見の人出で賑わっている。官公庁などでは、年度末の人事を経て、新体制のもと新たな一年が始まった。 この三月は、雑用に追われてブログをパスしてしまった。パソコンも、土壇場になって中古の機種を探し求め、何とかWindowsXPからWindows7に乗り換える事ができたが、小生一人ではどうしようもなくて、志摩のパソコン教室の大先生のお世話になった。T先生には感謝の極みである。

 さて、我輩の住む伊勢市内で、桜の名所と言えば、「日本のさくら名所百選」にも指定されている宮川堤の桜並木であろう。その他、五十鈴公園や外宮・内宮の神苑、御幸道路の並木、徴古館、豊宮崎文庫跡、桧尻川の土手、二見の音無山、離宮院公園(小俣町)なども、昔ながらの桜の名所である。最近、宮川ラブリバー公園(御園町)の若木の桜と、横輪町の「風輪」周辺に植えられた「横輪桜」が、桜の新名所としてクローズアップされるようになった。

宮川ラブリバー公園の桜


 ほのぼのとしたのどかな春の「銘石」を選ぶとすれば、何と言っても桜にちなんだ「桜マンガン石」であろう。この石は菱マンガン鉱やバラ輝石などから成る、ピンク色をした美しい色彩石である。当地方では、度会町の栗原鉱山跡の山栗原鉱山産の「桜マンガン石」~ 鑑賞用の研磨石(ソフトボール大)中などから良質の塊鉱が採れる。
 現地に転がっているのは、二酸化マンガン鉱の皮膜に覆われた真っ黒なズリ石であるが、割ってみると中身は実にきれいなピンク色で、磨けば観賞用の水石にもなるし、カット石にすれば装飾用の貴石にもなる立派なものだ。横輪町の風輪の店内に、栗原鉱山産の見事な研磨石が飾ってある。
 他に、桜にちなんだ石(鉱物)としては、泥質ホルンフェルス(接触変成岩)に伴って産する「桜石」と言う再結「桜石」の小さな結晶 ~ 京都府亀岡市湯ノ花産、径約0.5㎝晶鉱物があり、京都府亀岡市などで産出している。これは花崗岩質マグマの熱変成作用によって生じた変成鉱物(菫青石の仮晶を成す絹雲母や緑泥石)で、断面が桜の花びらのように見えるのでその名前が付けられた。

 時折、寒の戻りのような日もあるが、花吹雪の舞う春暖の時節となったので、籠もり勝ちの生活を刷新し、遠くに霞む奥伊勢の連山を眺めながら、又、「水石」の探石に川歩きをしたいと思う次第だ。目標は、まずは今のシーズンにふさわしい、残雪を冠した「遠山石」(とおやまいし。山水景石)の逸品である。

一之瀬川産、伊勢赤石の「遠山石」~ 左右幅約23㎝





 

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