アバウトなつぶやき

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アルヴァ・アアルト展

2018年12月16日 | かんしょう
 名古屋市美術館で開催中のアルヴァ・アアルト展を観てきました。 




 はい、今回も北欧はフィンランドより、建築家アルヴァ・アアルトの展覧会です。ブームですもんね、現在も松坂屋では北欧フェアやってますしね。
 この数年で何度も北欧関連の展覧会へ足を運んでおりますが、それでも飽きずに行ってしまいます。
 特に北欧のデザインやライフスタイルを生活に取り入れているつもりはないけれど、愛すべきデザインとしていつの間にか小物が近くにあったりします。
 そのデザインの源流をたどるのはやはり面白いし、興味深い。学生時代に室内デザインから家具について学んだことがあるため、どうしても近代建築家は気になります。
 現在、有名なデザインの椅子をデザインした作者と言えばデザイナーの名前が挙がるでしょうし、中世まで遡ると職人の仕事なので工房の名は聞かれても個人の名前が挙がることはほぼありません。
 しかし近代の場合、建築家が自分の設計した建築物に合う家具までデザインしていることが多く、またその家具が工業製品として発売される事例が相次いだため、名作と呼ばれる椅子の作者に建築家の名前が多いのです。

 さて、アアルトと言えば建築家ですが、一般的に彼のデザインとして思い出すのは椅子、ランプシェード、そしてフラワーベースでは無いでしょうか。私は手芸が好きなので、テキスタイルとしてアルテックの発売している生地を思い出します。

▲アルテック社のSIENAシリーズ これで小物を作ったことも

 今回はアアルトの包括的な展覧会ということで建築物の紹介も多く見られます。アアルトを有名にしたのは「パイミオ」の家具と言われており、パイミオの名前の付いたシリーズはとても有名です。そのパイミオのサナトリウムを紹介するスケッチや映像、写真の他に病室の内装と家具も展示されていました。
 パイミオの外観はこれまでにも見たことがありましたが、病室の内装を見たのは初めてでした。ベッドやテーブルがペパーミントグリーンに塗られていて、そのやさしい色合いはシンプルなのにかわいらしい。
 病室の再現の他に、2014年に撮影された内部の写真もありました。そしたら部屋のカーテンが前述のSIENAの生地だったのですが、あれはもともとパイミオ用にデザインされた生地なのかな?そうでなくとも、あのデザインは個性的なのに他のものと競合しません。やはり秀逸かと。
 展覧会の第6章として「融通性のある規格化と再構築」が紹介されています。
 家具も建材も、彼のデザインを商品化するにあたり個人のニーズと大衆の需要のバランスが課題だったようですが、デザインが良いと同じ規格を使っていても少しずつ違うものが出来る。そして個性を感じるのに、飽きたりしない。そういう意味でアアルトのデザインは素晴らしいと思うのです。(同じフィンランドデザインでもそういう視点だと、私にとってマリメッコは位置づけがちょっと違う)
 会場も建築展っぽい広々した演出で、私はとても楽しめました。一般的かというとちょっとビミョーですが。

 デザインと別の話ですが、アアルトがニューヨーク万国博覧会で設計したフィンランド館内で上映した映像作品がありました。
 内容はフィンランドのドキュメンタリーで、国土を拓いて発展していく様子を撮影しているのですが、その中に家族で海水浴を楽しむシーンがあったんですよ。
 !!!フィンランドの海って泳げるんですか?!
 あんな緯度の高いところで海水浴が出来るとは思わなかった。白人の体感温度は高いという話は聞いたことがありますが(汗腺も少ない?)、以前、日本でダイビングをしているドイツ人が「ドイツの海は冷たくて潜れないよ~」って言ってたので北欧なんて泳ぐ習慣は無いかと思ってました。
 北海道でも夏はそれなりに暑いように、フィンランドも夏はそこそこ気候が良いんでしょうか。他国の事って全然知らないんだなぁ、としみじみ感じる一幕でした。
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